雑貨デザイン(ブランディング)
一つの共通したコンセプトのもとに、さまざまな雑貨製品を企画し、デザインを行う雑貨デザインのブランディング。全ての商品に通底する基礎デザインをつくり、その上で各商品に合わせたデザインを行なっていきます。
ここでは、雑貨デザイン(ブランディング)のスキルを学んだプロダクトデザイン先行の学生が制作した作品の一例をご紹介しています。
桐生 花
デザイン科 プロダクトデザイン専攻/神奈川県立城郷高校出身
女性が願う「あったらいいな」の声をもとに、自分好みにカスタマイズできる化粧品のサービスを提案します。ユーザーは、専用WEBサイトから好みのパレットを選択し、自分に合った自分だけの化粧品を作ることができます。中身だけでなくパッケージやブランディングにもこだわり、プレゼントとしても喜ばれるデザインを目指しました。
From Teacher
女性のニーズを素敵な体験としてトータルにデザインすることができました。リアルなモックアップや展示台だけではなく、パッケージやWEBサイトまで一貫した美意識でブランディングされており、素晴らしいプレゼンテーションとなりました。ユーザーリサーチから数多くのアウトプットまでやりきる行動力も見事です。多くの女性ユーザーから共感を得られる、完成度の高い卒業制作となりました。
阿部 優希
デザイン科 プロダクトデザイン専攻/福島県・私立会津若松ザベリオ学園高校出身
ネイルをもっと個性的でこだわりのあカラーで楽しむためのプロダクトに取り組みました。アプリと連携して気に入った写真画像から自分の好きな色のネイルが作成できるネイルプリンターキットを提案します。決められた色ではない、自分だけのこだわりの色が作成できて、ネイルをするまでの色を写真から集めたり、選んだりする工程も楽しめます。自分で考えた美容機器のプロダクトデザインが完成できて嬉しかったです。
From Teacher
若い世代の女性に関心が高いネイルという文化に対し、新しい感覚でこれまでにないデザイン提案ができています。携帯カメラ機能の普及により、その活用の仕方も進化し続けています。写真から抽出した色でネイルができるという発想がユニークです。デバイスも理に適ったデザインになっており、中身のエンジニアリングに配慮された構成になっています。
明石 行生
デザイン科 プロダクトデザイン専攻/埼玉県立草加高校出身
これからの美容をテーマとした男性用化粧品のパッケージデザインに提案します。男らしく自分らしくを目指す男性の不馴れな化粧をサポートする商品をブランディングしました。何度も試作検討を繰り返した後に、デザインを決定し、細かな寸法まで正確に設計して、3Dプリンターを使って制作しました。仕上げの際は、各商品には、ブランドロゴを印刷し、新シリーズの発表を想定した商品撮影も行いました。
From Teacher
テーマの着眼点を少し未来に置きながら、現実的にも需要と関心が集まる「男性のための化粧品のパッケージデザイン」の提案です。商品企画から全て自分で考えられています。商品開発にあたり、課題を調査分析して、商品デザインの全体から細部まで反映され、トータルでブランディングできたところが評価ポイントとなりました。
Anne of green gables makeup coffret trunk
八王子校
岩崎 眞衣
デザイン科 プロダクトデザイン専攻/東京都立片倉高校出身
モンゴメリの不朽の名作「赤毛のアン」の世界観を詰め込んだトランク型コフレドレッサーをブランディング提案しました。三種類の主要キャラクターのイメージを抽出し、そのキャラクターに近づきたい、なりたい自分とモンゴメリの文学的世界観に浸れるコフレセットを提案します。
From Teacher
1908年に出版されたモンゴメリ原作の「赤毛のアン」は100年余りの時を経て、いまなお衰えることのない人気を誇る日本にも多くのファンを持つ小説ですが、その主要キャラクターをモチーフにしてブランディングするという視点に驚きました。意表を突くだけでなく、しっかりとその世界観を咀嚼しながらデザイン表現まで昇華させているところを評価しました。
デザイン科(3年制)では、デザインの基礎から現場で即戦力となるための高度なスキルまでを、現場経験豊かなプロの講師による指導で学習。専門性の高いデザインを学ぶための4専攻を設置。実践的な学習を通して感性とスキルを磨き、卒業後は幅広い業界で活躍できるプロデザイナーをめざします。