サウンドクリエイターコースの授業は、作曲や編曲が中心。そのため、ヴォーカルトレーニングや演奏レッスンといった、シンガーやプレイヤーとしてのスキルを磨く授業は、他のコースよりは少なめです。私はシンガーソングライターとしても活動しているので、シンガーとしてのスキルアップを常にめざしてきました。その思いを先生や先輩に相談したところ、他コースの授業に参加したり、他学科とのコラボレーションでレコーディングやライブに挑戦したりするチャンスを得られるようになりました。ここでは、自分から積極的に行動すれば、その姿勢が評価され、新たな機会が広がる環境があります。あきらめずに行動し続けることで、未来はきっと開ける、そんな実感を持ちながら日々を過ごしています。私が心がけているのは、わからないことは積極的に質問し、得意なことは仲間と共有しながら学ぶ姿勢です。先生や講師、クラスメイトとの良好なコミュニケーションが、自分の成長につながっていると感じています。

2年生の春、１年生全員が参加するイベント「フレッシャーズキャンプ」のステージに立つ10人のヴォーカリストに選ばれました。最初は驚きとともにうれしさで胸がいっぱいでしたが、次第に「2年生代表」という重圧に押しつぶされそうに。そんな時、毎日ヴォーカルトレーニングをしてくれた先生が「ここまでやったなら、楽しもうよ」と声をかけてくれたのです。その言葉に心が軽くなり、本来の「音を楽しむ」という気持ちを取り戻すことができました。ひとりステージで歌っていた感覚では味わえなかった、新しい経験。音楽の本当の意味を実感した、大切なステージになりました。

私は「音楽がなければ生きていけない」と感じるほど、音楽が大好きです。でも、その音楽を続けていくには、同じ気持ちを持つ仲間の存在がとても大切だと、この学校に入って強く実感しています。音楽活動がうまくいかないときや、人間関係に悩んだときも、音楽という感性を共有している仲間だからこそ、相談ができたり、素直にアドバイスを受け入れられたりします。こんな仲間に出会えることこそ、専門学校で学ぶ大きな魅力だと感じています。