ライブを観に行くたび、ステージを彩る銀テープや火柱といった演出に心を奪われ、いつか自分の手で、観客を感動させる特殊効果を作り出したいと思うようになりました。学内にライブハウスやアリーナなど充実した施設・設備があること、１年次からインターンシップがあり、リアルなプロの現場を早くから体験できるところもコンサート・イベント科に惹かれた大きな理由です。必要な技術や知識を実際に経験しながら習得していける点も自分に合っていると感じました。入学してから今まで仲間とともにひとつのライブを作り上げていく実習に情熱を注いでいます。ライブは、誰かひとりの力だけでは決して完成しません。それぞれの役割を果たし、互いをサポートしながら、同じ目標へと向かっていく。そんなチームワークの中で生まれる達成感は、言葉にできないほどの喜びがあります。会場が熱狂に包まれる瞬間をイメージして、今日も実習に取り組んでいます。

先生には、授業のことからプライベートなことまで、さまざまな相談をしています。中でも心に残っているのは、修了ライブ制作でうまくいかなかったとき、先生が「ひとりじゃないから」と声をかけてくれたことです。修了ライブは、１年間学んできたことの集大成となる大切な実習。みんな自然と力が入ります。でも私は、初めての経験に戸惑い、自分だけがついていけていないような気がして、自信を失っていました。心が折れそうだったのです。そんなとき、先生は「仲間に頼っていいんだよ」と教えてくれました。その一言に支えられ、最後までやり遂げることができました。それ以来、困難に直面するたびに、あの言葉を思い出すようにしています。

入学当初は、学校の規模の大きさに戸惑うこともありました。けれど今では、そのスケールの大きさが大きなメリットだと感じています。インターンシップでは、著名な野外フェスのスタッフワークに参加し、特殊効果にも触れる機会がありました。大観衆の熱狂の裏側にある、厳しくシビアな現場の世界を体験できたのは大きな収穫です。また、学科を越えたコラボレーション企画のイベントでは、多彩な目標を持つ仲間たちから刺激を受けています。ぜひ皆さんも好奇心を持って、日本工学院が用意する幅広い学びのフィールドで、自分の可能性を広げてください。