ペーパー、テキスタイル、木、ガラス、アクリル、金属などを使った工芸品に描かれるイラストレーションの制作を行います。材質を生かすことのできる画材で、主に立体物に描いていくクラフトアートには、さまざまな材質や画材に対する知識や、描き方を、実践的に学ぶ必要があります。
ここでは、クラフト制作のスキルを学んだ、デザイン科(3年制) イラストレーション専攻の学生が制作した作品の一例をご紹介します。
飛禅 みなみデザイン科(3年制) イラストレーション専攻
森に住む妖精のカップルをイメージした人形です。やわらかいほのぼのとした感じを出したくて、布張りにしました。
布製の人形が醸し出す柔らかな表情が、静かな情景を思わせます。見る側に様々な物語を思い浮かべさせる、完成度の高い作品です。
矢島 芽衣
デザイン科(3年制) イラストレーション専攻
芹沢銈介の作品を参考に、シルクスクリーンで伊曽保物語10作品を制作しました。
イソップ物語から言葉・文字・絵という要素をビジュアル化し、布にプリント。それを縫い、繋いでゆく。個々の表現も優れていますが、展示された時のスケール感に、鑑賞者を包み込む迫力が感じられます。