おもしろいゲームで人を楽しませる、実力派のゲームプランナーを育成
ゲームプランナーとは、常におもしろさを考え、ゲームを通して人を笑顔にする、とっても楽しい職業です。それだけに、基礎的なプログラミングスキルから、ゲームのジャンルに関する幅広い知識、制作プロセス全体に対する理解まで、さまざまな知識や能力が必要になります。ゲームディレクターやゲームプロデューサーになると、さらに制作チームをまとめる力やビジネス的な視点も必要になってきます。ゲームプランナーコースでは、それらをゼロから学び、あなたを実力派のゲームプランナーに育てます。
学べること
学びの領域 : ゲームの企画や仕様書作成を中心に、制作工程全体についても学びます
ゲームプランナーはチーム全体のまとめ役を担うことが多いため、ゲーム制作、ディレクション、制作進行管理、プロデュースなどについて一通りの知識を身につけます。その上で、ゲームプランナーが大きな役割を果たす「企画段階」と「設計段階」について、チーム制作を通してじっくりと学んでいきます。
教育の特長 : ゲームプランナーに必要な能力を多角的に養成!
ゲームプランナーにとって、おもしろいアイデアを提示することだけが仕事ではありません。チームメンバーに企画趣旨を正確に伝えたり、チームをまとめる力も必要になります。ゲームプランナーコースでは、豊富な実習を通してゲームプランナーに必要な能力をしっかり習得します。
プログラミングスキル : 説得力が違う、プログラミングのわかるゲームプランナー
どんなにおもしろいアイデアを思いついても、ゲームはプログラムを組まない限り動きません。そのため、ゲームプランナー志望の学生もプログラムのしくみを理解できるよう、1年次にプログラミングの基礎をしっかり学びます。2年次以降に行われるチーム制作では、ゲームプランナーコースの学生がディレクターの役割を担うことが多いため、プログラミングについての知識があればプログラミング担当の学生の苦労に共感できたり、より具体的な指示をすることができます。
個人制作
ゲームを一人で作ってみて、初めてわかることがあります
1年次に学んだプログラミングスキルを活かし、2年次にかけて一人でミニゲームなどを制作します。その目的は、一人でゲームを完成させることにより、ゲーム制作のすべてのプロセスを理解し、ゲーム作りのたいへんさも実感できるため。この経験が後のチーム制作で制作メンバーに対するリスペクトにつながり、チームをまとめていくための土台になります。
ゲームプランニング
ゲームプランニングのポイントは、ターゲット+喜び+しくみ
ゲームは構造的に「思考の難しさ」と「操作の難しさ」のバランスで成り立っています。そして、ゲームのジャンルごとにその割合が違います。たとえば、謎解きゲームは考える割合が高く、アクション性の高いゲームほど操作が難しくなっています。ゲームを企画する際は、こうしたゲームの基本的な構造を理解したうえで、「どんなターゲットに対して、どんなしくみのゲームを提供すれば、どんな喜びを与えられるか」を冷静に分析し、論理的に考えることが重要です。ゲームプランナーコースでは、座学や実習を通して、ゲームプランニングの軸となるこの3要素をマスターしていきます。
チーム制作 : ゲームの制作現場さながらに、 ゲームプランニングを実習します
2年次から始まるチーム制作は、他のコースの仲間と自由にチームを組んでいろいろなジャンルのゲームを作っていきます。授業で課題が与えられることもあれば、ゲームコンペティションの課題に基づいて制作する場合もあります。ゲームプランナーコースの学生たちは、チームの中心となってアイデアを仕様書にまとめ上げていく中で、チームをまとめる力、思いを正しく相手に伝達する力、ゲームのしくみをデザインする力などが身につき、学年が上がるほどそのレベルが高くなっていきます。
全員でアイデアを出し合う
チーム制作では、チームメンバー全員がチームに貢献する役割を担います。そのため、ゲームプランナーコース以外の学生も全員がアイデアを持ち寄ります。そして、一つひとつのアイデアをポジティブな姿勢で確認していきます。すると、一つのアイデアをきっかけに発想が膨らみ、アイデアがチーム全体に爆発的に広がっていくことがあります。このとき、ゲームプランナーコースの学生も日頃の勉強を活かし、誰にも負けないおもしろいアイデアが出せるよう努力します。
アイデアをまとめて仕様書に落とす
アイデアが出揃ったら、ゲームプランナーコースの学生がすべてのアイデアをいくつかのカテゴリーに分けていきます。そしてカテゴリーごとに内容を整理し、アイデアを昇華させて、仕様書に落とし込みます。仕様書ができあがると、プログラミング担当の学生からも、より具体的な改善案が出てきます。お互いがコミュニケーションをはかりながらスピーディーに仕様書を仕上げることが、ゲームプランナーコースの学生が果たすべき重要な役割です。
ゲームコンペティション
チーム制作の成果物をゲームコンペに積極的に応募
ゲームコンペティションは、ゲーム業界のプロの方々に自分の実力を示す絶好の機会なので、積極的に応募しています。ゲームコンペでプロが注目する点は、おもしろいかどうかに加え、技術的にしっかりしているかどうか。プロの方々は作品に反映された技術力をもとに学生のポテンシャルを推測し、数年先の姿をイメージするので、技術的にしっかりしたゲームは必ずプロの目に止まります。ある程度のおもしろさがあり、技術的にしっかりしていて、楽しんでもらえる工夫が施されていれば、目標到達ラインを十分クリアしています。たとえ受賞を逃しても、コンペの後で必ず振り返り、課題を見つけて新たなゲーム制作に取り組めば、人間的にもスキルの面でも大きく成長します。
教育設計図(授業計画) : おもしろさのしくみ作りを段階的に学んでいきます
ゲームプランナーコースでは、段階式のカリキュラムでゲームプランナーに必要なスキルを身につけていきます。1年次にプログラミングやゲームエンジンの基礎を学んだ学生は、2年次に本コースを選択し、企画や仕様書の書き方を実践的に学びます。3年次以降は、チーム制作の中でチームの中心的役割を担い、チーム全体をディレクションしたり、制作工程をマネジメントする能力を養っていきます。
教育理念 : ゲーム業界で羽ばたくための第一歩を、私たちがしっかりサポートします
馬場 保仁 先生
デザインカレッジ ゲームクリエイター科四年制
セガ・エンタープライゼス(現セガ)で、主に家庭用ゲームの開発に携わった後、DeNAに移り、数多くのスマホアプリを世に送り出す。採用や人材育成の活動にも注力している。著書に『ゲームの教科書』などがある。
学生インタビュー
「好きなことを仕事にできる」という希望に満ちた気持ちで日々、楽しく学んでいます
吉田 めい
ゲームクリエイター科四年制
ゲームプランナーコース
4年
「プレイ会」はフィードバックの宝庫。視野も技術も広がりました
私は昔からゲームが大好きで、中学生の頃にはいつか自分のゲームを作ってみたいと思っていました。入学してからはプログラミングも学びましたが、制作全体を企画し、スケジュールやチームをまとめながら完成まで導く「ゲームプランナー」という仕事に強く惹かれるようになりました。自分が考えたアイデアが形になっていく喜びや、チームでひとつの作品を作り上げる過程に大きなやりがいを感じています。
チーム制作では、リーダーとしてスケジュール管理を行い、企画から進行管理、調整まで幅広く担当。メンバーとのコミュニケーションを大切にしながら進めていく中で、時には悩むこともありましたが、最終的に企業の方から評価された時は、本当に嬉しくて、その経験が今でも自信になっています。
クラスの雰囲気もとても良く、制作中には冗談を言い合ったり、わからない部分を助け合ったりしながら、自然とお互いを高め合える関係性があります。先生方も非常に面倒見が良く、技術的な疑問にも丁寧に応えてくれるので、安心して学べる環境が整っています。
今は「好きなことを仕事にできる」という希望に満ちた気持ちで日々を過ごしています。これからも、たくさんの意見を自分の糧にしながら、ゲームプランナーとして成長を重ねていきたいです。
オープンキャンパス+体験入学でもっと知る
普段の授業や施設を体験できるチャンス! ゲームづくりの楽しさを体験できるメニューも用意しています。ゲーム制作の魅力を体感し、夢への第一歩を踏み出してみませんか。
イベントに参加する
進学を考えているあなたに向けて、オープンキャンパス+体験入学の他にもさまざまなイベントをご用意しています。イベントに参加し進路選択のヒントを見つけてみましょう!
業界研究
ゲームプランナーをはじめとする企画職を目指す上で、ゲームプランニングの実際や企画職の仕事について理解しておくことはとても重要です。企画職の役割をきちんと理解し、ゲームプランナーとして活躍できるスキルを身につけましょう。
ゲームプランナーの仕事 : 常に人を喜ばせることを考え、おもしろさを生み出す仕事です
コンシューマーゲームのパブリッシャーは、「シリーズもののタイトル」以外に、新規の「ルーキータイトル」を開発するために投資しています。それぞれの会社が定期的に社内コンペや企画プレゼンを行ってゲームプランナーたちが企画を出し合い、常に企画がストックされている状態をつくる試みをしています。スマホゲームの場合も、毎月のように新しいコンポーネントが加わるので運用面が重視されがちですが、各社とも工夫しながらゲームプランナーたちが新しいゲームの企画・開発に取り組んでいます。
制作工程におけるゲームの企画職の役割
多くの場合、最初はゲームディレクターと数人のゲームプランナーだけで企画を考え、プロジェクト(ゲーム制作)がスタートします。ゲームプログラマーも、かなり少数で開始。その状態でプロトタイプ試作まで進み、大勢のゲームプログラマーが加わるのは仕様が決まってからです。
企画
何がなぜおもしろいのか 売れそうなのかを検討
プロトタイプ試作
おもしろさを生み出す最低限のしくみを書き下ろし
基本設計
メイン要素方針策定
-
ゲームシステム
-
物語・キャラ
-
UI
アルファ版を経てベータ版が完成したら、不具合がないかを確認するため、ベータテストを行います。スマホゲームの場合、オープンベータテストやクローズドベータテストを行い、不具合のみならず、使い勝手やデザイン、性能などに対する意見をユーザーからヒアリングします。ゲームプロデューサーは、そこで得た反応を販売戦略に反映していきます。
アルファ版制作
メイン要素開発
ベータ版制作
アルファ版で確定したものの量産
サブ要素策定
-
アイテム
-
サブクエスト
マスター制作
ゲームバランス調整
スマホゲームの場合、新規タイトルがリリースされた後はイベントなどで新しい機能をどんどん追加していくので、リリース後の工程が長く続きます。なかにはリリースから10年近く運用している人気タイトルもあるほどです。したがって、ゲームプランナーは運用面も含めた長期的な視点でゲームをプランニングする必要があります。
ゲームの企画職 : ゲームディレクターやゲームプロデューサーの多くは、ゲームプランナー経験者
ゲームの企画職には、ゲームプランナーの他に、レベルデザイナー、ゲームディレクター、ゲームプロデューサーなどがあります。ゲームの難易度を設計するレベルデザイナーは、海外では一般的な職種ですが、日本では多くの場合ゲームプランナーが兼ねています。制作チームをまとめ、ゲームのおもしろさに対して全責任を負うゲームディレクターは、ゲームクリエイターの花形的存在で、ゲームプランナーから昇格するケースが多いです。また、予算や販売に関する責任者であるゲームプロデューサーは、ゲーム会社や制作チームの規模によっても異なりますが、ゲームプランナー経験者が務めるケースが多くなっています。
ゲームプランナーに必要なスキル : ゲームの企画職には、マネジメントやビジネスのスキルも必要です
ゲーム機のスペックが向上し、VRなどの新しい技術が進化するほど、ゲームプランナーの発想のフィールドは広がります。かつてのアイデアが今度は実現できるかもしれません。新しいものを作りたいという創造意欲も高まるでしょう。ゲームプランナーには、こうした創造力に加え、身につけておくべき知識やスキル(下記)があります。特にゲームディレクターやゲームプロデューサーには、より高いスキルが求められます。
発想力+まとめる力
2年次から始まるチーム制作は、他のコースの仲間と自由にチームを組んでいろいろなジャンルのゲームを作っていきます。授業で課題が与えられることもあれば、ゲームコンペティションの課題に基づいて制作する場合もあります。ゲームプランナーコースの学生たちは、チームの中心となってアイデアを仕様書にまとめ上げていく中で、チームをまとめる力、思いを正しく相手に伝達する力、ゲームのしくみをデザインする力などが身につき、学年が上がるほどそのレベルが高くなっていきます。
マネタイズ(収益化)の知識
コンシューマーゲームの場合、ゲームがリリースされるとゲーム卸問屋がそれを買い取り、パブリッシャーの収益が確定します。一方、スマホゲームは、現在ではインターネットを通じてユーザーに無料でリリースされるもの(Free to Play)が多く、その場合、リリース後イベント運営などで有料コンテンツを追加していくことで初めて収益が生まれます。そのため、スマホゲームのプランナーにはマネタイズの知識、ビジネス感覚も必要といえるでしょう。
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本科は、文部科学省が認可を行う制度「職業実践専門課程」の認定を受けています。職業実践専門課程は「職業に必要な実践的かつ専門的な能力を育成する」ことを目的としたもので、カリキュラムの編成や授業内容、教員研修などにおいて、各分野の企業と連携しながら実施することが編成要件となっています。この課程を通じて、最新の実務的スキルを身につけることができ、卒業後は採用企業からそのスキルを高く評価され、就職において有利になることが期待できます。
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