応用生物学科
プロジェクト型授業ってどんな授業? : 食品・化粧品などの開発を通じ、プロの『ものづくり』を体感学習
日本工学院 応用生物学科では、2年生の希望者を対象に「プロジェクト型学習」を実施。座学で学んだ知識や技術を生かし、学生が自らが取り組むテーマを決め、発案から開発、商品作り、そして卒業展での完成品発表までのすべてを学生たち自身で行います。授業外で校内の設備を活用し、オリジナルの食品・化粧品など、一から商品開発にチャレンジする学生主体のプロジェクト。教員はもちろんサポートを行いますが、基本的に学生自身がスケジュールを管理し、考え、作業を行います。実践を通じ、よりプロの現場で即戦力となるための、製造技術、品質管理の技術、そして分析技術を身に付け、さらに自ら考え行動し、問題解決をする力を養う大切な経験となる、それを目的とするのがこのプロジェクト型学習です。 毎年たくさんの学生がプロジェクトによってオリジナル商品を生み出し、卒業後はその経験を生かして業界の第一戦で活躍しています。研究を中心とする大学での学びとは違い、在学中に実践経験を積むことができる日本工学院 応用生物学科の学びは、さまざまな業界で必要とされる人材育成の大きなアドバンテージとなっています。
これまでに行われたプロジェクト型学習 : 座学と実践で培った経験から開発したオリジナル製品の数々
プロジェクト一覧 : 2023年度 プロジェクト
プロジェクト型学習の流れ : 発案から開発、完成まで、すべての工程を学生自身がマネジメント
作りたいものが決まったら、どのような内容の商品にするかを調査・リサーチを元に詳しく考察。商品購買のターゲットや最終的に目指す目標を定め、企画を立案します。そして授業で学んだ知識・技術を活用し、開発を開始。試作を繰り返し、思うような商品にならない場合は、もう一度再考察、開発、テストを繰り返します。企画した通りの品質に問題のない商品が完成すると、続いて量産に取り掛かります。そして発表・プレゼンテーションを行なってプロジェクトの完成です。
先生からのメッセージ
日本工学院 テクノロジーカレッジ
応用生物学科教師
森内 寛 先生
【プロフィール】
生化学や遺伝子工学授業や実習を担当しているほか、これまでに学科のチーズ製作プロジェクトを中心にプロジェクト型学習を担当してきた。銀座鈴屋とのプロジェクトについても学生を指導し、サポートを行った。
自主性と考える力を育むプロジェクト型学習で未来を切り拓こう
プロジェクト型学習は、応用生物学科で学んで来た知識を生かし、一から商品開発にチャレンジする学生主体の実践学習です。法律も厳しく、学生が自主的に開発に携わることが難しい医薬品を除き、食品、化粧品ジャンルから学生自身がテーマを決めてアイディアを出し、オリジナル製品の開発を行います。 プロジェクトによって商品開発、ものづくりのプロセスを実践で体験することで、授業だけでは現場で必要となるプロスキルを高めると同時に、自ら考え行動する力を養うことができ、また、商品開発のすべての工程を行うことで、ものづくりの向こうにいるユーザーを意識する良いきっかけにもなります。ユーザーのことを考えるという意識は、製造に携わる上で絶対必要なもの。直接見えないからこそ、自分が関わって作られたものがユーザーの手元に届き、安全に利用されるということを意識して仕事に取り組むことが大切になってくるのです。
プロジェクトへの参加は、通常の授業とは別に放課後の時間を使って自主的に行うもの。決して楽なものではありませんが、最後に商品を完成させた折には達成感を味わうことができ、自分がどれだけ成長することができたかを実感することができると思います。その経験は就職活動にも大きなメリットとなりますし、またもちろん社会に出てさまざまな企業の現場で活躍する際に生きてきます。これから応用生物を学ぶみなさんもぜひ、実践経験で応用生物のスキル、そして現場で活躍するためのプロスキルを養えるプロジェクト型学習で、大きく成長していただきたいと思います。