先生とともに参加した照明のプロの現場で自分がめざす未来の輪郭を見ることができました
鎌倉 翔一
放送芸術科
照明コース
2年
神奈川県立保土ヶ谷高校出身
照明の魅力に惹かれ、プロの世界で活躍する未来を夢見て
小学生の頃、テレビの音楽番組で見たムービングライト。その光が激しく動いて演出をする様子に、私は強く心を奪われました。「照明って、すごい!」その時芽生えた興味が、今の進路へとつながっています。日本工学院を選んだ理由は、最新の照明機材がそろった実習環境と、現場に近い形で学べる実践的なカリキュラムに惹かれたからです。
授業では先生方がプロの視点から指導してくれ、わからないことがあればすぐに質問できる雰囲気があります。さらに、照明コースでは実際に先生の担当するプロの現場に同行させていただくチャンスもありました。そのとき目の当たりにしたのは、教育者としての顔とは違う、第一線で活躍する“プロの仕事人”としての先生の姿。背筋が伸びるような緊張感と同時に、これから自分がめざす未来の輪郭を見ることができました。先生とは、授業中は真剣に、授業外ではフレンドリーに接することができる、メリハリのある信頼関係が築けていて、とても居心地の良い学びの環境です。
たくさんの出会いと経験が、自分の成長につながりました
入学初日、エレベーターで「放送芸術科ですか?」と声をかけてくれたクラスメイトがいました。そこからいつの間にか次々と仲間ができ、友達の輪が広がり、気づけば私は自分の“居場所”を見つけていました。さまざまな地方や国から集まったクラスメイトたちとの出会いは、自分の知らない世界に触れられる貴重な機会でもあり、人間関係も学びのひとつだと感じています。
照明コースでの実習も、私にとって大きな成長の場でした。1年次の修了制作では、照明チーフという大役を任され、番組全体のライティングを統括する立場に。入学当初はただ機材を操作するだけで、自分の意見を持つことすらできなかった私が、仲間に的確な指示を出し、全体を見ながら照明を“創る”ことに喜びを感じるようになりました。また、1年次に照明コースの作品として制作されたドラマで主演を務める経験も、照明と演技の両方の視点を得る貴重な学びとなりました。
照明の奥深さ、仲間と作る喜び、そして自分自身の成長。なんとなく「テレビ業界の裏方になりたい」と思って飛び込んだこの世界は、私にとって今や“楽園”のような場所になっています。実習が楽しくて、友達もたくさんできて、気づけば飽き性の私が夢中になって取り組んでいる、そんな毎日がここにあります。
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