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高校生デジタルフォトコンテスト第11回

結果発表

結果発表

「高校生デジタルフォトコンテスト」

受賞13作品決定!

2020年7月30日~9月30日まで実施していた「第11回高校生デジタルフォトコンテスト」に全国からたくさんのご応募を頂きましてありがとうございました。 応募総数1,516点という多くの作品の中から、グランプリ以下13作品が決定しました。どの作品も「高校生活」というテーマを存分に表現していて、また、非常に個性的で多彩な作品が数多くありました。 その中でも審査員をうならせた13作品です。

審査員のご紹介

川口貴弘氏

川口貴弘氏

アートディレクター&グラフィックデザイナー。多摩美術大学デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業後、株式会社スタジオワープ、株式会社日本デザインセンターを経て、タックデザイン(takdesign inc.)設立。「デザイン」を通して、さまざまな問題の解決に取り組んでいる。JAGDA会員。

伊藤英高氏

伊藤英高氏

武蔵野美術大学造形学部を卒業後、映像作品、デジタル写真を素材とした平面作品を制作する傍ら、大学講師として映像・デザインなどの指導に当たる。2011年より東京工科大学デザイン学部にて映像デザインの指導に携わる。インスタレーションなどの作品も制作しながらメディアとしての写真・映像の可能性を探っている。

大橋一仁氏

大橋一仁氏

静岡県出身。多摩美術大学中退。フリーランスデザイナー、広告会社アートディレクターを経て現在はクリエイティブディレクターとして広告制作の指揮を執る。フィルムライカと共にリスボン、ストックホルムなど世界を巡ることも。趣味は絵画の指導。新聞広告賞の他広告賞多数受賞。

受賞作品のご紹介

※受賞者の高等学校は受賞当時のものです

グランプリ

「未来の話をしようよ」

岐阜県立大垣西高等学校
岩田 直樹さん

明日の方を向かって、未来の話をしようよ。君と見た夕暮れは今まで見たどの夕暮れよりも最高に綺麗だった。
この先の未来を予感するみたいに。

「未来の話をしようよ」

審査員コメント

川口貴弘氏

川口貴弘氏

2020年、私たちの世界は一変しました。とても幻想的な夕焼け空は、二人の未来を表しているかのようです。また、仲良しの二人が「これから先も何とかなるさ」と、希望を見出すために語り合っているかのようで、見る人の心に語りかけてきます。色調も美しく、絶妙な構成による素晴らしい作品です。10年後の二人の成長を見てみたい気持ちが芽生えました。これからも、ぜひ撮り続けて下さい!

伊藤英高氏

伊藤英高氏

こんな燃えるような夕焼けに出会った経験はありません。いや、もしかしたら空を見上げたりしていないだけかも。日没間際の空は秒単位で刻々と変化しますから、その一瞬を逃さない観察力をお持ちですね。見ようによっては恐ろしい煉獄のような色彩にも見えますが、2人の絶妙なポーズがまったくそれを感じさせない、期待と不安が入り混じりながらもポジティブな雰囲気を醸し出しています。自然と人間の観察力を生かした写真、これからも期待です。

グランプリ 賞品
準グランプリ

「反対方向」

大阪市立都島工業高等学校
石川 翔太さん

楽しく遊んだ後には帰る時間が必ず来るんです。でも、友達の乗る電車は反対方向で友達と一緒に帰りたいけれど、仕方ないですよね。

「反対方向」

審査員コメント

伊藤英高氏

伊藤英高氏

開放されているドア、ブレている電車と静止している人物、車内と車外の色味など、複雑な要素が絡み合っている不思議な空間ですね。なによりも吊り輪の円がグラフィカルな面白さを醸し出しています。偶然が重なったようでいて水平がビシッと取れているところなどは写真への意識が感じられます。こちらを威嚇するような人物は、実は別れを惜しむ友人とのこと。シュールな雰囲気に意外なドラマが隠されていることにも驚きました。

大橋一仁氏

大橋一仁氏

友達と別れる寂しさを見破られないようにした照れ隠し(?)の仁王立ち。電車とホームがまるで舞台の書き割りのように幾重にも重なるさま。止まった時間(停車)と動いた時間(発車)のコントラスト。前後にリズミカルに並ぶ吊り手の輪。全体のアンバー系の色調など。とても情報の多い濃厚な写真です。手前(撮影者)と奥(友達)のタテ方向と、画面左右の電車やホームのヨコ方向の交差も面白い絵作りです。写真の楽しさを作者は心得ています。

準グランプリ 賞品
準グランプリ

「戻りたい」

富士見高等学校
西山 千里子さん

友人が引退した部活を眺めているところを写真におさめました。この友人の口癖は「部活をやってた頃に戻りたい」です。

「戻りたい」

審査員コメント

川口貴弘氏

川口貴弘氏

中央にいる彼女を見ていると、なんとも郷愁を誘います。立ち止まって、これまでを見つめ直すことは、決してネガティブな行為ではありません。むしろ、これからの未来を考える大切な機会と言えるでしょう。また、振り返ることのできる過去があるのは、これまで一所懸命に頑張ってきた証拠ではないでしょうか。廊下に差し込む光は、希望に満ち溢れた光に違いありません。その何気ない一瞬を逃さない作者の技術も見事です。

大橋一仁氏

大橋一仁氏

この季節はいつだろうか。遮光線がギラリと射し、間接光がやさしく少女を包む。そして、直立不動で少女は後輩の部活動を眺めている。ただそれだけの写真に惹かれてしまうのは写真の強さゆえか。青春には不安などなく、自分を中心に変化なくこのままずっと続いていくだろうと若者の多くは思うもの。でも卒業が近づくにつれ、そうではないことを知る。それが表れていて、切なさが共鳴します。選者は写真を見て追体験し胸を熱くしています。

準グランプリ 賞品

入選

「しゃぼん風」

東京都立小金井北高等学校
古舘 ここのさん

シャボン玉をしていたら扇風機であおられてシャボン玉が逆戻り!

「しゃぼん風」

「マドンナ」

茨城県立鹿島高等学校
川﨑 花笑さん

集中するその眼差し

「マドンナ」

「放課後のひととき」

福井県立金津高等学校
志賀 美優さん

ギターを弾いてる友達に良い光が右上から射し込んでいたところを撮りました!

「放課後のひととき」

「ちょうちょ結び」

東京都立葛飾商業高等学校
伊藤 美海さん

部活前に頑張ってちょうちょ結びをしている所を撮りました。きつく結ばないと危ないからね。

「ちょうちょ結び」

「夢」

呉市立呉高等学校
田﨑 紫乃さん

受験勉強の息抜きに海へ行き、将来について語り合いました。いつも何かに縛られている受験生の私たちですがこの日は心から楽しめました。

「夢」

「明日を向けCOVID-19」

京都府立北桑田高等学校
下西 高輝さん

階段に座った私たち。新型コロナウイルスなんてなければ、今頃、最後の高校生活もっともっと楽しかったのに。明日を向け。明日はきっと笑ってるはず。

「明日を向けCOVID-19」

「夏と空とあなたと」

桜花学園高等学校
横江 満帆さん

今年の夏は、なかなか撮影会にも行けず残念でしたが、この時はそんな事どうでもよくなるほどひたすらに楽しく充実した時間でした。写真部に入部し、写真を始めて本当に良かった。息を呑むほどの夏空と、友人のシルエットを私は二度と忘れないでしょう。

「夏と空とあなたと」

「永遠の夏休み」

沖縄県立知念高等学校
新垣 梨乃さん

弟と海に行った時に撮りました。ずっと続いてほしい夏の空気感を写真に残せるように頑張りました。

「永遠の夏休み」

「黄昏時」

札幌創成高等学校
中田 美由さん

遅くまで学校に残って撮影してたら、綺麗な夕日が出てきたんです。そして2人で急いで4階まで階段登って、息あがりながらも夕日が消えないうちに何枚も何枚もとってできたのがこの写真です。まさに青春でした。

「黄昏時」

「居眠りどころではない」

栃木県立高根沢高等学校
渡邊 流唯さん

気持ちよさそうに寝てたので

「居眠りどころではない」
各入選作 賞品

主催/協力/後援

主催

協力

サンディスク株式会社

後援

公益社団法人 全国高等学校文化連盟