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高校生いすデザインコンテスト

第16回 高校生いすデザインコンテスト入賞作品発表。

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第16回高校生いすデザインコンテスト結果発表
応募テーマ「思いやる“いす”」

(応募総数868作品)

【審査委員長】
清水忠男(共生環境デザイナー、千葉大学名誉教授)
【審査員】
田中啓介(株式会社イトーキ商品開発本部)
河東梨香(tona LLC. 代表、医療福祉ビジュアルディレクター)
【モデレーター】
山田 盛久(日本工学院テクノロジーカレッジ主任)

受賞作品 ※受賞者の高等学校は受賞当時のものです

『楔ベンチ』
小野 柊陽(代表)
香川県立多度津高等学校

楔(くさび)ベンチ

審査員コメント
左官技術や建築を学ぶ学生グループがともに計画・製作し、実際に地域に設置したベンチ。コンクリートによる本体に木質の座面を乗せた独特の形状を持っており、地域の人々やお遍路さん達が景色を楽しみながら憩い、互いに交流できる「思いやりの場」が出現しました。ユニークな発想と行動力による素晴らしい成果に圧倒されます。(清水 忠男 氏)

『認め合う和』
坂口 亮太
広島県・広島市立広島工業高等学校

認め合う和

審査員コメント
思いやりの始まりである「相手の認知」が自然に生み出されるベンチ。少し不格好で不安定なベンチは、お互いへの気遣いとともに、完璧でないものを大らかに受け止め、個々の違いを楽しむ心も育ててくれそうです。シンプルなデザインながらも、処分予定の間伐材を有効活用する自然への思いやりも忘れていない見事な作品です。(河東 梨香 氏)

『受け継ぐ椅子』
今泉 結菜
愛知県立豊橋工科高等学校

受け継ぐ椅子

審査員コメント
役目を終えた学校の木をその先にも継承していく、そんな心温まるストーリーのあるデザインです。製材された木からデザインするのではなく、木そのものの面影をそのまま残すような外観は、このストーリーに一番ふさわしいと感じました。また、スケッチにとどまらず、実際にモノにまで落とし込んだパワーに圧倒されました。(田中 啓介 氏)

『iiisu』
高橋 波花
東京都・私立淑徳巣鴨高等学校

iiisu

審査員コメント
急に体調が悪くなった時や、疲れて「ちょっと一息」つきたくなったときに、簡易なバッグの中にたたまれた5本脚の構造体を取り出して一気に組立て、上にバッグ自体を座面として置けばいすとして使えるというアイディア。何人かの人が持ち寄れば救急用のベッドとなり、「思いやり」が人を救えるというのだからすごい。(清水 忠男 氏.)

『花見舟ソファ』
野口 千尋
神奈川県立神奈川総合産業高等学校

花見舟ソファ

審査員コメント
船と一体になった木の陰からそこに咲く花を愛で、乗り合わせた人と手紙のやり取りを悠々と楽しむ情景に心惹かれました。木陰は人を日差しから守ってくれるだけでなく、包まれる安心感も生みます。舟を揺らす水と人の動き、季節の花、書いた手紙をお盆にのせて届ける行為の一つ一つが、お互いを思いやる体験をつくります。(河東 梨香 氏)

『優しさを乗せる電車』
宮本 杏奈
広島県・広島市立広島工業高等学校

優しさを乗せる電車

審査員コメント
「優先席」を「思いやる空間」へと昇華させる提案です。困っている人に席を譲るエリアというだけでなく、利用者をアシストする機能とデザインが盛り込まれており、今までにない効果が期待できます。車両のラッピングのデザインもユニークで、街で出会った時に心まで温まる、そんな気持ちにさせてくれるアイディアだと思いました。(田中 啓介 氏)

審査委員特別賞

『kindness
〜ささやかな贈り物〜』

佐藤 羚那
北海道小樽未来創造高等学校

kindness

審査員コメント
冬の小樽には「雪明かりの路」という行事があり、人々が手作りの「雪あかり」を持ち寄って、寒さの中に暖かい心の「繋がり」や「憩い」を演出するそうです。そんな中に「雪あかりの思いやるいす」を置くというアイディア。厚手の発泡スチロールに囲まれた座面の下に光源を設けたいすは、背面から見ると、まさに暖かい「雪あかり」です。(清水 忠男 氏)

『ゆらりん』
小島 ことり
東京都立工芸高等学校

ゆらりん

審査員コメント
家族、友人、知らない人同士でも笑顔のコミュニケーションが生まれそうないすのデザイン。お互いを思いやりながら慎重にバランスを取り、地面から足を上げて座れた時の達成感は格別でしょう。年齢ごとに無理のないサイズが考えられており、公園に並んでいる様は、ヨットが海に浮かんでいるような晴々とした景観を連想させます。(河東 梨香 氏)

『Platform Chair』
木村 佳奈子
東京都立工芸高等学校

Platform Chair

審査員コメント
互いの存在だけを感じる居心地の良さ。一人になりたいけれど、誰も居ないと寂しいかもしれない…。そんな繊細な人の感情をデザインに落とし込んだアイディアです。背もたれでもあり、仕切のようでもある緩やかなアールの形状のデザイン。座面には水や埃を落とす孔が開いていたり。素材の想定に至るまで実現性が高くて秀逸でした。(田中 啓介 氏)

学校賞

千葉県立松戸国際高等学校
長野県上田千曲高等学校
愛知県立豊丘高等学校

岡山県立岡山城東高等学校
愛媛県立松山西中等教育学校

関連学科