「高校生デジタルフォトコンテスト」
受賞14作品決定!
2015年7月 24日~9月30日まで実施していた「第6回高校生デジタルフォトコンテスト」に全国からたくさんのご応募を頂きましてありがとうございました。
応募総数1,083点という多くの作品の中から、グランプリ以下14作品を選ばせて頂きました。
どの作品も「高校生活」というテーマを存分に表現していて、審査員の先生方も選考に大変苦労していました。その中でも先生方をうならせた14作品です。
なお、受賞作品は、2015年11月27日(金)~12月2日(水)までオリンパスプラザ東京で展示予定です。ぜひお越しください。
審査員のご紹介
受賞作品のご紹介
※受賞者の高等学校は受賞当時のものです
「バトン渡しの練習中…?」
渋谷教育学園幕張高等学校
東浦 千苗さん
体育祭の日。
廊下でリレーのバトン渡しを練習していた友達にカメラを向けていたはずだったのですが、気づいたらこんな写真が撮れていました。
表情があまりにも良いので気に入っています。
審査員コメント
清水哲朗氏
好奇心のままに行動してしまう奔放な主役とちょっぴりクールな脇役。コメディータッチの内容に審査員一同惹きつけられました。漫画を実写化するとこういうシーンがありそうですね。構図は粗削りですが、作品には勢いがあり、単写真としての大切な要素“舞台・主役脇役・物語性”を取り入れている点は見事。被写体とのコミュニケーション能力、信頼関係の構築、抜群の撮影距離感覚が作品の臨場感を生み出し高評価へとつながりました。
小泉修氏
6回目にして、「目線有りの写真」が初めてグランプリに輝きました。普通、目線有りの写真を撮ろうとすると、どうしても記念撮影的な写真になる事が多いのですが、この写真は見る者にインパクトとストーリーを感じさせる写真に仕上がっています。後ろに写る友達の顔が半分切れるなど、良く言えば大胆な、悪く言えば雑なフレーミングですが、被写体に真っ直ぐ向き合う姿勢を、高く評価しました。
「待ってられない、虹がある」
明治学院東村山高等学校
高山 みまさん
台風一過の虹と、私。
飛び越えた先には何があるのでしょう。
審査員コメント
小泉修氏
虹が出ていると、レンズを虹に向けてフレーミングを考えたくなるのが普通ですが、敢えて水溜りに映った虹にレンズを向けたセンスが光ります。虹と一緒に映り込んだコンビニの看板、シルエットになった人物も印象的です。この写真を撮ろうと思い、自分でジャンプして、友達にシャッターを押してもらったのかな?写り込みを利用した作品は少なく無いですが、とても完成度の高い1枚に仕上がっています。
川口貴弘氏
喜劇王チャップリンが「下を向いていては『虹』を見つけることができない」と言っていますが、もしこの作品をチャップリンが見たら絶賛したのではないでしょうか。違った角度から世界を観察している視点、その対象を、雨上がりの水たまりの中に見つけ出したこと、とても秀逸であると感じました。また、未来への架け橋である『虹』を、さらにジャンプして飛び越えていく姿は、とても頼もしく写ります。これからもポジティブな作品を撮り続けて下さい。
「よ~っと!」
山梨県立峡南高等学校
今井 裕一さん
応援団の発表時の一コマです。
暗い中明るいレンズで感度を出来るだけ抑えて
最高の一瞬を押さえました♪
審査員コメント
清水哲朗氏
本気で応援するってこういうことかもしれません。写真からも熱意がひしひしと伝わってきました。随分と被写体に助けられた印象がありますが、作者は冷静に無駄のない画面構成でタイミング良くとらえています。惜しいと感じたのは光源の色かぶりが強すぎたこと。また「たら・れば」話で恐縮ですが、カットした吹奏楽部員の表情をとらえ、作品にストーリー性が生まれていたら、さらなる評価があったかもしれません。
菅野幸男氏
撮影環境の厳しい、暗い室内の中で、開放F値の明るいレンズと高い感度設定で、気合の入った応援団の表情、格好を見事に捉えています。背景に入れた、吹奏楽部員や楽器の配置もすばらしく、写真に臨場感が加わり、今にも音が聞こえて来そうです。撮影者の技術の高さが光る作品です。
「マイペース」
北海道旭川西高等学校
小手川 夏観さん
みんなは部活中、友達は食事中。
エプソン販売株式会社 ご担当者のコメント
彼女の「マイペース」と部活中の瞬間が上手に撮れている作品でした。よっぽどお腹が空いていたのか、彼女の屈託のない表情もこのようにプリントして見るとまた素敵です。プリントするといろいろなところが見えて、そして想像が出来て面白いです。左奥では眠くて?はたまた精根尽き果て?うつぶせ寝している子も。これからもその時にしか撮れない写真をプリントして仲間同士意見しあうと、これからの写真活動ももっと楽しくなりますね。受賞おめでとうございます。
審査員コメント
清水哲朗氏
撮るほうも撮られるほうも周囲にいる生徒たちにも言えるのかもしれませんが、高校生って自由だなというのが第一印象です。伸び伸びとした高校生活そのものを素直にとらえたことが良い結果を生みました。主題の女子生徒は誰かに相手にされることを前提にやっている気もしますが、題材の宝庫とも言えるこのシチュエーションに出くわし、シャッターを押し、高く評価されたことは写真家にとって必要な強運。今後の活躍にも期待します!
入選
コンテスト総評
清水哲朗氏
高校生活は喜怒哀楽の連続です。それだけに技術や知識、カメラの良し悪しに関係なく写真に収めるだけで輝く世代でもあります。第6回となった今回も審査員一同、自分の高校生活体験を思いだしながら、写真に収められた現在の高校生たちの伸び伸びとした姿を羨ましく眺めていました。1000点を超える応募作品は力作揃いで、一次予選通過作品がこれまで以上に多く審査テーブルに並べられ、最後まで白熱した投票が繰り返されました。マカンコウサッポウや皆でジャンプするなど、流行の作風や過去の受賞作品を意識したものも多くありましたが、フォトコンテストでは既成イメージを打破し、共感を生む作品でないと「楽しい写真だね。いい思い出になったね」というだけに終わってしまいます。また、本来裏方であるべき写真部員が同士を撮影した写真はアプローチがあまりにも安易で、被写体探しを回避しているという点で早々に選外となっていきました。高校生のアイディアと行動力は無限です。もっともっと自由に、評価など気にせずにありのままの姿を写真で伝えてください。次回は我々の予想をはるかに上回る作品が応募されることを期待しています。
展示会のご案内
「第6回 高校生デジタルフォトコンテスト 受賞作品展示会」開催決定!
【写真展期間】
2015年11月27日(金)~2015年12月2日(水) *木曜休館
【営業時間】
11:00~19:00 (最終日 15:00まで)
【会 場】
オリンパスプラザ東京ショールーム
〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビルB1F
Tel:03-5909-0196
アクセス等、詳細は下記をご参照ください。
http://olympus-imaging.jp/event_campaign/…