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世界最先端の「筋膜リリース」メソッド特別講義。

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2019年05月28日
カリキュラム教育資格講師八王子校

元サッカー日本代表秋田豊氏に学ぶ!天然ゴムバンド「コンプレフロス」を使った世界最先端の「筋膜リリース」メソッド。

元サッカー日本代表秋田豊氏

秋田豊氏
1993年に愛知学院大学から鹿島アントラーズに入団。1998年フランスW杯、2002年日韓W杯日本代表メンバー。現役引退後はサッカー解説者、チャリティサッカースクール主催、講演など多忙を極める。
株式会社サンクト・ジャパン代表、株式会社eスポーツ ジャパン取締役。

慢性的な肩こりや腰痛を、筋膜の癒着を解消して改善

「筋膜リリース」という言葉を聞いたことがありますか? 数年前からTVで人気の健康番組や書籍で紹介され、肩こりや腰痛に効果があると注目されているコンディショニングメソッドです。筋膜はファシア(Fascia)とも呼ばれ、表皮と筋肉の間にある水分とコラーゲンと細胞が混じり合った結合組織を意味しています。私たちの体の筋肉が柔軟に動くためには、筋膜がスムーズに滑走しなければなりません。しかし、慢性的な運動不足や、ずっと同じ姿勢の生活が続いて老廃物がたまると筋膜が癒着してしまい、体が固くなり痛みを感じるようになります。この癒着した筋膜を戻して痛みを緩和し、可動域を広げる効果をもたらすのが「筋膜リリース」です。痛みをとるだけでなく、ウォーミングアップに取り入れることで筋肉のパフォーマンス向上を促し、ケガの予防にも効果があることから、プロスポーツ選手をはじめとするアスリートの間にも広がっています。

常に最新の研究成果や技術をキャッチアップする日本工学院スポーツカレッジでは、すでに「筋膜リリース」を授業に導入して、可動域の拡大や筋肉疲労の回復に活用してきました。そして今回、誰もが簡単に「筋膜リリース」を行えるように開発された天然ゴム製のバンド「コンプレフロス」の普及に尽力されている元サッカー日本代表の秋田豊氏を講師に迎えて、「Easy Flossing Workshop」を開催しました。参加したのは、日本工学院八王子校のスポーツトレーナー科、スポーツインストラクターコース、スポーツビジネスコースの学生たち約50人です。では、八王子校のMDEICAL FITNESS CENTER内で行われた、秋田氏の熱気あふれるワークショップの様子をお伝えします。

筋膜

参考 サンクトバンドHP  https://www.sanct-japan.co.jp/lp/compre_floss/

参加者全員が実践し、体感した秋田豊氏のワークショップ

欧米ではコンディショニングや治療に活用されているコンプレフロス

コンプレフロスは、ドイツの有名な理学療法士スヴェン・クルーゼ氏の提唱する「Easy Flossing」に基づいてサンクトバンド社が共同開発し、欧米ではフロスバンドという名称で知られている天然ゴム製のバンドです。米国では主にコンディションの調整に、欧州では痛みを軽減する治療のために利用されています。最近になって日本でもプロ野球やJリーグ、ラグビーなどプロスポーツ選手や中学・高校・大学のスポーツ部でコンディショニングに使われるほか、病院や接骨院、鍼灸院のリハビリや施術に取り入れられるようになりました。

欧米ではコンディショニングや治療に活用されている

筋肉痛や疲労だけでなく、シワや肌荒れのもとになる筋膜の不具合

筋膜が動かなくなると、疲労物質の蓄積による痛みや倦怠感、筋肉のパフォーマンス低下、間接可動域の制限だけでなく、皮膚にも影響してシワや肌荒れの原因にもなります。それを改善する「筋膜リリース」のアプローチには、ストレッチやローラーを使うなど、さまざまなものがありますが、私自身の体験からいうとコンプレフロスは最も効果の高いツールです。その原理は、体の各部をコンプレフロスで巻いて圧迫しながら動かし、癒着した筋膜をはがして動きやすくするというもの。テーピングの要領で、心臓に遠い方から近い方へ向かって巻くのが原則です。コンプレフロスの幅を2分の1ずつ重ねるようにして、長さを1.5倍に伸ばすくらいの負荷を目安にしてください。コンプレフロスを巻いている時間は2分以内で、巻きっぱなしにしてはいけません。巻いている間と外した後に自動運動と他動運動を行って1セットです。これを2~3セット繰り返しますが、むやみに回数を増やしても、効果が高まるわけではありません。セット間のインターバルを2分とって、1日最大で5セットまでを守りましょう。では、ここから実習です。2人1組になって、太ももにコンプレフロスを巻いてみましょう。

■太もも

ヒザから上に向かって巻きます。巻く前に前屈して、指がどこまでつくか覚えておいてください。今日は時間の都合で片足だけですが、巻く前と後でコンプレフロスの効果を実感できると思います。ルールの通りに巻き終えたら、パートナーが手を当てて押しながら回してください。癒着して固まった筋膜をはがすイメージです。その後でスクワットを10回したらコンプレフロスを外して、もう一度前屈してみましょう。可動域が広がって、巻く前より指の届く位置が深くなっていると思います。

ヒザから上に向かって巻きます。

多くの学生が5cmくらい指の位置が深くなったと実感

巻いてすぐに即効性を実感できるのが、コンプレフロスのすごいところです。効果は2~3日から1週間ほど続きます。肉離れなどの痛みをとる効果もありますが、完全に治ったわけではないので、治療を続けて無理をしないように注意してください。

即効性を実感

学生同士でも実習、驚きの声があがる

■腰

太ももと同じように腰にコンプレフロスを巻いていください。体幹と臀部のコンディションを整えて、腰痛を抑える効果があります。

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■足首

テーピングでヒールロックする要領で、8の字に巻いてください。足首の可動域を広げるほか、飛行機のフライトなど座りっぱなしで起こる足のむくみにも効きます。ランニングのしすぎなどが原因の足底筋膜炎の痛みを改善する効果もあります。

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■胸郭

負荷を強めにして、ろっ骨にかけるように巻きましょう。胸郭の可動域が狭いと、腰や肩に負担がかかるので、腰痛や肩こりの原因になってしまいます。胸郭の筋膜をリリースすると呼吸も楽になり、体を動かしやすくなります。身近なところでは、ゴルフのフォーム改善などに応用可能です。

負荷を強めにして、ろっ骨にかけるように

■肩

慢性的な肩こりは、僧帽筋や広背筋の引っ張る力が弱くなり、肩が前に出てしまうことが原因の一つです。背中でコンプレフロスをクロスさせて、タスキがけのように巻いていきます。

タスキがけのように巻いていきます

体のさまざまな部位にコンプレフロスを巻いて「筋膜リリース」の効果を実感できたと思います。「筋膜リリース」は痛みを緩和して可動域を広げるだけでなく、女性の冷え性やセルライトの除去にも効果を発揮するという報告もあります。発展途上の新しい技術なので、効果について全てが解明されたわけではありません。しかし、私が確信をもって言えるのは、学生のみなさんが将来、トレーナーやインストラクターになった時に、アイシングなどと同じようにクライアントの抱える問題を解決する有効な選択肢の一つになるということです。日々スポーツに関わっているみなさん自身がこの技術を追究して、新しい効果や優れた使い方を見つけてもらいたいと思います。

ワークショップを終えた学生達のコメント

トレーニングの筋肉痛に効果大!即効性を実感

スポーツトレーナー科三年制 3年(取材時)
内倉 碧さん
ゴムバンドを使って筋膜をリリースする方法は、授業で習ったことがありました。その時は効果を実感できなかったのですが、秋田先生にわかりやすく指導していただいて、巻いた後ですぐに効果が表れることに驚きました。いま、毎日欠かさずトレーニングしているので、筋肉痛がとれるのは本当に助かります。

時間をかけて取り組んで、体の硬さを克服したい

スポーツトレーナー科三年制 3年(取材時)
綿貫 雄大さん
僕はとても体が固くて、実習の最初にやった前屈では指が床に届かなかったほどです。コンプレフロスを巻いた後は床に手が届くようになって、筋肉の可動域が広がったなと感じます。決して感覚的なものではなく、客観的に見てもはっきり違いがわかるのは凄いと思います。もっと時間をかけて複数セットこなしたら、どれくらいの効果があるか確かめてみたいです。

筋肉の可動域が広がったなと感じます

秋田豊氏 特別インタビュー

元サッカー日本代表秋田豊氏 特別インタビュー

ずっと悩まされていたヒザの痛みが解消して、
常識が覆るほどの衝撃を受けた

私がコンプレフロスと出会ったのは2年ほど前、知人からゴムバンドの代理店を探しているという話を聞いたことがきっかけでした。正直、効果については半信半疑だったんです。でも、実際に試したら、ずっと悩まされていたヒザの半月板が痛くなくなって、これは本当に凄い、今までの常識や既成概念を覆す商品だと思いました。サッカーの試合前に使えば可動域が広がって筋肉のパフォーマンスが向上し、試合後に使えば疲労物質が溜まらないので疲れを残さずにすみます。以前、一緒にゴルフを回っていた人がひじに痛みがあるというので、前半9ホールを終えてクラブハウスで施術してあげたことがありました。すると後半9ホールで見違えたように調子が上がってスコアを逆転されてしまったという苦い思い出も、即効性の証明にほかなりません。

基本的なルールを守れば、誰でも簡単に使って、優れた効果を得られるのもコンプレフロスのメリットです。原料には特殊な加工を施した天然ゴムを使い、ラテックスアレルギーを抑えるほか、さまざまな国の安全基準を満たす安全性と耐久性を備えています。

コンプレフロスで、誰もが笑顔で健康に過ごせる
世の中をつくりたい

コンプレフロスを使った「筋膜リリース」の対象は、アスリートやスポーツ愛好家だけではありません。いま、社会の高齢化が進み、増大する医療費が保険制度をおびやかす社会問題になっています。人生100年時代と言われるなかで、できるだけ長く健康を保ち、病気になりにくい体づくりの重要性は、これからどんどん高まっていくでしょう。年齢に関係なく利用できるコンプレフロスを、そうした課題を解決するツールとして普及させるのが私の使命だと考えています。実際、70代、80代の方に施術すると、痛みがとれたとか、動くのが楽になったと喜んでくださいます。そのうれしさを励みにして、もっとコンプレフロスを普及させて一家に一個、一人に一個という状況をつくろうと頑張っているところです。

もちろん、全ての問題がコンプレフロスで解決できるわけではありません。「筋膜リリース」のメソッドが確立してから、わずか4年しか経っていないため、エビデンスもまだ十分に確立していないのも事実です。まだまだ未知の効果と大きな可能性を秘めたツールであり、新しい技術と言えるでしょう。一人でも多くの人が試してみることが、思いもよらない発見につながるかもしれません。私たちも、積極的に新しい成果を取り入れたいと考えています。

コンプレフロスは、老若男女を問わず、みんなが笑顔で健康に暮らすためのツールです。これからも、その普及と進化に向けて尽力していきます。

健康をサポートする技術が、大きな価値を持つ時代になった

約3時間にわたって行われた元サッカー日本代表の秋田豊氏のワークショップ。現役時代そのままのオーラを放つ秋田氏の言葉は、さすがに力があります。いつの間にか学生たちが引き込まれて、楽しそうにコンプレフロスを巻く光景が印象的でした。

ここ数年の間に、ITをはじめとする技術の進歩で、私たちの生活にはさまざまな変化がありました。それはスポーツの世界においても同じです。昨日までの常識が、明日には変わっているかもしれない。トレーニングやコンディショニングについても、次々に新しいメソッドが生まれています。コンプレフロスも、その一つです。

人生100年時代が到来した今、健康でありつづけることは全ての人にとって切実な願いになっています。スポーツを通じて健康をサポートし、すこやかに暮らすための技術は大きな価値を持つでしょう。日本工学院のスポーツカレッジは最先端の技術や理論を授業に導入して、未来に求められるプロフェッショナルの育成をめざしています。

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◎スポーツトレーナー科
https://www.neec.ac.jp/department/sports/trainer/

◎COMPREFlossTM
https://www.sanct-japan.co.jp/lp/compre_floss/

日本工学院
スポーツカレッジ
カレッジ長:三樹 春幸

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