創作のチャンスはいつ来るかわからない、だから常に描き続け、いつでもその瞬間を掴めるように
成毛 優平
マンガ・アニメーション科
マンガコース
2年
千葉県立幕張総合高校出身
プロの仕事を学び、業界と直で繋がるチャンスがたくさん
「マンガが大好き」「物語を作る仕事がしたい」、そんな思いでマンガコースに進んだ私ですが、入学してまず驚いたのは、業界と直につながるチャンスの多さでした。たとえば学校主催の「出張編集部」では、実際に編集者の方に作品を見てもらえる貴重な機会があります。私もその場で編集部とつながることができ、現在もやり取りを続けています。この出会いが、プロへの第一歩になるかもしれないと実感しました。
また、授業では現役のマンガ家さんが講師として直接添削してくださる時間もあり、自分の作品の課題や可能性がリアルに見えてきます。指摘の一つひとつに新たな気づきがあり、自分の創作を商品として成立させる視点が身についたのも大きな学びでした。今では、ただ好きで描くのではなく、読者に届けるエンタメとして作品を考えられるようになり、創作の奥深さにのめり込む毎日です。
創作を支えてくれる環境で、先生や仲間たちと等身大の成長を
制作に没頭する時間は、どうしても孤独になりがちです。でも、そんな中で心の支えになってくれているのが、クラスメイトやサークルの仲間たちです。授業終わりに一緒にご飯を食べたり、くだらないことで笑い合ったり。そうした何気ない時間が、私にとっては執筆の癒しであり、心の回復剤でもあります。
担任の先生には、就職のことや創作の悩みなど、あらゆる面で支えていただきました。学生と同じ目線で接してくれる先生に出会えたことは、本当に幸運だったと思います。またActという学校行事の企画運営サークルでは、イベント運営を通じて多くの人と関わり、キャラクター作りに生きるような人間観察の経験も得られました。外出や雑談の中で得られるインスピレーションも、創作の大切な栄養です。
とはいえ、自分に自信があるかと聞かれたら、今でも「ない」と答えると思います。たとえデビューしても、連載が始まっても、きっとずっと不安を抱えながら描き続けるのだろうなと思います。でも、それこそが成長し続けられる創作者である証なのかもしれません。創作のチャンスはいつ来るかわかりません。だからこそ、常に描き続け、いつでもその瞬間を掴めるようにしておきたいと思っています。