創作絵本
自分の発想と描画力、ストーリーテリング、構成力を駆使して一冊の物語を紡ぎだす絵本作り。テーマから、物語、イラスト、デザイン、編集までを一人で行うことによって、幅広い技術と知識を培っていきます。
ここでは、創作絵本制作のスキルを学んだ、デザイン科(3年制) イラストレーション専攻の学生が制作した作品の一例をご紹介しています。
田澤 美保子
デザイン科 イラストレーション専攻/青森県立弘前実業高校出身
高校生の時に考案したキャラクターのいるかを使って、海洋ゴミの問題や森林で起きている問題について考えるツールを作りたい。こうして生まれたのが「いるかいるか」です。皆さんと一緒に考える新感覚のいるかです。このキャラクターには思い入れがあり、大好きで自分の分身でもあり、脱力感がある親しみやすいキャラクターにしました。
From Teacher
社会問題を難しく伝えるのではなく、絵本を読むことで楽しく学べるように工夫しています。本を読んだ人が一緒に考えることで、社会問題を身近に感じ、自分ごととして捉えられる機会を提供する一冊です。小さい子供が夢中になって読み進められる、学習絵本となりました。愛着が湧く個性豊かなオリジナルキャラクター使用したことで、ありそうでなかった本が完成しました。
関戸 馨織
デザイン科 イラストレーション専攻/東京都立富士森高校出身
環境問題についての飛び出す仕掛け絵本を企画デザインしました。子どもが幼い頃から環境問題に興味を持てるように、様々な触って楽しむことのできる仕掛けはもちろん、わかりやすいストーリーを動物の目線で考えました。読み聞かせをする大人も子どもと一緒に物語を楽しんでいただきたいという思いで制作しました。
From Teacher
かわいらしい絵だけではなく、ページを開くたびに驚くような仕掛けがあり、楽しい親子の会話が聞こえてきそうな作品です。環境問題という難しいテーマですが、ストーリーやキャラクターも含めてしっかりとコンセプトを考えてデザインされています。また仕掛けについてもとても丁寧に制作されており、大変完成度の高い創作絵本となっています。
デザイン科(3年制)では、デザインの基礎から現場で即戦力となるための高度なスキルまでを、現場経験豊かなプロの講師による指導で学習。専門性の高いデザインを学ぶための4専攻を設置。実践的な学習を通して感性とスキルを磨き、卒業後は幅広い業界で活躍できるプロデザイナーをめざします。