その情熱、実現させよう。



日本工学院 × Autodesk
第2回 高校生建築コンテスト
結果発表 テーマ:「水辺で暮らす家」

-岡本審査委員長 総評-
第4回を迎え、回を追う毎に応募作品数が増加し、今回は152点の作品が全国から集まりました。このコンテストに対する建築を目指す高校生の関心が回を追う毎に高まっているのを感じさせられます。
今回のテーマ「水辺で暮らす家」には海や川のそばで暮らす日常的なイメージの他、水が想い起させるエコロジーをテーマにした作品が多くありました。古来人々は水辺で生活し、水から様々な生活の糧を得ています。その様な身近な素材をいかに新鮮な目でとらえ、新しいイメージに展開しているかに大変興味を感じました。
金賞の「水たまりのある家」は雨水を如何に有効に利用して居住形態を作るかをほのぼのとしたプレゼンで提案していました。銀賞の2作品も水が流れ落ちる中で暮らす様子や水を使って浄化する構造の提案等若い柔軟な発想による提案が審査員の心を打ちました。建築する事の楽しさをこのコンテストを通じて若い人々の多くに感じとってもらえる事を祈っています。

審査委員長
岡本 賢 (久米設計特別顧問)
審査員
近藤 慎二 (オートデスク株式会社 パートナーセールス 文教担当マネージャー)
小田島 佑 (建築家)
高安 重一 (建築家)
岡本 賢氏

テーマの「水辺で暮らす家」を水と共に暮らす家と解釈して雨水を最大に利用する事に着眼した提案である。屋根に降った雨水を柱の中を通して貯水槽に導き、様々な用途に再利用するエコと同時に、調整池機能も果たそうというイメージを、ユニークな住居が集合するイラストによって表現。水と共に暮らす事の爽やかさを感じられる優れた作品である。
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小田島 佑氏
水の循環の様態を大胆な積層化された断面の中に多段階・多様に表現した力作である。重力の場である地表に降った雨が、上層から下層部へと(曖昧なイメージで表現されているが)水の様態表現を多用に感じさせる空間装置が軽快なスケッチで表現されており、魅力のある提案になっている。将来このイメージを実現化するには相当技術的に困難な問題が多いと思われるが、その大胆なイメージ表現は評価できる。
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高安 重一氏
水は上から下に流れていく。そして建築が水の濾過に役立つとしたら? そんな"もしも"の世界を想像して、そこで生活する空間を鮮やかに創り出している。柱や梁の中を重力に沿って水が流れ、階段を利用した濾過装置は見ているだけで楽しい。建築があることで水がきれいになるなんて素晴らしい発明だと思う。
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小田島 佑氏
湖畔に注ぐ小さな沢に「ほのぼのとした生活環境」を生み出し、沢の水音や涼風が感じられる素直な高校生らしい作品提案になっていると思います。斜面に沿って多様な生活の場を設定し、水辺との「ふれ合い」が感じられる表現に魅力を感じます。
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高安 重一氏
川に架かるアーチ状の橋には心惹かれる何かがある。 川辺の住まいを単体ではなくいくつか集合させることで川辺の風景を作ることに成功した。少しずつ角度を振って並んだアーチ型住宅が川面に映り込む様は、川だけが存在している風景よりも美しい。
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岡本 賢氏
滝の近くの水辺に設定した住居は、滝の水流から得た発電で建築躯体の中に水を循環させ冷暖房効果を得、滝から発生するマイナスイオンの風を呼び込む事によって家中に新鮮な空気を供給させるという高度なパッシブソーラーの家が提案されている。水辺に突き出たシンプルな建築形態と共に水辺で暮らす快適な環境をイメージさせてくれる。
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近藤 慎二氏
CGを使い様々なアングルから建物をうまく表現しています。橋と建物を一体化させる面白さに加え、曲線が使われることで優しい空気が作品から伝わってきます。
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小田島 佑氏
集って住む"住まい方"で古来より「向こう三軒両隣」の距離に「共同洗い場」があり、その場の小さな水辺に着目し、素直にその場を再生し、新しい街づくりの提案を行った魅力ある作品であると思います。
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岡本 賢氏
水は光と共に様々な波紋を描き幽玄の世界を作ってくれる。その効果を住居の中に取り込むためにプリズム状のトップライトの中に水を満たして、太陽の光線の変化と共に住宅の中に様々な四季を感じる映像と共に暮らす、というイメージが鮮明に感じられた。
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高安 重一氏
水の流れは様々に形を変えて私達の目の前に現われている。この水をまとった住宅はアーチ状に水を流して空間を作っている。室内では壁もアーチを形成しているので、水のアーチと重なり、奥行き感のある空間ができるのではないか?実際に見てみたい空間である。
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愛知県立豊橋工業高等学校/秋田県立大曲工業高等学校/香川県立多度津高等学校/北海道札幌工業高等学校

順不同

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