イラストを中心に、ゲーム業界に必要な2Dデザインのすべてを学ぶ
主にゲーム業界への就職を目指し、キャラクターの描き方や塗り方、業界の定番ソフトである「CLIP STUDIO PAINT」や「Photoshop」の使い方などを基礎から学びます。キャラクターデザインの制作工程に沿って学ぶため、工程ごとのスキルがしっかり身につき、そのスキルを活かしてイラスト業界やWebtoon業界などで活躍することも可能。企業連携課題も多く、実践経験をたくさん積んで就職を目指します。
学べること
学びの領域 ： キャラクターデザイン制作のすべての工程について学べます ！
キャラクターデザインの制作は、大まかに分けると5つの工程を経て完成します。それぞれの工程は独立しており、一つの工程を終えたら必ずアートディレクターやクライアントのチェックが入り、方向性を確かめながらデザインをブラッシュアップしていきます。キャラクターデザインコースでは、制作の流れに沿って工程ごとに実習を行い、それぞれの工程で求められる専門スキルを確実に身につけます。
キャラクターデザイン制作の流れ
テーマ、モチーフの決定 ： みんなでゲームの企画を考え発表する
キャラクターデザインの制作は、自分たちのオリジナルを作る場合と、依頼主（クライアント）の要求に応じてデザインを作る場合の2パターンがあります。前者の場合、最初に問われるのは、どんなテーマで何の作品を作るのか、デザインの表現コンセプトをどうするかと行った企画の部分です。作品全体の方向性に関わる、とても重要な工程です。
ラフデザイン ： クライアントの指示書をもとにデザインを起こす
ゲーム業界では、クライアントの「制作指示書」に基づいて、キャラクターデザイナーがデザインを起こします。制作指示書には、キャラクターのコンセプトや基本情報（性格や体型など）、デザインコンセプトなどが記載されており、参考となるモデルや写真が掲載されていることもあります。キャラクターデザイナーはこれらの情報から求められているデザインを読み解き、ゲームの世界観に合ったデザインを作成します。
作画 ： 先輩の作品を教材に、三面図やキャラクターの表情を学ぶ
ゲームは3Dの世界なので、キャラクターの正面だけでなく、側面や背面のデザインも必要です。これを「三面図」といいます。また、キャラクターが動く際にどんな表情を取るのかをあらかじめ決めておくことは、デザインを進めていく上で重要です。キャラクターデザインコースでは、卒業生のポートフォリオを教材にしながら、三面図やキャラクターの表情などについて解説。さらに、どの企業にどんなデザインが好まれるかまでアドバイスします。
作画 ： ゲーム背景やUI、ゲームアイテムなどもデザイン！
ゲーム業界は職種が細分化されており、ゲームの背景を描く背景デザイナー、UI（ユーザーインターフェイス／ゲームの表示画面など）をデザインするUIデザイナーなどの職種があります。キャラクターデザインコースでも、ゲーム背景、UI、ゲームアイテムなど、キャラクター以外の2Dデザインについても積極的に作画指導を行っています。
着色 ： 業界標準のソフトで作画・着色を実習します
プロの現場において、キャラクターデザインの制作はほぼデジタルツールで行われており、キャラクターデザインコースでもWacom製の液晶ペンタブレットを使ってフルデジタルでデザイン制作を行っています。作画・着色に使用しているソフトは「CLIP STUDIO PAINT」と「Photoshop」。いずれも業界定番のソフトなので、就職してすぐに現場でスキルを生かすことが可能です。
加工 ： 最後にエフェクトを加えて作品を仕上げます
最終的な仕上げ（加工）についても、「CLIP STUDIO PAINT」と「Photoshop」を使って実習します。ソフトによって長所や短所があるので、使い分けながらエフェクトを加えていきます。Webtoonの最終仕上げにはゲームとは異なるスキルが必要なので、希望者を対象にゼミを開いて教えています。
動画で知る ： プロ仕様の設備でキャラクターデザインを学ぶ楽しさを、動画で体感しよう！
プロ仕様のデジタル制作環境で作品をつくり、アニメイベントなどで作品を発表する実習の様子を動画でご紹介します。
教育設計図（授業計画） ： 基礎レベルからステップアップ式に専門力を強化！
4年制も2年制も、キャラクターデザインの基礎的なスキルや業界の基礎知識を学ぶことからコースの専門教育がスタート。4年制の2年次と2年制の1年次、4年制の3年次と2年制の2年次はほぼ同じ教育内容になっており、段階的に専門性を深めながら、2Dデザインのスキルをしっかり習得します。4年制の4年次では加工技術や3Dデザインなど、より高度な分野にチャレンジします。
キャラクターデザイン・マンガ・アニメーションの基礎スキルを習得
キャラクターデザイン・マンガ・アニメーションに関するカリキュラムを総合的に学び、マンガ家やアニメクリエイターに必要な基礎力をしっかりと身につけます。
基礎専門力を身につけます
キャラクターデザインの基礎的な知識や技術を習得します。また、将来の進路となるゲーム業界やイラスト業界の仕事の流れを理解し、業界のプロに必要な専門力を段階的に高めていきます。
2Dデザインを集中的に学習
目指す業界が求める専門力を集中的に強化！ゲーム業界を目指す学生なら、ゲームキャラクターに加え、背景デザインやUIデザインなど、さまざまな2Dデザインをワンパッケージで学んでいきます。
より高度なスキルにチャレンジ
「Live2D」や「After Effects」を使った動画編集など、2Dデザインにとどまらない多彩な技術を学びます。「Blender」（3DCG統合ソフト）を使った3Dデザインのスキルも習得可能です。
教育理念 ： 楽しい授業をたくさん用意しています。夢に向かって一緒にがんばりましょう！
奈良 篤男 先生
クリエイターズカレッジ マンガ・アニメーション科四年制／2年制
学生インタビュー
「好き」な気持ちを大切に、自分の可能性に蓋をせずクリエイターとしての一歩を踏み出せる環境がここにあります
青沼 花楓
マンガ・アニメーション科
キャラクターデザインコース
2年
長野県松本美須々ヶ丘高校出身
「できなかった」が「できる」に変わり、可能性が広がりました
小さい頃から、両親の影響でゲームやアニメに親しみ、自然と自分でキャラクターを描くのが好きになっていました。そんな私が「将来は絵を描く仕事がしたい」と思ったのは、きっと必然だったのだと思います。でも、普通科の高校に通っていた私は、クリエイティブなことはすべて独学。絵を描いたりパソコンソフトを使ってデザインをしたり、すべて自己流で取り組んでいました。ですから挑戦できる範囲にはどうしても限界があったり、試行錯誤して挫折してしまったことも数え切れません。
そんな私にとって、この学校はまさに“挑戦できる場所”でした。初めてAdobeのソフトを本格的に学び、デッサンやLive2D、3DCGといった今まで触れられなかった技術に挑戦できたことは、自分の可能性を大きく広げてくれました。授業を通して「できなかった」が「できる」に変わっていく。そんな毎日が、自分を前向きに変えてくれました。
私の中で転機となったのは、学校と企業の産学連携で行われたコンペで大賞を受賞したこと。それまで「私の絵は通用するのだろうか」と不安に思っていたのですが、自分の作品が実際に冊子の表紙として採用され、人の目に触れたことで、自信を持つことができました。
学びの成果
学生作品 ： 発想、描画、創造性に優れた多彩な作品をご紹介
オープンキャンパス＋体験入学でもっと知る
普段の授業や施設を体験できるチャンス！キャラクターデザイン、マンガ、アニメ、選べる3つのメニューを用意していますので、ぜひご参加ください。未経験者も大歓迎です！
イベントに参加する
進学を考えているあなたに向けて、オープンキャンパス+体験入学の他にもさまざまなイベントをご用意しています。イベントに参加し進路選択のヒントを見つけてみましょう！
デビュー・就職
めざせる業種・職業 ： ゲームを中心に、イラストやWebtoonなど幅広い業界へ就職可能
キャラクターデザインコースの学生の進路は、ゲーム業界が中心です。在学中に身につけたデザイン力を生かし、ライトノベルの挿絵など、イラスト関連業界に進む人もいます。また、制作工程ごとに分業制が確立しているWebtoon（デジタルコミック）業界に就職し、専門力を発揮することもできます。
業種
-
ゲーム業界
-
デザイン関連会社
-
Webtoon関連企業
-
一般企業 など
職種
-
キャラクターデザイナー
-
ゲームグラフィッカー
-
イラストレーター
-
グラフィックデザイナー など
主な進路 ： 有名タイトルを手がけたゲーム会社に、毎年卒業生を送り出しています！
その他の主な就職先
-
gumi
-
グリー
-
コナミデジタルエンタテインメント
-
コロプラ
-
Cygames
-
セガ
-
MIXI ほか多数 50音順
卒業生インタビュー
作品を発信する手段としてSNSを活用することも重要です
UZNoさん
イラストレーター
マンガ・アニメーション科四年制 2021年卒
XやInstagramで活躍する人気イラストレーター。カップルイラスト、サメキャラクター「れおなるど」の監修などを行う。
高校時代にはイラストを描いたことがありませんでしたが、マンガ・アニメーション科四年制の1年次に描き方を基礎から教わるとともに、SNSを利用してキャラクターイラストについて研究しました。今はSNSも重要です。イラストレーターは「うまい」「画力がある」という評価以外にも、「好き」という理由で評価がもらえる職業です。絵柄を気に入ってもらえれば仕事につながるので、まずは描いてSNSで発信することからがんばってください。
教育連携
連携企業 ： 在学中からプロの目に触れる機会を提供
自分の作品に対して現場のプロの方から直接講評をいただける企業連携課題は、技術的にも人間的にも大きく成長できる絶好のチャンス。自分の描いたデザインがプロの視点ではどう見えるのか、どこをどう改善すればより良くなるのかといった率直な評価が、学生たちの向上心やモチベーションを高めています。
連携プロジェクト
企業連携 ： バンダイナムコアミューズメント『ポラポリポスポ』
バンダイナムコアミューズメントのCGバンドキャラクター「ポラポリポスポ」を活用したクリエイティブ制作課題（CDジャケットイラスト、衣装デザイン、マンガなど）に挑戦。制作した作品は「バンダイナムコ Cross Store 東京」にて展示されました。
企業連携 ： サイゲームス「クリエイティブコンテスト2023」
サイゲームスクリエイティブコンテストとは、次世代のクリエイターの育成を目的とする日本最大級のクリエイティブコンテストです。マンガ・アニメーション科四年制／マンガ・アニメーション科（2年制）では、このコンテスト課題を授業に導入。サイゲームスの方が来校して特別講評をいただき、2名の学生が部門賞を受賞しました。
企業連携 ： 「こまワールドカップ」公式キャラクターに採用
地域社会の問題解決に作品を通して取り組む地域連携課題は、スキルアップにつながるだけでなく、自分の描いた作品が誰かのためになっているという達成感をもたらします。作品を通して社会に貢献する意義は大きく、人間的にも大きく成長できます。
関連情報
本科は、文部科学省が認可を行う制度「職業実践専門課程」の認定を受けています。職業実践専門課程は「職業に必要な実践的かつ専門的な能力を育成する」ことを目的としたもので、カリキュラムの編成や授業内容、教員研修などにおいて、各分野の企業と連携しながら実施することが編成要件となっています。この課程を通じて、最新の実務的スキルを身につけることができ、卒業後は採用企業からそのスキルを高く評価され、就職において有利になることが期待できます。
News & Topics
マンガ・アニメーション科四年制/マンガ・アニメーション科の活動や最新動向をお伝えする情報コンテンツ「News & Topics」をご紹介しています。
動画で知る
関連コースを見る
マンガコース
マンガ家やマンガ原作者などを目指すコース。プロのマンガ家講師による指導のもと、マンガ制作・描画に必要なスキルを身につけます。大手出版社編集部の協力によるデビュー支援も行っています。
アニメーションコース
作画、背景美術、撮影など、アニメ制作の流れに沿った実習でスキルを磨き、各工程のスペシャリストを目指します。卒業生の多くがアニメ制作者として就職。業界就職率は90％以上を誇ります。
マンガ・アニメビジネスコース
プロデューサーや編集者など、マンガ・アニメ業界で広く活躍するプロを育成するコース。マンガ・アニメ関連イベントの企画や運営などについて幅広く学び、作品を商品に昇華させるビジネススキルを身につけます。
もっと知る
入学手続きについて知る
日本工学院について知る