「高校生デジタルフォトコンテスト」
受賞14作品決定!
2017年7月25日〜9月29日まで実施していた「第8回高校生デジタルフォトコンテスト」に全国からたくさんのご応募を頂きましてありがとうございました。過去最多、応募総数2,712点という多くの作品の中から、グランプリ以下14作品を選ばせて頂きました。 どの作品も「高校生活」というテーマを存分に表現していて、また、非常に個性的で多彩な作品が数多くありました。 その中でも審査員の先生方をうならせた14作品です。 なお、受賞作品は、2017年12月15日(金)〜12月27日(水)までオリンパスプラザ東京ショールームで展示予定です。また、惜しくも受賞に至らなかった最終審査進出作品も展示予定です。ぜひお越しください。
審査員のご紹介
受賞作品のご紹介
※受賞者の高等学校は受賞当時のものです
「青春」
東京学芸大学附属国際中等教育学校
大浦 晏奈さん
沖縄の修学旅行で撮影した写真です。
審査員コメント
清水哲朗氏
修学旅行中の高揚した気分、いわゆるノリで撮った1枚。「こんな風にしたら面白くない?」という発想力とそれを具現化する実行力。ゴールに向かって皆で試行錯誤している現場を思い浮かべるほど共感してしまいます。芝生を背景に選んだり、トランプのように二人を上下逆さに並べたりするデザイン力も素晴らしく唸りました。撮る人も撮られる人も写真を見る人も楽しめるっていいですね。今後ますますの活躍を期待しています!
小泉修氏
今回の審査を通して、高校生カメラマンたちのレベルの高さを実感でき、とても嬉しく感じました。中でも今回のグランプリ作品「青春」は、撮影者の個性、アイデア、テクニックは勿論、細かく作り込まれた作品である事が、審査員の心を捉え高評価に繋がったのだと思います。ハートの大きさ、洋服のコーディネイト、小道具のサングラスなど、ファッション誌のスタッフが作り上げたかの様な、作品に仕上がっています。
「最後のパフォーマンス 引退」
沼津学園桐陽高等学校
今泉 麗さん
書道部の友人。 最後のパフォーマンスが終わろうとしてる中 涙がこぼれおちる瞬間
審査員コメント
清水哲朗氏
悔しさを滲ませる女生徒、遠くから見つめる友人たち、何も気づかずに談笑する男子生徒。すべてのドラマが画面内に集約されており、見れば見るほどそれぞれの関係性が立体的に浮かび上がってきます。画面を傾けて気持ちの不安定感を描いたり、左上の木で「成長」や「希望」を感じさせたり、表現としての多彩さもあります。作者が主役の気持ちを我事のように受け止めて撮影した結果ですが、その洞察力、写真表現力に思わず脱帽です。
森暁氏
部活への惜別の涙であろうか。ひと目で「高校生活」とわかり、静かだが強い思いを感じる作品。悲しいことも受け入れて大人になっていく。「高校生活」はそんな自己を見つける場でもあるのだが、一方で自分とは無関係に周囲は動いていることも知る。自己と外界とのギャップ。涙をこらえて俯く主人公の向こう側で、談笑しているようにみえる数名がこのシーンをさらにドラマチックに演出している。
「雨過天晴」
北海道旭川西高等学校
岡崎 はるなさん
雹と雨が降り、上がった後で写真部の部員が歩いているところを撮りました。まるで青空が水溜りに映って海のようにきれいだったので上に空間を空けて撮りました。
審査員コメント
小泉修氏
撮影者一人一人が独自の感性を持っている筈なのに、何故か似たような作品を多く目にします。その中で「雨過天晴」は独特な輝きを放った1枚でした。自分が素敵だと感じた瞬間を逃さず、自然にシャッターを押せるセンスは、普段から写真に接している写真部員ならではの力量でしょう。小さなディスプレイで鑑賞するのではなく、大きくプリントして鑑賞したい作品です。これからも素敵な写真を撮り続けてください。
川口貴弘氏
私達が存在している世界の他に、もしも同じような世界があるとしたら、その入口は、このようなイメージなのかもしれないと感じました。また、閑々たる世界に立っている主人公は、一難去り、光明を見出しているようにも感じます。きっと作者は、空想と想像を繰り返しながら、この作品を手掛けたことでしょう。良質な作品には、見る人の意識を揺さぶり、その見方を変えるパワーを備えています。これからも見る人に、影響を与えられる作品を創り続けてください。
「現実充実てやつです」
鵬翔高等学校
福永 優斗さん
学校の友だちにモデルを頼みました! 学校生活のなかで自分は 彼氏彼女という青春のイメージが 強かったのでこういった写真を 撮ってみました フォトコンテストは初めてなので 気楽にできたらなと思ってます よろしくお願いします!
エプソン販売株式会社様のコメント
初挑戦での受賞おめでとうございます!男子生徒の表情と女子生徒の手を見るだけで、後ろを向いている女子生徒がどんな表情なのかイメージが膨らむ作品です。コメントを拝見し、実はモデルさんだったとわかり、フィクションだったことに驚きました。うまく光やモデルの表情を使って、学校生活の一場面を自然に演出できていて素敵だと思いました。ぜひこれからも学校生活の思い出をたくさん写真に撮って、プリントして残してください。
入選
コンテスト総評
清水哲朗氏
昨年の応募数1312点を大幅に上回る2712点で競った「第8回高校生デジタルフォトコンテスト」。多様性という意味では今回が過去最高でした。常識にとらわれない自由な発想と失敗を恐れない実行力で写しだされた作品は高校生写真の醍醐味。意外性のある視点やユニークさが際立ったもの、プロ顔負けの表現力あふれる力強い作品もあり、審査中はあちこちから審査員の感嘆の声が上がっていました。一方で情報が氾濫する現代の弊害なのか、どこかで見た、過去に評価されたイメージをそのまま模した作品も多く見受けられました。「自分も同じように撮りたい!」という気持ちはわかりますが、上手く撮れていたとしてもコンテストでは既視感ある作品はオリジナルを超えなければ評価は低くなります。表現力が足りないとか技術的に未完成であっても審査員はそれらを理解した上で評価をしていますので今後は伸びやかに撮影してほしいものです。無限の可能性を秘めた皆さんですから、常に挑戦し続けることを願っています。
展示会のご案内
「第8回 高校生デジタルフォトコンテスト 受賞作品展示会」開催中!
受賞作品および、今回惜しくも受賞に至らなかった最終審査進出作品も展示しています。
【写真展期間】
2018年1月31日(水)まで *木曜休館
【営業時間】
11:00〜19:00(最終日 15:00まで)
【会場】
オリンパスプラザ東京ショールーム
〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-24-1エステック情報ビルB1F
Tel:03-5909-0190
アクセス等、詳細は下記をご参照ください。
https://fotopus.com/showroom/tokyo/