ブランドやサービスのつくり方を学び、実践を通してスキルを磨きます
観光マーケティングとは、旅行者のニーズを満たしつつホテルや地域に利益をもたらす活動をいいます。季節の違いやターゲット層によって異なる旅のニーズを理解し、新しい旅のスタイルや魅力的なプランを提案することも、重要な観光マーケティングです。ホテル・観光科では、ホテル・観光業界の中でも特にマーケティングを重視している星野リゾートと連携し、同社のマーケティング術を教育に導入。学んだことをもとに実際に観光プランを作り、社会実装(実社会で活用すること)を通して知識やスキルを身につけます。さらに地域と連携しながら、その魅力の創出や「地域ブランド」の確立を担う観光コーディネートについても実践的に学んでいきます。
学べること
実習紹介 : 幅広いビジネススキルを実践的に学べる充実のカリキュラム
”旅を学び、旅をつくる”をコンセプトに、学生も楽しみながら学べる実習を多数用意しています。
インターンシップ : 体験を通じて生きた観光マーケティングに触れ、やりたい仕事をより明確に!
星野リゾート運営施設はもちろん、多数の国内有数のホテルと提携して、「生きた観光マーケティング」を学べるインターンシップを行っています。ホテルのタイプも都内近郊の一流ホテルやリゾートホテル、テーマパーク系ホテルなど多種多彩。卒業後に自分がどんな仕事をしたいかなど、将来像も明確にできます。
旅行会社・観光施設など
JALグランドサービス(羽田空港)、JTBビジネストランスフォーム(羽田空港)、西武トラベル株式会社 など
都内近郊ホテルなど
ザ・ペニンシュラ東京、マンダリンオリエンタル東京、シャングリ・ラ 東京、ザ・リッツ・カールトン東京、コンラッド東京 など
リゾートホテルなど
富士マリオットホテル山中湖、ホテルマウント富士、グランドエクシブ那須白河、ハレクラニ沖縄、ホテル日航アリビラ など
テーマパーク系ホテルなど
ディズニーアンバサダーホテル、東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ、東京ディズニーランドホテル、ヒルトン東京ベイ など
学生インタビュー
ホテル企画に挑んだ卒業研究の経験が、仕事の大きな支えに!
柳 恒
ホテル・観光科
2年(取材時)
私立翔洋学園高校出身
日本工学院の観光マーケティングコースは、実践的なサービススキルだけでなく、簿記やマーケティングなどホテルの経営に関することまで学べるのが魅力です。2年間の学習を通じて、観光業界のさまざまな仕事に生かせる知識や10種類の資格など、多くの収穫がありましたが、特に大きな成長につながったと感じているのが、学びの集大成である卒業研究です。私は3人のチームで、星野リゾートが展開する新しいコンセプトのホテルとして、日本初の「海底ホテル」を企画・提案しました。コンセプトやターゲットの設定から、フロアプランやデザインの決定、プロモーションやオペレーション計画の立案まで、メンバーと納得がいくまで話し合って唯一無二のホテル企画をまとめました。その際、「ブランドマーケティング」の授業で学んだ市場分析の知識など、マーケティングの基本となる考え方と手法が役に立ちました。また、適切なコンセプトづくりやリスクマネジメントの大切さ、メンバー間のモチベーション共有やスケジュール管理の重要性などを肌で学ぶことができました。社会での活動はすべてがチームで行われますが、卒業研究に仲間と全力で取り組んだ経験は、観光業界で仕事を進めるうえでの大きな支えになるに違いありません。
オープンキャンパス+体験入学でもっと知る
ホテル・観光業界で活躍するには、どのようなことを学んで、なにを⾝につければ良いの?ホテルスタッフの仕事の魅⼒や、やりがいなどを知るチャンスです!また、星野リゾートプロデュースによるホテル・観光科の学びについて徹底解説します!
イベントに参加する
進学を考えているあなたに向けて、オープンキャンパス+体験入学の他にもさまざまなイベントをご用意しています。イベントに参加し進路選択のヒントを見つけてみましょう!
教育連携
提携先講師による授業 : 星野リゾートの授業担当者による授業解説を行います
ブランドマーケティング
担当:星野リゾート 橋本 里欧 さん
ブランドを初歩から学び、最後には自分たちでブランドを考え発表します
ホテル業界では、ブランド戦略がとても重要です。マリオットやヒルトンなど大手の外資系ホテルチェーンは、明確なブランド戦略のもと、数十ものブランドを展開しています。私たち星野リゾートもブランドを重視しており、星野リゾートという大きなブランドのもとに、「星のや」や「リゾナーレ」など5つのサブブランドを展開しています。それぞれコンセプトやターゲットが異なっており、ブランドごとに一貫した知覚品質(顧客が感じているブランドイメージ)を保てるように努めています。
サブブランドのコンセプトは、施設ごとにさらに細かく分かれています。私が以前働いていた星のや竹富島のコンセプトは「夢中になるという休息」、星のや東京は「塔の日本旅館」です。同じブランドでも施設によってお客様の求めているものは違うので、ブランド戦略を立て、お客様のニーズに応じていろんな楽しみ方を提供することは、とても意義のあることだと感じています。
サブブランドごとにコンセプトやターゲットを明確化
ファシリティマネジメント
担当:星野リゾート 小林 康雄 さん
施設管理やエコの視点から、ホテル運営について考えます
ファシリティマネジメントとは、施設や設備などの資産(ファシリティ)を管理・運営(マネジメント)することをいいます。大きな資産を持っている企業ほど、運用次第で収益に大きな影響が出てくるので、欧米では財務や人事、マーケティングなどと並んで組織の中で重要なポジションを占めています。
ホテル事業でもファシリティマネジメントは重要です。ホテルはお客様の滞在期間中の舞台装置であり、土地や客室、機械設備や電気設備などのファシリティは、ホテルを経営するために欠かせない要素です。それらをどのようにして顧客満足度を落とさずにメンテナンスして運用していけるのか。設備の更新にどれくらい投資すれば、どの程度のリターンが返ってくるのか。星野リゾートも国内外で60以上の施設を運営しているので、ファシリティマネジメントには力を入れています。
ブライダルビジネス
ブライダルをマーケティングの観点から徹底分析
ブライダル業界を分析し、今後のトレンドにマッチする見せ方をするにはどうしたらよいのかを学ぶ授業です。結婚式は人生の一大イベントであり、マーケティングの観点から見るとユニークな市場です。結婚情報誌などを読んでウェディングに憧れている人は常に存在し、ブライダル業界の潜在的なターゲットになっています。ブライダル業界は、そうした人が5年後、10年後になったときに選んでもらえるような見せ方をしており、その点が一般的なマーケティングと大きく異なっています。
ツアー企画
ツアー旅行を企画し、実現するためのスキルを養います
ツアー旅行に関する基本を学び、ツアーを企画する能力を養います。ニーズの調査から、ターゲット設定、企画立案まで、ツアー企画の作り方を実践的に学習。また、企画したツアーを実現するために欠かせないプレゼンテーション能力も磨きます。
観光産業
日本全国の地域文化や特性など、観光人材に必要な知識を学びます
日本には地域ごとに特性があり、それぞれに地域固有の文化が根付いています。歴史的にどんな産業が盛んなのか、どのような祭り・郷土芸能があるのか、温泉や森林などの天然資源はあるのか—。全国各地の地域文化や特性を正しく理解することで、日本の観光産業に広く貢献できる力を養います。
学びの成果
プロジェクト事例 : 在学中から観光マーケティングを社会で実践
学校周辺のホテルや商店街、観光関連の企業などと多彩なコラボレーションを展開して、観光マーケティングの面白さを体感しながら、社会で必要なスキルやマナー、コミュニケーション能力などを高めていきます。
企業連携 : 地元蒲田のホテルとコラボレーションし、コンセプトルームを提案
ホテル・観光科は、2020年より「ホテル オリエンタルエクスプレス 東京蒲田」と連携し、ホテルのコンセプトルームや観光プランを学生が提案する共同プロジェクトを実施しています。2023年もホテル・観光コースの学生たちがこのプロジェクトに取り組み、企画から制作、宣伝、運用などについてプランを提案。ホテルへのプレゼンテーションを経て、大田区ゆかりの”海苔”グルメなどを堪能できる「ノリノリ海苔プラン」、親子でスイーツを楽しめる「蒲田スイーツ巡りプラン」の2つが最優秀賞に選出され、2023年12月〜2024年2月末までの期間限定で一般向けに販売されました。
関連情報
本科は、文部科学省が認可を行う制度「職業実践専門課程」の認定を受けています。職業実践専門課程は「職業に必要な実践的かつ専門的な能力を育成する」ことを目的としたもので、カリキュラムの編成や授業内容、教員研修などにおいて、各分野の企業と連携しながら実施することが編成要件となっています。この課程を通じて、最新の実務的スキルを身につけることができ、卒業後は採用企業からそのスキルを高く評価され、就職において有利になることが期待できます。
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