応募テーマ「誰かのためのいす」
(応募総数760作品)
審査委員長
清水 忠男(製品・環境デザイナー、千葉大学名誉教授)
審査員
長友 啓典(K2 アートディレクター、日本工学院専門学校 顧問)
加藤 雅士(株式会社イトーキ マーケティング本部オフィス総合研究所長)
石 裕二(株式会社イトーキ マーケティング本部オフィス総合研究所 ICTオフィス研究室長)
加賀 武見(プロダクトデザイナー、日本工学院専門学校 教員)
受賞作品
※受賞者の高等学校は受賞当時のものです
『YORIS』
座る人:恋人同士あるいは夫婦
小倉太陽
福岡県立福岡魁高校
審査員コメント
清水審査委員長
背もたれの形状により座りにくい側があり、そこに座った人は自ずと他方の側の人に「寄り添う」ことで心地良さが得られる。なるほど「恋人たちのため」のいすだ。 若者らしい願望をユニークな解決方法で美しい表現にまとめており、デザイン力が際立っていた。
『人生について考えなければならない椅子』
座る人:格差社会に憤りを感じた人
中尾 岳
静岡県立伊東高等学校
審査員コメント
石審査委員
社会に憤りを感じた人の為のいすですが、若い方からこの提案を受け、審査員も厳しい現実を考えさせられました。視点を変えれば、自分の進むべき道を掴むことができそうです。身の回りのもので作ることができますので、人生に迷っている方は、ぜひ自作して下さい。
『野の和』
座る人:夏目 漱石
大川内 結衣
長崎県立大村工業高校
審査員コメント
長友審査委員
持ち運びが自由な畳を見て、思わずニッコリとしてしまう。柔らかい頭での「発想」に思わずやられたと舌打ちしてしまうぐらいだ。決して直球ではないが、見事な変化球を投げ、我々を打ちのめしてくれた。まるで、老練なプロの仕業である。