ゲーム制作の流れは、企画→設計→実装・テスト→完成。 ゲームクリエイターたちが工程ごとに役割を分担し、ゲームを作りあげます。
ゲーム制作の流れは、企画、プロトタイプ試作、基本設計、アルファ版制作、ベータ版制作、マスター制作の6段階に分かれます。段階ごとに、ゲームプランナー、ゲームプログラマー、ゲームCGデザイナー、テストエンジニアなどの役割が細かく分かれており、それぞれのスペシャリストが作業を分担して制作を進めます。プロジェクトの規模によってメンバーの数は異なりますが、初めは少人数で企画・開発し、徐々に人数を増やして完成をめざします。
ゲームの制作工程
それぞれのゲームクリエイターの役割
企画段階
企画
ゲームプランナー自身の発想力はもちろん、売れ行きが見込めるかどうかを冷静に判断するビジネスの視点も必要です。多くの場合、プロトタイプ試作の前に、企画案をプレゼンテーションします。
プロトタイプ試作
ゲームプランナーが考えた企画をもとに、ゲームプログラマーがプロトタイプ(試作モデル)を作ります。おもしろさを生み出すしくみがわかればよいので、通常は一人(または少数)のゲームプログラマーが行います。
設計段階
基本設計
企画をもとに、ゲームプランナーが仕様書を作成します。この時、ゲームプログラマーはプログラムの基本構造を決めるほか、ゲームエンジンやサーバーなどの基盤技術を選定していきます。ゲームCGデザイナーはデザイン作業の母体となるキービジュアル(絵の企画書のようなもの)を制作します。
実装・テスト段階
アルファ版制作から本格的に開発が始まります。最初に、一つでも無いとゲームが成り立たないもの(メイン要素)を作ります。その後、メイン以外の部分もすべて一通りそろったベータ版を作ります。そして、ゲームバランスを調整してマスター版を制作します。この段階になると、もう新しい機能は追加しません。不具合の修正はその都度行いますが、マスター制作では統合テスト(全体の通しテスト)を行い、全体で動かさないと見つからない細かな不具合を修正します。
の数は関与する人数の規模を表しています。