【2027年4月新設 サイバーセキュリティ科 スペシャルインタビュー 第ニ弾】ネットワークのエキスパート 井上正也先生
2027年4月に新設されるサイバーセキュリティ科。4年間にわたり学生を多方面から支えるのは、経験豊富な教員たちです。
今回は、シスコ認定インストラクター資格(CCSI)を保有するなど、ネットワークのエキスパートとして、日本工学院で26年間IT系学科を担当してきた井上正也先生にインタビュー。IT業界での現場経験、長年にわたる教育経験で大切にしていること、そしてこれから学び始める高校生へのメッセージをお伺いしました。
豊富な現場経験と26年の教育経験を生かして、学生の成長を全力応援!
井上正也先生
プロフィール
- 専門分野: ネットワーク
- 保有資格: 応用情報技術者試験、基本情報技術者試験、ITパスポート試験、Microsoft認定資格(MCP)、Java認定資格、CCNA、CCNP、CCSIなど、20個以上の資格を保有。
- 趣味: 旅行、ジョギング
知識の先にある、仕事の誇りと醍醐味を伝えたい
かつて私は、自動車メーカーの基幹システム開発に携わり、システムエンジニアやネットワーク、セキュリティなど、さまざまな立場からシステムの構築に取り組んできました。
自動車の製造現場では、何万点もの部品が使われます。それらを正確に管理し、納期や在庫状況をリアルタイムに把握するためには、ITの力が欠かせません。
開発の過程では、さまざまな課題や困難に直面しましたが、チームで知恵を出し合い、一つひとつ解決していきました。そして、システムが無事に稼働した際、利用者の方から「仕事が便利になった」「助かった」と声をかけていただいた時には、大きな達成感を得ることができました。
この経験を通して実感したのは、ITは単に作業を自動化するだけでなく、人や社会を支える仕事だということです。これからITを学ぶ学生たちにも、「身につけた専門技術で、人や社会をどのように支えるのか」ということまで考えられる人になってほしい。ITという仕事の醍醐味や魅力を、これからも学生たちに伝えていきたいと考えています。
「できない理由」ではなく、「どうすればできるか」を考えてほしい
セキュリティやネットワークを学ぶ上で大事なことは、専門技術の習得だけではありません。「できない理由」を探すのではなく、「どうすればできるか」を考えること。これは、専門技術と同じくらい大切だと考えています。
例えば、資格試験に挑戦して、不合格になることもあるでしょう。しかし、不合格になったから夢が終わるのではありません。挑戦することをやめ、学ぶことを諦めた時に、初めて夢への道が閉ざされてしまいます。失敗は終わりではなく、次の挑戦に向けて改善するための経験です。簡単に諦めず、もう一度立ち上がる力をつけてほしい。そんな思いも、日頃から学生たちには伝えています。
サイバーセキュリティを学んでいくうちに、わからないことや、思い通りにいかないことは何度も出てくると思います。そんな時に、自分で調べ、先生や仲間に質問し、もう一度挑戦する。その繰り返しが、大きな成長へとつながります。だからみなさんには、自分の可能性に手加減をせず、夢中になれるものを見つけてほしいですね。
資格取得を通して、現場で活躍できる力を
私はこれまで、CCNAやCCNP、MCPなど、20以上の資格を取得してきました。そうした自身の経験も生かし、学生の皆さんの資格取得を全力でサポートしています。
ただ、私が大切にしているのは、「資格を取ること」そのものをゴールにしないことです。資格取得を通して得た知識を、実際の現場で生かせる「技術」へとつなげてこそ、本当の意味で力になると考えています。そのため授業では、知識を覚えるだけでなく、実際に機器を操作したり、手を動かしたりしながら、学んだことを実践できる力へと変えていくことを重視しています。
もちろん、資格はこれまでの努力の証であり、就職活動においても自分の知識やスキルを示す大きな武器になります。サイバーセキュリティ科でも、将来の就職につながるさまざまな資格取得をめざすことができます。資格取得をひとつの目標として、その先にある現場で通用する力を身につけてほしい。4年間という時間を生かして、ぜひ多くの資格取得にチャレンジし、可能性を広げていってほしいですね。
これまでの学びや経験のすべてが、未来の力になる
サイバーセキュリティ分野は難しそうだから、高校生のうちから特別な勉強をしておいた方が良いのでは? と思う方もいるかもしれません。でも、私がまず大切にしてほしいのは、今、目の前にある勉強にしっかり取り組むことです。
例えば国語で身につける、文章を読み、相手の考えを理解し、自分の考えを伝える力。数学で養う論理的な思考力。物理で学ぶ、物事の仕組みや法則。そして英語も、ITの専門用語や海外の最新情報に触れる上で役立ちます。高校や大学で学ぶ科目に、無駄なものはひとつもありません。もちろん、体育や美術も同じです。そして、勉強以外のこともとても大事です。私自身、趣味はジョギングと旅行で、毎朝軽く走ったり、休みの日には旅行に出かけたりしています。これらのことが、体力作りにつながったり、海外で異文化に触れることで、留学生とのコミュニケーションに役立ったりと、思わぬところで仕事に生かされることがあります。
だからこそ、皆さんにも、今しかできないさまざまなことを思い切り楽しんでほしいと思っています。そうした経験の全てが、将来何かを学ぶ際の土台となるはず。その上で余裕があれば、パソコンの基本操作やタイピングを練習したり、ITパスポート試験に挑戦したりするのも良いでしょう。大切なのは、毎日少しずつ学ぶ習慣と、わからないことがあった時に自分で調べてみる習慣。そうした小さな積み重ねが、新しいことを学んでいくための力になっていきます。
セキュリティ、ネットワーク、ITに興味のあるみなさんへ
我々教員の役割は、知識を一方的に教えることだけではありません。学生一人ひとりの可能性を信じ、成長を支え、幸せな将来へ進めるよう伴走することだと思っています。
サイバーセキュリティ科では、実際のシステムを自分たちの手で構築し、試行錯誤しながら学ぶことが可能です。ネットワークやサーバーなどの技術を組み合わせ、試し、うまくいかなければ原因を考えて改善する。こうした実践経験を積める環境は、他ではなかなか得られないものだと思います。
「ITに興味がある」「新しいことを学びたい」「将来、人や社会に役に立つ仕事がしたい」そんな気持ちを持っている方は、ぜひ日本工学院 サイバーセキュリティ科へ来てほしいと思っています。専門的な技術や知識は、入学してからしっかりと身につけることができますので、まずは「挑戦してみたい」という気持ちを大切にしてください。私自身も、皆さんと一緒に悩み、挑戦し、全力でサポートしていきたいと思っています。