「高校生デジタルフォトコンテスト」
受賞14作品決定!
2018年7月20日〜9月30日まで実施していた「第9回高校生デジタルフォトコンテスト」に全国からたくさんのご応募を頂きましてありがとうございました。 応募総数1,686点という多くの作品の中から、グランプリ以下14作品を選ばせて頂きました。 どの作品も「高校生活」というテーマを存分に表現していて、また、非常に個性的で多彩な作品が数多くありました。 その中でも審査員の先生方をうならせた14作品です。 なお、受賞作品は、2018年12月21日(金)〜12月26日(水)までオリンパスプラザ東京ショールームで展示予定です。また、惜しくも受賞に至らなかった最終審査進出作品も展示予定です。ぜひお越しください。
審査員のご紹介
受賞作品のご紹介
※受賞者の高等学校は受賞当時のものです
「JKの音色vs時速270km」
滝川高等学校
天辰 陽平さん
もともと新幹線のスポットを見つけていたので、友達に実際に弾いてもらいながら撮りました。
新幹線の方が音は大きかったですが、ベースの音色はそれよりも力強かったです。
審査員コメント
清水哲朗氏
誰がこんな発想をするという「驚きの組み合わせ」にただただ圧倒されました。鉄道写真として見ても新幹線の鼻ツラギリギリでのシャッタータイミングは技術的にも非常に高く、そこにベースを奏でる女子高校生を配したことである種のストーリーが生まれました。勝手な想像ですが、どちらも作者が好きなものと思えば「青春」を感じますし、「騒音問題で自宅でベースの練習ができない女子高生」と見ても楽しいですね。これまでにないイメージの映像化に脱帽です。
小泉修氏
力強いベースの音色を表現するため、敢えて大きな走行音を出す新幹線を背景に写し込む発想と、この撮影スポットを事前に調べてあった行動力が、グランプリに繋がりました。個人的には、タイトルにある時速270kmを強調するため、新幹線にブレの表現を使っても良かったのでは?とも思いましたが、新幹線をフレームギリギリに収めたテクニックは見事ですね。皆さんも、意外性、カラフル、オシャレ、可愛い、非日常など色々な背景を探して見て下さい。
「発射!!」
開智中学高等学校
村上 拡夢さん
休日に同級生と一緒にペットボトルロケットの発射に挑戦した時の写真です!
審査員コメント
清水哲朗氏
とにかく彼らを全力で応援したくなる作品。ペットボトルロケットの打ち上げを真面目に演出するなんてどこまでカッコイイのだろう。絵作りをしたのか、的確なポジションを選んで撮影したのかはわかりませんが、絶妙な瞬間を、最高の構図とシャッタータイミングで決めた作者もすごい。カメラがスマートフォンと聞いてまた驚き。打ち上げ成功とこの写真は彼らにとって一生の宝。人生できっと忘れられないものになるでしょう。
森暁氏
笑いました!これは自らの輝かしい青春を讃える祝砲と言えるでしょう。右に配置された敬礼をする二人がこの“式典”の重々しさとおかしさを表現しています。この写真により彼らの絆は深められ、何年後かにはまたこの仲間による新たな祝祭の“式典”を写真に撮る日が来ることでしょう。
「ガールズトーク」
愛知県立成章高等学校
岡田 愛理さん
みんなとこうやって話せるのも今年で最後って思うと悲しいなあ
審査員コメント
小泉修氏
最近の写真の傾向として、インスタ映えを目的とした、フォトプロップスや画像加工アプリを用いた写真を多く目にします。そんな中、素の表情を捉えた「ガールズトーク」は自然と目を引きました。6人の笑い声と川のせせらぎがが聞こえて来そうです。「人に見せるための写真」「自分にとって大切な写真」など、写真の楽しみ方は一つでは無いことを再確認させてくれる、作者の思いの詰まった素敵な写真です。
川口貴弘氏
彼女たちが「笑いながら話している声」「川のせせらぎ」「柳のゆれる音」など、しばらく見ていると、その場にいるかのような感覚を覚え、日常の「音」が聞こえてくるようでした。今この瞬間を楽しんでいる様子が伝わってきて、まるで映画のワンシーンのようです。この先の人生において、何でも話せて、心を許せる仲間の存在が、どれほど心強いことか。これからもみんな仲良く、良い写真を取り続けてくれたら嬉しいです。
「NANAIRO Days」
岩手県立黒沢尻北高等学校
吉田 悠馬さん
学校の友達のそれぞれの個性を表したかったので、人の前に七色のペットボトルを置き、後ろにドラムをやっている人、カメラを構えている人、勉強している人を配置しました。サイドからは日常生活がはじけている感じにしたかったので、カラフルな色水を撒きました。
エプソン販売株式会社様のコメント
受賞おめでとうございます。
仲間で制作する楽しさが、とても伝わる作品でした。
友達の個性と高校生活を、カラフルな色水にたとえた発想力も素晴らしいです。
ぜひ、個性的な作品や思い出を、プリントして残してください。
入選
コンテスト総評
清水哲朗氏
毎度のことながら、高校生の発想と作品力に審査員から多くの感嘆の声が上がりました。しかし、今回は作品内容がこれまでとは違った印象を受けました。「インスタ映え」する綺麗な写真が増えた一方で、作家性溢れる作品が多く見受けられたからです。光のとらえ方、被写体との距離、ポジショニング、無駄のない構図、シャッタータイミング等の技術的巧さに加え、イメージを具現化する能力が格段に上がっています。このコンテスト自体が第9回となり、成熟してきたのかもしれませんが、日頃、みなさんがSNSやネットを通じて多くの写真を見たり情報を得ている中で自然と身についたのかもしれません。世界的に見ても、今、日本の高校生の写真レベルはかなり高いところにあります。どこまで伸びるのかはわかりませんが、無限の可能性を持っている皆さんですから日々感じたことをメモするように今後も写真を撮り続けてください。来年は記念すべき第10回。さらにパワーアップした作品の応募を心よりお待ちしています。
展示会のご案内
「第9回 高校生デジタルフォトコンテスト 受賞作品展示会」開催中!
受賞作品および、今回惜しくも受賞に至らなかった最終審査進出作品も展示しています。
【写真展期間】
2018年12月21日(金)〜12月26日(水) ※木曜休館
【営業時間】
11:00〜19:00(最終日 15:00まで)
【会場】
オリンパスプラザ東京ショールーム
〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-24-1エステック情報ビルB1F
Tel:03-5909-0190
アクセス等、詳細は下記をご参照ください。
https://fotopus.com/showroom/tokyo/