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高校生いすデザインコンテスト

第10回 高校生いすデザインコンテスト入賞作品発表。

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第10回高校生いすデザインコンテスト結果発表
応募テーマ「待つための いす」

【審査委員長】
清水忠男(製品・環境デザイナー、千葉大学名誉教授、金沢美術工芸大学教授)
【審査員】
田中啓介(株式会社イトーキ プロダクトデザイン室 プロダクトデザインチーム)
河東梨香(テキスタイル&インテリアデザイナー)

受賞作品 ※受賞者の高等学校は受賞当時のものです

『ホームチェア』
古賀 愛美
東京都立工芸高等学校

ホームチェア

審査員コメント
駅ホームからの転落を防ぐホームドアや、高齢者などに配慮したシルバーシートを備えた車両の普及に対応し、駅に到着する車両のシルバーシートの空席に近いドアの位置を知らせ、安心して電車を待てるイスという提案。車内状況を把握し知らせるシステムとそれを反映する照明の組み込みなど、斬新なアイデアを盛り込んだ意義深くユニークなデザインです。(清水 忠男 氏)

『雨の日』
横内 美紀
北海道函館工業高等学校

雨の日

審査員コメント
「材料」と「アイデア」がマッチした美しい作品です。雨の日に、スリ加工されたアクリル板に模様が浮かび出てくる様子は、「雨やみを待つ」ことに一つ楽しみを加えてくれます。座面横だけでなく、屋根まで同じ素材で作られているとさらにそのアイデアが際立ちそうです。このようなバス停があっても素敵ですね!(河東 梨香 氏)

『Chair waiting for you』
石井 栞南
秋田県立秋田中央高等学校

Chair waiting for you

審査員コメント
デジタル技術を活用して「待つ」を豊かにするという幾つかの作品の中でも、個人を認識し千差万別な、人それぞれの悩みや問題を広く受け止めフィードバックをしてくれる、そんな優しいアイデアが他と比べて秀でていると感じました。素材やデザインも、誰もが座ってみたくなるものになっているという点にも納得感があります。(田中 啓介 氏)

『二十歳(かどで)を待つためのいす』
及川 龍人
宮城県・仙台市立仙台工業高等学校

二十歳(かどで)を待つためのいす

審査員コメント
人間の成長に合わせ、イスも変化していくというアイデアは、物を長く大切に使う事にもつながります。また想定している材料の「欅」は木目が美しく、長く使用するとツヤが出ることが特徴で、まさにこの椅子にぴったりの素材だと思います。デザインモデルを製作し、機構部分の検証がされている点にも好感が持てます。(田中 啓介 氏)

『次の嘘を待つイス』
折原 はる
宮城県・仙台市立仙台工業高等学校

次の嘘を待つイス

審査員コメント
一方にはまったら、もう一方に誰かがはまるまで立ち上がることができないイスなので、立ち上がるためには、誰かにもう一方が「最高にいい感じだから座ってみなよ」と嘘をつかなければならない。そこで、次々に嘘が生まれることになる、というイスだそうです。現実的ではないけれど、ストーリー作りの巧みさに感心させられました。(清水 忠男 氏)

『五輪の桜』
川口 昭朋
広島県・広島市立広島工業高等学校

五輪の桜

審査員コメント
一人の「待つ」という行為が集まれば景観も変わります。広場の賑わいとともに花が咲いたり閉じたりと、景観の変化が詩的にデザインされた作品です。利用人数によって形を変えられ、イベント時は地面から引き抜けるなど、様々な状況下での使用方法がよく考えられています。白黒の線画が、水彩タッチで彩られた座面を引き立たせています。(河東 梨香 氏)

審査委員特別賞

『洗濯物が乾くのを待つためのイス』
佐藤 里咲
宮城県・仙台市立仙台工業高等学校

洗濯物が乾くのを待つためのイス

審査員コメント
晴れた日に縁側に座り、洗濯物が乾くのをぼーっと待つように、一人で日向ぼっこしたり昼寝したり、公園や団地の広場に置かれれば、通りがかりの人と話を交わしたりボードゲームをする場にもなるというイス。地域の人々を結びつける働きを持つだけに、その手入れをするのも地域の人々。孤立化しがちな現代人への心安らぐ提案です。(清水 忠男 氏)

『大切な人を待つためのイス』
佐藤 緑咲
愛知県・私立同朋高等学校

大切な人を待つためのイス

審査員コメント
とにかくイスは機能面や心地に目が行きがちですが、「美しい姿で待っていたい」という切り口はオリジナリティがあり、感心させられました。「猫背にならない」というアイデアだけでなく、「足元が綺麗で上品に見える」や、「待ち人と会ってから二人にこんな関係が生まれる」など、さらにアイデアに広がりがあるとより良いイスになると感じました。(田中 啓介 氏)

『このいす不快なあ!』
時 遼
愛知県立愛知総合工科高等学校

このいす不快なあ!

審査員コメント
ずれた白黒コピーのようなアナログ的な見せ方で、デジタルに依存した若者たちに対しての問題提起をしたこの作品は印象的でした。文章と図面の方向が違うことでの読みづらさは、イスの「不快」感とリンクさせることを意識したのでしょうか。イスだけでなく、その置かれる環境、文章、作品の見せ方までが熟考されています。(河東 梨香 氏)

学校賞

  • 宮城県・私立東北生活文化大学高等学校
  • 島根県立出雲工業高等学校
  • 福井県・私立啓新高等学校
  • 岡山県立岡山工業高等学校
  • 静岡県立伊東高等学校
  • (順不同)

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