建築、設計が「楽しい」と思える気持ちがあればどんな挫折があっても乗り越えられます
小野澤 郁也
建築設計科
長野県穂高商業高校出身
建築が好きな気持ちがつないだ、年齢も越える本当の仲間
私は高校卒業後に就職し、しばらく働いたのちに入学したため、正直なところ現役生との年齢の差に不安がありました。うまく馴染めるだろうか、建築の世界でやっていけるだろうかと、入学当初は戸惑うことも多かったです。
しかし、設計課題に取り組むうちに自然とクラスメイトとの間に会話が生まれ、建築の話で盛り上がるようになりました。どういう思いで設計しているのか、何を伝えたいのか。自分とは違う考えや表現方法に触れることで、毎日が楽しく、刺激的になっていきました。
特に印象に残っているのは、設計課題で互いに競い合ったクラスメイトの存在です。負けず嫌い同士で好みも全く違う。でもその分、お互いに高め合える良きライバルでもありました。情報を共有し合い、悩みを相談し、時にはアドバイスを送り合う。そんな関係があったからこそ、技術的にも精神的にも成長できたと思います。
今では不安だった気持ちはすっかりなくなり、ここを選んで良かった、この仲間に出会えて良かったと心から感じています。
迷って悩んで、それでも「好き」を貫いた設計の日々
卒業制作は、敷地の選定からテーマ決め、計画設計、模型作り、プレゼンテーションまで、半年以上かけて進める、自由設計課題に取り組みました。最初のテーマ決めの段階から、なかなか思い通りに進まず、正直、挫けそうになったこともありました。でもその時悩んでいたことを仲間や先生に相談したことで背中を押してもらえ、なんとか立ち止まらずに進むことができました。途中、何度も壁にぶつかりましたが、先生からの丁寧なアドバイスや仲間との励まし合いで乗り越えられたと感じています。
私は、設計を「楽しい」と思う気持ちがあるからこそ、ここまでやってこられました。うまくいかない時ももちろんありましたが、悩みながら考えて、答えが見えた瞬間の達成感は何ものにも代えがたいものです。その積み重ねが自信へとつながり、卒業制作を最後までやりきった今、大きな成長を実感しています。
これからこの道をめざす人には、自分のやりたいことを思いっきり楽しんで、丁寧に課題と向き合ってほしいです。好きな気持ちがあれば、きっと乗り越えられます。
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