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高校生デジタルフォトコンテスト第14回

結果発表

結果発表

「高校生デジタルフォトコンテスト」

受賞14作品決定!

審査風景

2023年7月20日~10月1日の応募期間で実施しました「第14回高校生デジタルフォトコンテスト」に全国からたくさんのご応募を頂きました。応募総数628点という多くの作品の中から、グランプリ以下14作品が決定しました。どの作品も「高校生活」というテーマを存分に表現していて、また、非常に個性的で多彩な作品が数多くあり、審査も難航しましたが、その中から選ばれた14作品です。

審査員のご紹介

清水哲朗氏

清水哲朗氏

横浜市出身。写真学校卒業後、写真家助手を経て、23歳でフリーランスに。ライフワークとしているモンゴルでは、独自の視点で自然風景からスナップ、ドキュメンタリーまで幅広く撮影。2005年「路上少年」で第1回名取洋之助写真賞受賞。個展開催多数。公益社団法人日本写真家協会会員
https://tokyokarasu.com/

川口貴弘氏

川口貴弘氏

アートディレクター&グラフィックデザイナー。多摩美術大学デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。京都芸術大学大学院 芸術研究科修了 MFA取得。株式会社日本デザインセンター他を経て独立。日本工学院専門学校デザイン科教員。日本デザイン学会会員。

菅野幸男氏

菅野幸男氏

OMデジタルソリューションズ株式会社 Senior Expert
宮城県仙台市出身。プロサポート/写真教室/マーケティング活動に従事。フォトマスターエキスパート。映像音響処理技術者認定。

末房志野氏

末房志野氏

多摩美術大学グラフィックデザイン専攻卒業、東京藝術大学大学院博士学位取得。主な受賞:コロラド・インターナショナル・インビテーショナル・ポスター展 最優秀賞など。作品収蔵:デンマーク国立デザイン美術館など。2011年より東京工科大学デザイン学部視覚伝達デザインコースで教鞭をとっている。

受賞作品のご紹介

※受賞者の高等学校は受賞当時のものです

グランプリ

「ぼんやりとした不安」

N高等学校
渡辺 瞳さん

手に手に入れようと頑張るけど手を伸ばそうとすればするほど分からなくなる、大人が言っていた、人は手に入ったものじゃなくて手に入らなかったものでできているって。受験とか就職を乗り越えていけるのか自信が無いこれからの未来が曇っていて見えない。

「ぼんやりとした不安」

審査員コメント

清水哲朗氏

清水哲朗氏

悩みや不安で押しつぶされそうになることがあります。それらは見えないだけに想像を重ねて、怖さとして心の中で膨らんでしまったりもします。作者はモデルに目の前に手をかざしてもらう(はっきりと景色が見えなくなる)ことで「不安」をビジュアル化。シンプルな構図が功を奏し、タイトルを読まなくてもイメージした世界がスッと伝わってきます。モデルも強い目でこちらを見ているので不安に打ち勝つ覚悟や信念も同時に表現できています。

川口貴弘氏

川口貴弘氏

不確実な未来を想像する私たちを投影しているかのようで、不思議な魅力を感じました。目まぐるしく変化する現代社会は、今まさに歴史的な転換期であると言えるでしょう。多くの人々が、漠然とした不安を抱いているかもしれません。しかしながら、いずれは雲散霧消。また、常に行動することで、必ず道が開けていきます。この度の受賞は、それを証明する機会となったのではないでしょうか。グランプリおめでとうございます!!

グランプリ 賞品
準グランプリ

「屋上の告白:レトロな恋」

三重県立松阪商業高等学校
ルズン クリスチャンさん

自分の気持ちをどう伝えたいかわからない困っている僕。

「屋上の告白:レトロな恋」

審査員コメント

清水哲朗氏

清水哲朗氏

屋上、告白、恋の行方を遠くで見守る仲間たち。告白しようとしているのが漫画の主人公のような長身のイケメン男子。「絶対いける!」と応援したり、頭の中で勝手にストーリーの続きが浮かんだりしていますが、パッと見でもわかる出来過ぎの光景をセットアップすることで単写真としての完成度を上げているのが素晴らしいです。ただ、審査員の世代の当たり前の光景が「レトロな恋」となって表現されたことに一同衝撃を受けたのは事実です。

末房志野氏

末房志野氏

人への想いを打ち明けるためには、考えなければならないことが沢山ある。いつ?どこで?どうやったら伝わるのだろう?相手の情報を集めて作戦を立てなければならない。友達に助けてもらうこともある。一大決心をして告白することは、人生の中で大切な一瞬だ。 恥ずかしくて、でも伝えずにいられない。そんなワンシーンがとても自然に1枚の写真に収められていた。タイトルの「レトロな恋」に、高校生の心地のよい軽さと若さを突きつけられた。

準グランプリ 賞品
特別賞

「高校生最後の花火」

岐阜県立岐南工業高等学校
野々村 至恩さん

今年の夏に開かれた花火大会の写真です。私の高校生活はコロナ禍中心の生活でした。そのため、このようなイベント事はほとんど中止になってしまっていました。ですが、高校生最後の夏、自分なりに記憶に残る景色を写真に収めることができました!

「高校生最後の花火」

審査員コメント

菅野幸男氏

菅野幸男氏

多くの場所で4年ぶりに花火大会が開催され、当コンテスト応募作品でも花火の写真を見られたのは久しぶりでした。コロナ禍で静かだった高校生活2年間の鬱憤を晴らすように、黄金の花火が視界全体に広がった瞬間を写したのは見事です。また、花火だけではく人物をシルエットで入れたことで、花火を見ている人の想いを想像するとともに、多くの人がスマートフォンを手に写真を撮っている時代背景も映し出されて、記憶にも記録にも残る写真です。カメラメーカーの人間としては、10年後、20年後に皆さんが花火を撮るカメラがスマートフォンなのか?ミラーレス一眼なのか?全く新しい道具が生まれているのか?気になってしまいます。

特別賞 賞品
特別賞

「これだっ」

鹿児島県立加治木高等学校
保坂 一樹さん

下の句が読まれている間の静かな時間の後、バッと札を弾く迫力の感じられる写真になったと思う。

「これだっ」

審査員コメント

清水哲朗氏

清水哲朗氏

会心のシャッタータイミングで捉えた傑作。撮影ポジション、アングル、構図と決まれば、あとはどの瞬間を捉えられるかが勝負。シャッターを切るまでの作者のドキドキは相当だったかもしれませんが、結果は弾き飛ばした手札がこちらに向かい、競技者の顔がどちらも見える最高の一枚に。狙いすましたのか狙い通りに写ったのかは不明ですが、イメージを具現化するのは写真撮影の醍醐味。作者に最大限の賛辞を送ります。

特別賞 賞品

入選

「あのね、今 恋に落ちている」

香川県立香川中央高等学校
西岡 咲来さん

こんな笑顔を見た時に、一目惚れするのだと思います。

「あのね、今 恋に落ちている」

「ハンサム」

神奈川県立横浜翠嵐高等学校
古野 大地さん

放課後、同級生と多摩川に出かけた時に撮った写真です。季節の移ろいを感じさせる多摩川の情景が、友達の儚げな表情にもあらわれているようで、気に入っています!

「ハンサム」

「花より団子、映えより玉せん。」

大阪府立工芸高等学校
二藤 ふうらさん

可愛く写真を撮りたかったのにカメラを向けた頃にはもう喰らいついてました。

「花より団子、映えより玉せん。」

「まだ青い」

富山県立魚津高等学校
上原 唯葉さん

何もかもが青い1枚です。

「まだ青い」

「青春の日々」

白樺学園高等学校
中原 央太郎さん

高校生活は1度きり。その生活の1日を1枚の写真で表しました。

「青春の日々」

「映っちゃった」

沖縄県立美来工科高等学校
田里 友莉さん

ホラー映画を撮っている際に撮れた1枚です。残念ながら本物の幽霊ではないです笑

「映っちゃった」

「Zzz、、、」

昭和学院秀英高等学校
物井 真士さん

語学研修でボストンへ行ったときのこと。出発は午前4時半。徹夜をしたものの疲労に抗えず寝てしまった時の1枚。

「Zzz、、、」

「君よりも速く」

宮崎県立宮崎西高等学校
濱尾 夢之介さん

本校の体育祭でのリレーの様子です。バトンを受け取った彼女の目の先には、彼女よりも先にバトンを託された友人の姿がありました。この場ではライバルである友を追い越そうと、駆け出す瞬間を写真に収めました。

「君よりも速く」

「バーチャ”リア”ル」

高岡第一高等学校
久恵 琴葉さん

ふだんは真面目な部活の友達のお茶目な様子を、工夫をこらして撮りました。

「バーチャ”リア”ル」

「大発見!?」

青森県立弘前南高等学校
宮野 晃太朗さん

昆虫好きな友達に協力してもらって、撮りました。将来誰も知らないよな大発見をしたい彼を撮影することができてよかったです。

「大発見!?」
各入選作 賞品

学校賞

  • 千葉県立幕張総合高等学校

  • 千葉県立長生高等学校

  • 神奈川県立横浜瀬谷高等学校

学校賞 賞品

※応募数が多く作品の評価が高い学校が複数あったため、当初の予定を変更し3校に授与いたします。

コンテスト総評

清水哲朗氏

清水哲朗氏

応募総数628作品と昨年よりも1000点以上応募が減りましたが、学校生活をストレートに撮ったものから恋愛をテーマにしたもの、アイデアを元にセットアップした作品まで多様な203点が決勝ラウンドに進みました。ここ数年、コロナ禍では「個」や「物理的距離を感じる」作品が多くあっただけに本来の学校生活が戻ってきたことを実感しました。気になったのは写真部員同士撮り合った作品が多かったこと。身近な仲間を被写体にするのは構いませんが、アプローチとしては安易です。目的もなく撮影に出かけたものの被写体を見つけられず、近くにいる仲間を撮ったという印象を受けるものがほとんどでした。練習や仲間内で楽しむならばそれでも良いですが、第三者に作品として見せるならばそこから脱却しない限り共感を得るのは厳しいでしょう。写真表現の可能性は無限です。記録、コミュニケーション、自己表現のひとつとして写真を楽しんでいただけたら幸いです。

展示会のご案内

「第14回 高校生デジタルフォトコンテスト 受賞作品展示会」開催中!

受賞作品および、今回惜しくも受賞に至らなかった最終審査進出作品も展示しています。

オリンパスプラザ東京ショールーム

【写真展期間】
2023年12月14日(木)~12月25日(月)

【営業時間】
10:00~18:00(休館日:12/19(火)、20(水)/最終日 15:00まで)

【会場】
OM SYSTEM PLAZA(旧オリンパスプラザ東京)
〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビルB1F
Tel:03-5909-0190
アクセス等、詳細は下記をご参照ください。
https://fotopus.com/showroom/tokyo/

受賞作品展示会風景

オリンパスプラザ東京ショールーム
オリンパスプラザ東京ショールーム

主催/共催/協力/後援