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第15回 高校生いすデザインコンテスト

結果発表

結果発表

応募テーマ「平和をめざす“いす”」

(応募総数702作品)

審査委員長

清水忠男(共生環境デザイナー、千葉大学名誉教授)

審査員

河東梨香(tona合同会社代表、医療福祉ビジュアルディレクター)
田中啓介(株式会社イトーキスマートオフィス商品開発本部)

受賞作品

※受賞者の高等学校は受賞当時のものです

金賞

『愛席(あいせき)の椅子』

藤吉 哉汰/河野 莉央
岐阜県·関市立関商工高等学校

『愛席(あいせき)の椅子』

審査員コメント

道沿いの緑地を活用するという課題に応えて廃棄木材を活用した実作。構造用合板を重ねて作る造形で、直線形だけでなく、扇形配置も可能。「お隣、いいですか?」という「相席」への言葉を「愛席」と捉え、人を繋ぐツールにしようという提案。隣に座った人との小さな輪が、やがて大きな平和の輪につながることを願っています。(清水 忠男 氏)

銀賞

『「包包(ぱおぱお)」のイス』

小野 僚大
広島県・広島市立広島工業高等学校

『「包包(ぱおぱお)」のイス』

審査員コメント

みんなが忘れてしまった幼き日の優しく包まれる感覚をイスで再現。このイスが自身の不安・怒り・悲しみなどのネガティブな感情を全て包み込むことで争いの無い世界を作る、そんなアイデアです。柔らかな形状のビーズクッションは世の中に沢山ありますが、その中に挟まるという未体験の感覚を一度試してみたくなりました。(田中 啓介 氏)

銀賞

『祈りの椅子』

泉 明舞
香川県立善通寺第一高等学校

『祈りの椅子』

審査員コメント

世界で起きている戦争に対して祈ることしかできない歯痒さに、意味を持たせてくれる「祈りの椅子」。人体の微弱な電流に反応して発光する椅子は人の温もりを感じさせ、光を見るものに平和を訴えかけます。多くの祈りから生まれる光を、祈る人の目線、戦闘機からの目線から描いた絵が、荘厳な風景を想像させます。(河東 梨香 氏)

銅賞

『人に忘れ去られた平和を目指す椅子』

ルエラン ルイス
東京都立町田工科高等学校

『人に忘れ去られた平和を目指す椅子』

審査員コメント

平和運動を牽引していた操縦席が、平和が実現した後、使われなくなり、草木に被われてしまったのを見た人が、今は平和になったんだなぁと感じる椅子の提案。残念ながら、戦争や紛争の続く世界の実情を見れば夢のような話ですが、戦争と平和の矛盾した関係を操縦席でシンボリックに提示したイメージ力を素晴らしいと思います。(清水 忠男 氏)

銅賞

『世界でデザインするイス』

佐々木 滉太
東京都立蔵前工科高等学校

『世界でデザインするイス』

審査員コメント

空港という国籍や民族の異なる人々が集まる場所において、今の気持ちを表す色の糸を一本選び、みんなで色とりどりのイスを編み上げていくプロセスやコミュニケーションの場をデザインしている作品です。日本だけでなく、世界のさまざまな空港でも、ぜひその国ごとの糸を使った「世界でデザインするイス」を見てみたいです。(河東 梨香 氏)

銅賞

『ドレミソファ』

松波 佳月
岡山県立岡山城東高等学校

『ドレミソファ』

審査員コメント

非言語的コミュニケーションとも言える人類共通の娯楽=音楽を奏でるソファです。半円形状の内側に座ることで互いの目線が交差したり、発展途上国の木材をフェアトレードにより活用したり、木を使うことによる心理的なリラックス効果を生み出すなど、至る所で平和に繋がるような、ユニークなアイデアが散りばめられています。(田中 啓介 氏)

審査委員特別賞

『みんなのイス』

松尾 文香
岡山県立岡山城東高等学校

『みんなのイス』

審査員コメント

多人数が座るほど安定し、ゆらゆら穏やかな気分になれる半球状のイス。中央には、液晶ディスプレイがあり、写し出されている世界地図をタッチすると、その場所のその時間の「空」が天井に映し出され、仲間とともに見ることができます。戦争をしている地域も平和な地域も「空は繋がっている」ということが感じられることでしょう。(清水 忠男 氏)

『平和を学ぶイス』

松井 夏鈴
神奈川県・川崎市立川崎総合科学高等学校

『平和を学ぶイス』

審査員コメント

平和とは何かを話し合うきっかけを作る椅子です。はたして明日も今ある平和が続いているか分からない今の時代。子どもが傷つかないよう、優しいものだけで囲むのではなく、周りの大人やお友達と平和の尊さ、その裏にある平和を脅かすものについて話し合うことが大切です。人格を育む素晴らしいアイデアだと感じました。(河東 梨香 氏)

『Worries Solution Wood』

難波 美優
兵庫県立兵庫工業高等学校

『Worries Solution Wood』

審査員コメント

顔を見せずに自身の抱える悩みを人に聞いてもらうことで、解決したり心が穏やかになったり、それが平和に繋がるというアイデアです。身近な人に聞いてもらうよりむしろ、お互いに知らない者同士の方が自分の立場に縛られることなくリラックスして相談できるのでは?という考え方にはっとさせられました。力強い絵の表現も魅力です。(田中 啓介 氏)

学校賞

  • 栃木県・私立作新学院高等学校

  • 長野県飯田OIDE長姫高等学校

  • 沖縄県立小禄高等学校

  • 千葉県立市川工業高等学校

  • 三重県立伊賀白鳳高等学校

関連学科