日本工学院の魅力は、すべての専攻の基礎を学んだ上で、自分に合った専攻をじっくり選べるところです。最初は演出も照明も舞台監督も「全部おもしろそう」と迷っていましたが、授業を受ける中で自分がやりたいことは舞台監督だという気持ちが明確になっていきました。現場で活躍されているプロの講師から学べる授業は、毎回刺激的。実際の現場での体験談を交えながら指導してくださるので、リアルな舞台制作の世界がぐっと身近に感じられます。
また、専攻ごとに実習を行う時間が多いため、同じ目標を持った仲間との距離も自然と近づきます。担任の先生だけでなく、各専攻の講師の方々も親身に進路や就職の相談に乗ってくださるので、業界について具体的に学べる環境が整っています。今まで学校外で演劇に関わっていたので、自分は経験を積めていると感じていたのですが、経験豊富な講師の方に「やり方はひとつじゃないから囚われない方がいい」と言葉をかけていただいた時はハッとさせられました。公演や実習を重ねていくうちにその言葉の意味を体感し、この考え方が本当に好きになりました。

中学3年生のときに2.5次元の舞台に出会い、「舞台の仕事がしたい！」と強く思ったのが、この道をめざすきっかけでした。地元の演劇塾に友達の勧めで入り、次第に「役者を支える裏方の仕事にこそ自分がやりたいことがある」と気づき、舞台監督をめざすようになりました。
学校では、実習や修了公演を通してクラスメイトとぶつかることもありますが、コミュニケーションを重ねることで、より良い舞台づくりに向けて前進しています。同じ舞台好きな仲間が多く、たとえジャンルが違ってもお互いの「好き」を語り合える時間が楽しくて、刺激にもなっています。観劇中や実習の最中には、「もっと簡単なやり方はないか？」「別の表現はできないか？」と自分で考えられるようになり、自分の成長を実感しています。
私はこれからも、これまで出会ってきた友人、先生、そして学校がつないでくれた縁を大切にしながら、舞台監督という夢に向かって一歩一歩進んでいきたいと思っています。ものづくりや舞台に少しでも興味があるなら、きっとこの環境はあなたの背中を押してくれるはずです。ぜひチャレンジしてみてください！