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高校生デジタルフォトコンテスト第5回

日本工学院では部活動、授業、放課後、友達などあなたの表現する「高校生活」をテーマにデジタルフォトコンテストを行っています。

高校生デジタルフォトコンテスト第5回 高校生デジタルフォトコンテスト第5回
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第5回 高校生デジタルフォトコンテスト」
受賞14作品決定!

2014年7月25日~9月30日まで実施していた「第5回高校生デジタルフォトコンテスト」に全国からたくさんのご応募を頂きましてありがとうございました。応募総数999点という多くの作品の中から、グランプリ以下14作品を選ばせて頂きました。どの作品も「高校生活」というテーマを存分に表現していて、審査員の先生方も選考に大変苦労していました。その中でも先生方をうならせた14作品です。

審査風景

審査風景

審査員のご紹介

清水哲朗氏

清水哲朗氏

横浜市出身。写真学校卒業後、写真家助手を経て、23歳でフリーランスに。ライフワークとしているモンゴルでは、独自の視点で自然風景からスナップ、ドキュメンタリーまで幅広く撮影。2005年「路上少年」で第1回名取洋之助写真賞受賞。個展開催多数。公益社団法人日本写真家協会会員

菅野幸男氏

菅野幸男氏

宮城県仙台市出身。オリンパスイメージング株式会社に入社し、オリンパスデジタルカレッジ(写真教室)を企画・運営。年間500回以上の写真教室を開催。オリンパスデジタルカレッジインストラクター フォトマスターエキスパート。

小泉修氏

小泉修氏

日本工学院放送制作芸術科を卒業後、写真家・三好和義氏に師事。アディダス、コーセー、TAYA、AERA等、ファッション、ビューティーの他、風景写真でも多くの作品を発表するなどジャンルにとらわれず活動中。2006年より日本工学院グラフィックデザイン科講師として後進の育成にも携わる。

川口貴弘氏

川口貴弘氏

アートディレクター&グラフィックデザイナー。多摩美術大学デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業後、株式会社スタジオワープ、株式会社日本デザインセンターを経て、タックデザイン(takdesign inc.)設立。「デザイン」を通して、さまざまな問題の解決に取り組んでいる。JAGDA会員。

受賞作品のご紹介※受賞者の高等学校は受賞当時のものです

グランプリ

グランプリ

「水のスカート!」
「水のスカート!」

北海道旭川西高等学校 高松 美聡さん

九月半ば
今年最後の水遊び!

「水のスカート!」
審査員コメント

清水哲朗氏

瞬間の妙ですね。もともとイメージをしていたのか結果的にそうなったのかはわかりませんが遊び心にあふれた作品に仕上がっています。「ミルク・衣装・写真」で検索するとでてきますが“水の衣装”は世界的に広告写真で取り入れられる技法。作者がそれを意識して作りこんだというよりは、主役が自ら水を入れた風船を割るというスリリングさを表現したかったのかもしれません。高校生活の思い出として記憶に残る名場面となったでしょう。(清水 哲朗氏)

小泉修氏

作者の狙いが、見事に一枚の写真に集約されています。明確な制作意図を持ち、シャッターを押す事の大切さを再認識させてくれます。
主題となる、水がスカート状に広がる一瞬の様子と、思わず目を閉じた驚きと笑顔を捉える技術。さらに夏の強い日差しを、彩度を高める事、ダイナミックレンジを広げる事で強調させる等、背景への配慮も忘れていません。
センスも技術も光っています!(小泉 修氏)

グランプリ賞品

グランプリ賞品

準グランプリ

準グランプリ

「classroom」
「classroom」

東京都立若葉総合高等学校
樋口 苑子さん

この教室の中
長いようで短い3年間の中で
何かを見つけるために、ここにいる。

審査員コメント

小泉 修氏

まるで学校が舞台の、映画のポスターの様なクオリティの高さです。被写体となる生徒に寄らず、敢えて教室全体をフレーミングする事で、緊張感を含んだ空気感を見事に映し出しています。ブルー系にシフトしたカラーバランスも絶妙ですし、被写体の手が体に隠れているのも、見る側の想像力を刺激します。
静かにカメラを見据える視線の先に有る、期待や不安、そして大きな可能性を感じさせてくれます。(小泉 修氏)

川口 貴弘氏

ピカソ「青の時代」に描かれた作品には、複雑な心情を表現した作品が多く見られます。
この作品も「青」を基調とした画面構成により、中心にいる被写体の複雑な心情を表現することに成功しています。まるで教室が、未来へと向かう宇宙船のようでもあり、前後のストーリーを連想させ興味深いです。青春とは人生のある期間のことではなく、心の様相を言うのだと、あらためて実感させられる作品でした。(川口 貴弘氏)

準グランプリ賞品

準グランプリ賞品

準グランプリ

準グランプリ

遅刻を阻止せよ!
「遅刻を阻止せよ!」

常磐高等学校
藤﨑 悠二郎さん

趣味のサバイバルゲームと学校生活を組み合わせた作品の撮影に挑みました。
僕たちにとって学校は戦場です。

審査員コメント

清水 哲朗氏

映画のようなタイトルに、そこまでやるか!という衣装とイメージ作りが最高ですね。教室内の様子をうかがう生徒それぞれの表情と仕草も良く、教室内との空気の違いもしっかりと表れています。三脚&セルフタイマーによる撮影かもしれませんが、被写体との距離も絶妙で臨場感描写につながっています。チームとして本気で取り組み、出来上がった傑作に心を鷲づかみにされました。
一ファンとして、続編やシリーズ化を強く希望します。(清水 哲朗氏)

菅野 幸男氏

教室の先生・生徒も仕込んだものでしょうか?表情・格好・衣装・持ち物など、学校を舞台に、巧妙に仕込んで創られた1枚の中に、見る人が色々創造させられる楽しい作品です。誰もいない廊下の奥行きを出したことで、緊張感の伝わる作品となっています。学校生活の楽しさが伝わりました。(菅野 幸男氏)

準グランプリ賞品

準グランプリ賞品

エプソン特別賞

「white sentimental」
「white sentimental」

香川県立坂出高等学校
竹本 希さん

私達の年頃に感じるなんとも言えない感情を表現しました。

エプソン販売株式会社様のコメント

きれいな白に目を引かれました。キラキラと光る作品に、作者の思いを感じました。過去の受賞作品を真似るのではなく、チャレンジする姿勢が見られた点も良かったと思います。これからも写真を楽しんでください。受賞おめでとうございます。

審査員コメント

清水哲朗氏

はらりとめくれ上がったセーラー服。そんなわずかな変化にも気がつく作者の繊細な視点。タイトルを読むと何かあったのかなと感情移入せずにはいられなくなります。シンプルな画面構成で情報量が少ないことが効果的に作用し、見る側の想像力をかきたててくれます。「風・音・時間」など直接的には表現しづらいモチーフも作者のような繊細さがあれば、イメージを具現化できるかもしれません。大きな可能性を秘めている作者と感じました。(清水 哲朗氏)

エプソン特別賞

エプソン特別賞

入選

  • 「暑すぎる露店」
    「暑すぎる露店」

    栃木県立足利工業高等学校
    江本 光さん

    オレンジ色のテントと日よけのビニールで大変に目立ってました。こんな露天初めて見ました。

  • 「星すっげぇ...!」
    「星すっげぇ…!」

    東京都立上野高等学校
    大島 怜音さん

    部活のメンバーで伊豆に旅行行ったとき夜中の空を見たら星がすごかったので並んで撮ってみました。

  • 「ある日の放課後」
    「ある日の放課後」

    神戸大学附属中等教育学校
    大森 緑さん

    いつもは立ち入り禁止の屋上にたまたま入る機会があって、そのときに♪手のひらを~太陽に~透かしていた友達を撮りました。屋上から一望できる神戸の街と、必死にボールを繋ぎ汗を流すサッカー部、そして太陽の光を気持ち良さそうに浴びる友達を1枚におさめました。

  • 「あたまのなか」
    「あたまのなか」

    山口県立下松高等学校
    近藤 冴夏さん

    草はらに鏡を置いて寝ころんでみました。良く晴れた青空の日。ひとつ、雲がぽっかりと浮かんでいるような心地がするのです。

  • 「calling」
    「calling」

    霞ヶ浦高等学校
    関山 祐太朗さん

    今を象徴するスマートフォンと今ではなくなってきている公衆電話を使って不思議な雰囲気を出してみました。

  • 「夏の終幕」
    「夏の終幕」

    川口市立県陽高等学校
    高野 吉亮さん

    甲子園大会地方予選での一コマ。

  • 「可愛く撮れてる?」
    「可愛く撮れてる?」

    愛知県立豊野高等学校
    豊永 千翔さん

    「カシャッ!」自撮りをする友達を撮りました。高校生の女の子は自撮りの達人です。

  • 「Yeah!」
    「Yeah!」

    北海道旭川西高等学校
    中原 瑠音さん

    学校祭のバンド演奏の時の写真です。とても盛り上がり、体育館全体が熱気に包まれ、私も楽しみながらシャッターを切ることができました。青春を感じることができる一枚となりました。

  • 「陸でも任せとけ!」
    「陸でも任せとけ!」

    埼玉県立川越高等学校
    新里 勇生さん

    陸上競技大会・部活動対抗リレーでのワンシーンです。競泳水着で陸上トラックを爆走する光景は、男子校ならではなのかもしれません(笑) ちなみに水泳部、この後ダントツの1位でした。

  • 「壁ドンならぬ、セミドン」
    「壁ドンならぬ、セミドン」

    東京女子学園高等学校
    矢野 萌々果さん

    壁ドンを超えた、セミドンが流行っているので、男女でやりたかったんですが、女子校なので女子同士でやりました。セミのようにくっついた瞬間を撮るのはとても難しかったです。撮る側も、実際にやるがわも、とてもドキドキしました。

各入選作 賞品

各入選作 賞品

コンテスト総評

清水哲朗氏

応募枚数は昨年よりもわずかに減りましたが、今年は小道具やアイディアを活かした作品が多くあり、審査中は笑いや感嘆の声がたびたび聞こえてきました。撮影行為そのものや仲間との時間を楽しんでいそうな作品は現場の雰囲気が画面からも伝わり、共感を覚えたことで印象面での評価につながっていきました。
一方で傾向と対策をした、選ばれることを意識した作品も多数見受けられました。流行や定番アプローチ、過去にどこかで見たものを再現するのはかまいませんが、既存イメージを打ち破る“アレンジ力”がなければ、単なる真似と感じるため評価は低くなります。考え抜かれた作品、瞬間をとらえた作品、偶然の一枚かどうかなど審査員たちは瞬時に見抜きます。人物の入る作品は表情を見せるようにしましょう。背中写しは逃げのアプローチとして評価が低くなるだけです。また人物に限らず、被写体に対して作者がどう向き合ったのかが伝わるか否かは審査をするうえでの大事なポイント。次回もこれまで以上の傑作が多く集まることを期待しています。清水哲朗氏