鍼灸科では、実際に鍼灸整骨院で働いている先生が授業を担当。プロの鍼灸師ならではの、現場でのリアルな経験に基づいた話を聞くことができ、授業内容にぐっと実感が湧くのが魅力です。なかにはこの学校の卒業生の先生もいて、勉強法や学生時代の体験談を直接聞けるのも心強かったです。授業が終わった後に筋トレのやり方や怪我の相談などをしたり、まさになんでも聞ける距離感。その延長で、先生の働く鍼灸整骨院でアルバイトを始めたクラスメイトもいます。いつも和気あいあいとしていて、雰囲気はとてもフレンドリーで学びやすいクラスです。
入学したばかりの頃は、知っている人もいない状況に不安でいっぱいでした。でも、しばらくするとクラスメイトとも少しずつ話すようになり、いつの間にか一緒にお昼を食べたり、放課後に課題をしたりする友達ができました。クラスメイトと放課後に残って勉強していた時、覚えにくい内容をおもしろおかしく語呂合わせで教えてくれたことがあり、しっかりと記憶に残すことができました。「誰かと一緒に勉強するって楽しい」と心から感じた瞬間です。

姉が日本工学院の柔道整復科で学んでいたので、自分も進路を決める時に体験入学に参加しました。その時に何気なく体験した鍼灸に楽しさを感じ、鍼灸科への入学を決めたのです。もちろん、鍼灸については何の知識も無かったのですが、授業を通じて体の仕組みや痛みの原因などを学ぶうちに、どんどん鍼灸に対しての興味が湧いてきて、自然と学びたいことが増えていきました。
友達同士で施術をし合いながら、上手い人の技を真似して研究したり、アドバイスをもらったりするのも日常の一コマ。同じ症状でもアプローチの仕方が違うという奥深さが、鍼灸の魅力だと感じています。
授業で習った整体の施術を家族に試したところ、「肩や腰が楽になった」と言ってもらえたときは、本当にうれしかったです。学んだことが人の役に立つということが、こんなにやりがいのあることなんだと実感しました。
やりたいことが明確に決まっていなくても大丈夫。私のように、ここでの出会いや学びが、きっとたくさんの選択肢を与えてくれると思います。