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高校生けんちくコンテスト

第2回 高校生けんちくコンテスト入賞作品発表。

高校生けんちくコンテスト高校生けんちくコンテスト

第2回 高校生けんちくコンテスト結果発表
応募テーマ「集まって住む家」

(応募総数 120点)

【審査委員長】
岡本賢(久米設計特別顧問)
【審査員】
近藤慎二 (オートデスク株式会社 パートナーセールス 文教担当マネージャー)
田村裕希 (建築家)
福田一志 (建築家)

受賞作品 ※受賞者の高等学校は受賞当時のものです

『人々の集う場所』
田村 志乃
北海道札幌工業高等学校

人々の集う場所

審査員コメント 岡本審査委員長
泡をテーマにした造型によって住居空間と集う空間を構成し相互に交流する、流れる様な状況をイメージさせ人々が集う魅力ある空間を美しいプレゼンと共に提案されています。人と人の繋がりを大切にし、広くコミュニティーを形成していこうとする意欲を強く感じさせられました。

『竪穴式集合住宅』
羽田 拓郎
山梨県立富士北陵高等学校

竪穴式集合住宅

審査員コメント 田村審査委員
壁のカーブが魅力的です。一見自由(フリーハンド)にみえるカーブをコントロールすることで単なる境界線ではない、プライベートとパブリックのとり合い方を生みだしていると思います。それが過去の人類が暮らしていた住居からイメージした点がすばらしいです。

『市井』
河上 良平
埼玉県立春日部工業高等学校

市井

審査員コメント 福田審査委員
コの字型に配置された住居とコミュニティー空間を連らねる事で構成される集合住宅を軽やかな屋根によって覆い、昔ながらの長屋の隣組のような親密さをホウフツさせます。過去のたくさんの建物を参照することでより多くの建築的な技を身につけてもらえたらと思います。

『橋の下に集まって住む家』
大島 和也
北海道札幌工業高等学校

橋の下に集まって住む家

審査員コメント 田村審査委員
計画された橋の下の集合住宅は、インフラのようでもあり、都市のようでもあり、不思議な迫力があると思います。これからの都市はよりインフラ的になり、これからのインフラはより都市的になる。そんな予感を感じました。

『大きな木の下で』
高薄 英理
静岡県立科学技術高等学校

大きな木の下で

審査員コメント 福田審査委員
大きな木を住空間の中心にしシンボリックに扱った上、そこの下に集まって人々が住み木の葉(カサのような)に守られているという安心感を感じさせる作品です。木の葉でできた大屋根には、従来のヤネとは違った魅力があると思います。

『世界最小の村~世界で最も活気のある村~』
齋藤 将志
埼玉県立熊谷工業高等学校

世界最小の村~世界で最も活気のある村~

審査員コメント 岡本審査委員長
様々な匠や職人が集まって住む村は様々な様式の家屋となりそれらを結びつける通路は水の上を渡る橋となって昔ながらの村のイメージを感じられました。

Autodesk賞

『目線で変わる空間』
末木 聖人
山梨県立甲府工業高等学校

目線で変わる空間

審査員コメント 近藤審査委員
CADを使用した3D表現がとても素晴らしかったです。各室の境界を曖昧にすることで日本の昔ながらの生活を取り戻そうとするアイデアも良い作品です。

審査員特別賞

『さかなの家』
石田 涼子
私立清水国際高等学校

さかなの家

審査員コメント 岡本審査委員長
子供向けの絵本の様なデザインと魚のウロコの一枚一枚に住みたいという空想にみずみずしさを感じました。プレゼンのデザインの美しさを評価します。

『世界と出会う家』
渡邊 祥太朗
山梨県立富士北陵高等学校

世界と出会う家

審査員コメント 近藤審査委員
国籍も宗教も違う人たちが集まって住むための空間の提案であり、唯一世界を見据えた作品であると感じました。

『ART HOUSE』
池田 沙恵子
京都市立伏見工業高等学校

ART HOUSE

審査員コメント 福田審査委員
建築の基本構成要素で様々な可能性を創造させる作品です。フレキシブルでアーティスティックな魅力的な空間となりました。

『On the cloud ~国境を越えた繋がり~』
石原 修一
静岡県立科学技術高等学校

On the cloud ~国境を越えた繋がり~

審査員コメント 田村審査委員
斜め上やはす向かい、上下、といった立体的な隣接関係を作り出そうとしていることに可能性を感じます。より雲らしい大きな建築(物)を構想してみて下さい。

学校賞

山梨県立富士北稜高等学校
東京都立稔ヶ丘高等学校
清水国際高等学校
秋田県立大曲工業高等学校

北海道立札幌工業高等学校
京都市立伏見工業高等学校
埼玉県立春日部工業高等学校
山梨県立峡南高等学校

岡本 賢 審査委員長 総評

高校生を対象に募集しました「第2回けんちくコンテスト」は、前回の145点に続いて今回も日本全国から120点もの応募作品をいただきました。このコンテストに対する関心の高さがうかがわれます。 東日本大震災が多くの若者に強烈なインパクトを与えた結果、「集まって住む」という事の切実さを深く考えるキッカケになったと思います。各々の家族とその住み方を見直し再に広くコミュニティーを形成していこうとする若い意欲も感じさせられました。 金賞は、泡をモチーフに組みたてた居住空間とコミュニティー空間の自由な新鮮さが魅力的でした。銀賞の2作品も、各々古い居住形式を思い起こし、それをベースに現代的な感覚の提案をしていますね。銅賞の3作品は、大震災からその先を見た提案やメルヘン風な提案等様々な特徴のある案が、審査員特別賞は、各々感銘を与えた案を選びました。 今回の作品では、その提案の内容とプレゼンの力を大きな効果を与える高校生レベルのプレゼン力の高さに驚かされると共に、更に若くみずみずしい発想とCGを駆使したプレゼン力も期待したいです。

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