このページの本文へ
  • 学科紹介
  • キャンパス
第14回 高校生いすデザインコンテスト

結果発表

結果発表

応募テーマ「話が弾む いす」

(応募総数751作品)

審査委員長

清水忠男(共生環境デザイナー、博士(工学)、千葉大学名誉教授)

審査員

河東梨香(tonaデザイン事務所代表、テキスタイル&インテリアデザイナー)
田中啓介(株式会社イトーキ 商品開発本部)

モデレーター

山田 盛久(日本工学院テクノロジーカレッジ主任)

受賞作品

※受賞者の高等学校は受賞当時のものです

金賞

『うねルンです』

藤生 匠将
広島県・広島市立広島工業高等学校

『うねルンです』

審査員コメント

人が他人と話を弾ませているときには、相手の方に膝を向け、話が盛り上がるにつれて前傾姿勢となり身体を揺する…という鋭い観察が原点。そして緩い坊主面を持つ廃コンクリートベースの上に、廃プラスチックでできた弾力性のパイプと、リサイクル木製チップの座面を配したユニークないすの提案。説得力があり、魅力的です。(清水 忠男 氏)

銀賞

『ドーナツトーク』

吉野 恵美子
宮城県・仙台市立仙台工業高等学校

『ドーナツトーク』

審査員コメント

ドーナツを一口かじった跡のような窪みや中心部まで入り込める形状により、車椅子使用者が利用でき、小さな子どもを見守れるように考えられ、デザイン性と機能性が両立された優れた作品です。ビーズは柔らかい反面、沈み込んでしまうので、高齢者向けには立ち上がるときに支えになるような材料であればさらに良いでしょう。(河東 梨香 氏)

銀賞

『パッと開いてポンッと弾む』

伊藤 煌倫
国立東京工業大学附属科学技術高等学校

『パッと開いてポンッと弾む』

審査員コメント

「ミウラ折」と「いぬやらい」。どちらも日本発祥のものを用いた作品で、町中で会話が弾むためのアイデアが盛り込まれています。日中の日差しを避ける機能も兼ね備え、実用面でも隙の無いデザインであるとともに、町並みの景観にも美しく溶け込み、日本に観光に来られた海外の方にも喜んで頂けるような優れた提案でした。(田中 啓介 氏)

銅賞

『どこでもコミュニケーション』

岩田 一花
兵庫県立兵庫工業高等学校

『どこでもコミュニケーション』

審査員コメント

ベンチに横並びしていたのでは、話しづらいもの。相手との位置関係、目の高さなどを自由に選ぶことができれば、話も楽しく弾むでしょう。提案されたのは、クッション性を持たせた階段状のブロックや、そこに接続できるブロックなど。それらを組み合わせることで、そのときの人数や場面に合わせて使えるという提案です。(清水 忠男 氏)

銅賞

『青春のイス』

小嶋 心日
長野県長野工業高等学校

『青春のイス』

審査員コメント

見通せる段差によって隣のスペースと程よい距離感ができ、仲の良い友人同士や家族が人目を気にせず会話や軽い飲食も楽しむことができるいすです。階段型の段差は肘掛けになったり、ちょっとしたものが置けたりと色々な使い方を想像させます。人との距離が気になる今だからこそ、ぜひ実現して欲しい素晴らしい提案です。(河東 梨香 氏)

銅賞

『アイスチェア』

黒木 暖実
宮崎県立佐土原高等学校

『アイスチェア』

審査員コメント

「人見知りだけれど人と話がしたい」そんな人の後押しをしてくれるチェアです。勇気を出して会話の一歩目を踏み出す、その背中を押してくれるメモが会話の糸口を 生み出し、そのカラフルなメモがまさに 「話に花が咲く」ように空間を彩ります。SNSではできない、リアルな場ならではの素敵な空間を作り出すアイデアです。(田中 啓介 氏)

審査委員特別賞

『陰褒め茶屋』

島津 隆晟
広島県・広島市立広島工業高等学校

『陰褒め茶屋』

審査員コメント

仕切りの背後でそこに居ない人の悪口を交わすのは陰口。話が盛り上がっても後味は悪い。そこで提案されたのは新しい習慣 「陰褒め話」の場です。災害時に給水タンクとしても役立つ2畳ほどのキャスター付の茶室ベンチは、2枚の衝立で落ち着いたコーナーをつくりつつ開放的。きっと楽しい陰褒め話で盛り上がることでしょう。 (清水 忠男 氏)

『軌跡のイス』

池田 優輝
長野県長野工業高等学校

『軌跡のイス』

審査員コメント

図書館や美術館など高い天井と広いスペースがある場所で本領を発揮する椅子です。人と一緒に体を動かし、形を組み立てれば自ずと対話が生まれ、完成形を見た人は残された本や物から、どんな人がどんな思いで組み立てたのか、その軌跡に思いを馳せます。いすで作られる新たな景観に対話が繋がっていく素敵なアイデアです。(河東 梨香 氏)

『Dan2 chair』

伊藤 颯太
熊本県立熊本工業高等学校

『Dan2 chair』

審査員コメント

新型コロナウイルス感染症により対面でのコミュニケーションの重要さに気が付かされたのは大人だけでなく学生も同じこと。学校の机と椅子は四角いものという既成概念を取っ払い、自分達はこんな家具を教室で使いたいという切実な想いが詰まったアイデアでした。机、椅子の単体だけではなく、レイアウトパターンもデザインした展開も秀逸でした。(田中 啓介 氏)

学校賞

  • 静岡県・私立知徳高等学校

  • 岡山県立倉敷工業高等学校

  • 愛知県立豊丘高等学校

  • 宮崎県・私立宮崎日本大学高等学校

  • 奈良県立高円芸術高等学校

関連学科