住宅、オフィス、店舗など、あらゆる場所で利用される、私たちの生活に欠かせないさまざまな照明器具のデザインを行います。場所や用途によって、光量や色彩、そしてデザインを考え、機能性を重視したものや、デザイン性の高いものまで、あらゆるケースに対応可能なスキルを身につけなくてはなりません。
ここでは、照明のデザインスキルを学んだプロダクトデザイン専攻の学生が制作した作品の一例をご紹介します。
神谷 紀悠
デザイン科(3年制) プロダクトデザイン専攻
青森の伝統工芸であるブナコ。良いものなのに認知度が低いという課題に対し、“愛らしく”というこれまでにない角度でアプローチし、ブナの木の特性である優しくあたたかみのある光など、ブナコを知らなかった人にも気軽にかわいがってもらえるようなものをめざしました。
青森県に伝わる伝統的工芸品「ブナコ」。このクラフトを、デザインアプローチでクオリティ高く仕上げています。素材の特性を活かしている点もさることながら、生産地を訪れて伝統工芸士を取材し、実際に現場に入って自身の手を動かしながら製造工程を学び、作品を制作。長く続く伝統への敬意を持ちつつ、理解を寄せるプロセスに、制作者の人柄が感じられます。その結果として、このクオリティに仕上がった点を高く評価しました。
横浜元町の老舗「近沢レース」様の協力をもとに、シルエットというテーマで、ランプや化粧台を新たにデザインしました。企業とのコラボによる、、商品化をめざした作品です。
再利用、電球、灯るをコンセプトに、白熱球の集合体にLEDを入れ、もう一度照明としての役割を与えました。大量に破棄される白熱球に新たな価値をもたらす照明です。