さまざまな製品のデザインを手がけるプロダクトデザイナーを育成
プロダクトデザインとは、雑貨からアクセサリー、文房具、おもちゃ、家電、家具、車に至るまで、身のまわりにある多くの製品(プロダクト)をデザインすること。プロダクトデザイン専攻では、CAD・CGの技術やマーケティング、企画力、プレゼンテーション力など、幅広いスキルと美的センスを備えたプロダクトデザイナーを育成しています。木材・石・ガラス・金属・プラスチックといった素材の知識や加工技術、人間の寸法に関する専門知識なども習得。プロダクトと人間の心地よい関係をデザインする、創造力のあるプロダクトデザイナーを目指します。
- ここがすごい! プロダクトデザイン専攻の特長
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基礎からの作品づくりを通して、高いデザイン力が身につく授業を行います。
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デザインによる問題解決力と実践力を養うため、地域連携や産学連携プロジェクトを提供します。
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知識と経験の豊富な業界出身教員による指導で、デザイン業界への就職に導きます。
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学べること
実習紹介 : プロダクトデザインの多彩なジャンルを学べます
おもちゃやカトラリー、文房具などの雑貨デザインから、家具・照明デザイン、家電や車などの工業デザインまで、プロダクトデザインの幅広い領域をカバー。素材やユーザビリティ、使用する状況などを考えながら、豊富な実習でスキルを磨きます。
動画で知る : プロダクトデザインを学ぶ楽しさを、動画でチェック!
デザイン業界のトップデザイナーの指導のもと、仲間たちと楽しみながらプロダクトデザインを学ぶ実習の様子を動画でご紹介します。
教育設計図(授業計画) : ゼロからプロの技術を身につけるステップアップ型カリキュラム
デザイン経験ゼロの人でも3年後にはプロのデザイナーとして活躍できるように、ステップアップ型のカリキュラムを通して、基礎力、専門力、実践力、社会人力の4つを身につけます。なかでも専門力については、3DCADソフトや木工機械などを使用して、雑貨、家具・照明、家電などさまざまなプロダクトのデザインにチャレンジ。3年次から始まる就職活動も、担任と専攻担当の教員が一体となってサポートします。
1年次 : デザイナーとしての基礎力を身につける
1年次前期に、全専攻共通でデザインの基礎を学びます。基礎科目にはデッサン、立体造形、色彩・平面構成、2DCGなどがあり、学生は課題制作を通して基礎力を身につけます。そして後期から専攻ごとに専門科目を学び、専門力を高めます。
2年次 : プロダクトデザイナーに必要な専門力と実践力を強化
2年次になると、企業や地域社会と連携した課題制作に取り組み、実践力を養います。また、色彩検定の取得にチャレンジしたり、デザインコンテストを目指した授業課題が多くなるなど、3年間でもっとも成長を感じられる1年です。
3年次 : 就職活動を行い、卒業制作に取り組む
3年間の集大成である卒業制作に取り組み、毎年2月~3月に開催される「卒業展」で作品を発表します。就職活動が本格的に始まるのもこの時期。ポートフォリオ(在学中に制作した作品集)で自分の実力をアピールし、希望の就職を果たします。
時間割サンプルをご確認いただけます。
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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| 1時限 | デザイン実習3B | デザイン実習3A |
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資格対策講座3 | プロダクトデザイン実習2 | |
| 2時限 | デザイン論4 | |||||
| 3時限 | ポートフォリオ制作 | キャリアデザイン3 | 総合実習4 | デザイン研究3 | ||
| 4時限 |
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Pick UP! : 業界のトップデザイナーによる特別講義を開催!
ドイツを代表する自動車メーカーBMWのデザイン部門チーフディレクターとして、同社エクステリアデザイン部門を束ねてきた永島譲二氏(本校特別講師)など、業界のトップデザイナーが最先端のプロダクトデザインについて定期的に講義を行っています。
学びの成果
受賞実績 : デザインコンペで栄冠に輝いた作品をご紹介
「革のデザインコンテスト2024 in 東京レザーフェア」
プロダクト部門 入賞 『Leather Sound Wave』
山本啓介
デザイン科プロダクトデザイン専攻
埼玉県・私立西武学園文理高校出身
ファッション、インテリア、生活雑貨など、新しい価値を生み出す革素材を使用したアイデアを競うコンテストで、革でできた音符の中にBluetoothスピーカーを内蔵することで、日常的に革の音を聴くことができるというコンセプトの作品『Leather Sound Wave』がプロダクト部門で入賞しました。
オープンキャンパス+体験入学でもっと知る
プロダクトデザインの楽しさが体感できるように、キーホルダーなどの小物をデザインする体験メニューを用意しています。3年間の学びについても詳しく解説していますので、プロダクトデザインに興味のある方はぜひご参加ください。
イベントに参加する
進学を考えているあなたに向けて、オープンキャンパス+体験入学の他にもさまざまなイベントをご用意しています。イベントに参加し進路選択のヒントを見つけてみましょう!
就職・進学
めざせる職業 : モノをデザインするプロとして、多彩な分野で活躍可能
進路決定率 : デザイン業界へ、毎年高い就職率を実現
デザイン科では、多くの学生が希望するデザイン業界への就職を実現し、進路決定率は96.2%を達成。実践力を身につけた卒業生たちは、業界で即戦力として活躍しています。
進路決定率 96.2 %
※2023年度実績
主な就職 : 自動車をはじめとしたメーカーを中心に、さまざまな業界へ
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BRUNO
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ホリ
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ランドマック
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トイハウス
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カインズ
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トヨタ自動車東日本
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いすゞ自動車
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SUBARU
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アカセ木工
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タイムアンドスタイル
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アサヌマコーポレーション ほか多数 50音順
卒業生インタビュー
楽しむことを大切に、デザインに取り組んでください。
石川 梨穂さん
プロダクトデザイナー
デザイン科プロダクトデザイン専攻 2019年卒
千葉県立柏陵高校出身
エンジニアやマーチャンダイザーの方々とチームを組んで商品開発を行っています。これまでは、時計や調理家電などを主に担当させていただきました。デザイナーは楽しんで取り組むほど良い商品につながる仕事だと思うので、みなさんもぜひ楽しむことを忘れずにがんばってください。
教育連携
連携企業 : プロと同じ実務経験ができる機会を提供
さまざまな企業からの課題に取り組む企業連携プロジェクトは、プロに必要なスキルを磨く絶好のチャンス。プロと同様の実務経験をすることで、教室では得られない気づきがあったり、ビジネスの視点からデザインを考えることができます。プロダクトデザイン専攻では、さまざまな企業と連携し、家具、照明、おもちゃなどに関するプロジェクトを実施しています。
連携プロジェクト
企業連携 : トーシン「カプセルトイ」デザイン
ガチャガチャ専門店#C-pla(シープラ)を全国で運営しているトーシンとプロダクトデザイン専攻の学生が、新しいコンセプトのカプセルトイ開発にチャレンジ。2025年春から3 種の商品が販売されています。
企業連携 : イトーキ「これからの学びに寄り添う家具」デザイン
学生たちがオフィス家具メーカーのイトーキとの連携課題に取り組み、学びに寄り添う家具デザインを提案。日々の生活や行為を見直すことで普段見逃していた問題に気づき、リアリティのあるデザインを提案しました。
学習環境
学習リソース : どんなプロダクトもデザインできる充実の設備
さまざまなプロダクトをデザインできるように、各種CADソフトがインストールされたコンピュータ、3Dスキャナ、3Dプリンタ、5軸マシニングセンタなどを完備。最先端の設備を揃え、プロダクトデザイナーに必要なスキルを実践で磨きます。
施設・設備 : プロダクトデザインがどんどん好きになる快適な実習環境
プロダクトデザインの学習に適した充実の施設を完備。3Dプリンターや木工機械なども取りそろえており、快適な環境でものづくりを楽しめます。
蒲田校
八王子校
デザイン実習室
4専攻それぞれの作品制作に集中できるよう工夫されたデザイン空間。授業だけでなく、放課後や休み時間の交流の場として多目的に使用できます。
講師紹介
第一線で活躍するプロダクトデザイナーが直接指導!
さまざまなプロダクトを手がけるプロのデザイナーたちが、あなたのスキルアップをサポート。プロの現場で主流になっている機器・設備を使いながら、実践中心の直接指導でプロのスキルを身につけます。
自信を持って好きなデザインを追究してください
永島 譲二 先生
カーデザイナー
誰かに言われたことをそのままデザインしたものは、やはりデザインとしての説得力に欠けるものです。プロダクトデザイナーを目指す人は、まず自分が何をつくりたいのかをしっかりと考え、「自分はこういうものをデザインしたい」と自信を持って言えるものをデザインしてほしいと思います。私の授業では、描く技術、デザインスキルはもちろんですが、デザインでコミュニケーションをとるという技術も伝えていきます。 プロのデザイナーとして活躍するために必要なすべてのスキルと人間性を、一緒に育んでいきましょう。
人とモノをつなげることができる、素晴らしい仕事です
木村 剛 先生
プロダクトデザイナー
人が使うモノ全般を「プロダクト」といいます。プロダクトデザイナーは、人とモノをつなぐ重要な役割を担っています。人とモノとの関係を考え、ユーザーの日常的な行動や動作を細かくチェックすることで、デザインする上での課題が見えてきます。
授業では、何枚ものアイデアスケッチを描いたり、模型を作ったりと、さまざまな角度からモノの利便性や使用性について考えていきます。形の美しさだけでなく、機能性を備えたプロダクトを創り出すために、多角的なチャレンジを行います。そして、アイデアを具現化するための過程を経験していく中で、コミュニケーションの大切さにも気づいてもらえればうれしいです。
講師一覧
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明石 竜太郎(陶芸家)
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堀越 拓水(ジュエリーデザイナー)
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伊藤 恒平(プロダクトデザイナー)
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本多 恵三郎(プロダクトデザイナー)
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大西 邦彦(プロダクトデザイナー)
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伊藤 洋平(木工家具デザイナー)
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岡本 和士(プロダクトデザイナー)
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江崎 泰央(プロダクトデザイナー)
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齋藤 善子(プロダクトデザイナー)
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木村 剛(プロダクトデザイナー)
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佐藤 知美(プロダクトデザイナー)
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小飼 里香子(雑貨ディレクター)
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白鳥 裕之(プロダクトデザイナー)
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氏田 治久(プロダクトデザイナー)
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袴田 哲郎(プロダクトデザイナー)
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伊藤 洋平(木工家具デザイナー)
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藤原 祥子(アクセサリーデザイナー) ほか
資格
めざせる資格 : プロダクトデザイナーの仕事に役立つ資格をサポート!
色に関する幅広い知識や技能が問われる色彩検定は、プロダクトデザイナーを目指す人ならぜひ取っておきたい資格。また、社会で求められるビジネススキルを身につけるため、1年生全員でビジネス能力検定(B検)ジョブパス3級の取得を目指します。
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色彩検定
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アドビ認定プロフェッショナル
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ビジネス能力検定(B検)ジョブパス
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ビジネス著作権検定 など
学生インタビュー
ジャンルを超えた価値観と向き合う経験は、自分の考え方やデザインにも大きな影響を与えてくれました
石澤 蛍樹
デザイン科
プロダクトデザイン専攻
3年
新潟県立津南中等教育学校出身
学びを重ね経験を積む中で、自分の将来像がクリアに
元BMWクリエイティブディレクターで、デザインカレッジ特別講師でもあるカーデザイナー・永島譲二先生の特別授業では、アナログ表現のスケッチについて実演を交えながら学びました。鉛筆一本で車のフォルムや質感、動きまでも表現していく技術に驚かされ、描き方ひとつでアイデアの幅が大きく広がることを肌で実感。現場で求められる表現力や発想力とはどういうものか、第一線で活躍してきた方の言葉には説得力があり、自分の中にある「プロになる」という目標に現実味が帯びてきました。また、校外での展示会見学や市場調査など、首都圏という立地を生かした体験も授業の中にたくさん組まれています。実際の作品や最新の情報に触れることで、机の上だけでは得られない刺激や発見があり、視野が広がると同時に、デザインの可能性の大きさを感じます。こうした学びを積み重ねる中で、自分の将来像がどんどんクリアになっていくのを実感しています。
関連情報
特集 : デザイン科はAdobe社の製品を使って教育を行っています
デザイン科では、グラフィックデザイン・イラストレーション、インテリアデザイン、プロダクトデザインなどの制作実習に、Adobe社のPhotoshop、Illustratorを使用しています。
本科は、文部科学省が認可を行う制度「職業実践専門課程」の認定を受けています。職業実践専門課程は「職業に必要な実践的かつ専門的な能力を育成する」ことを目的としたもので、カリキュラムの編成や授業内容、教員研修などにおいて、各分野の企業と連携しながら実施することが編成要件となっています。この課程を通じて、最新の実務的スキルを身につけることができ、卒業後は採用企業からそのスキルを高く評価され、就職において有利になることが期待できます。
News & Topics
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