2016年7月25日〜9月30日まで実施していた
「第7回高校生デジタルフォトコンテスト」に全国からたくさんのご応募を頂きましてありがとうございました。
過去最多、応募総数1,312点という多くの作品の中から、グランプリ以下14作品を選ばせて頂きました。
どの作品も「高校生活」というテーマを存分に表現していて、また、非常に個性的で多彩な作品が数多くありました。
その中でも審査員の先生方をうならせた14作品です。
なお、受賞作品は、2016年12月16日(金)〜12月21日(水)までオリンパスプラザ東京ショールームで展示予定です。ぜひお越しください。
清水哲朗氏
横浜市出身。写真学校卒業後、写真家助手を経て、23歳でフリーランスに。ライフワークとしているモンゴルでは、独自の視点で自然風景からスナップ、ドキュメンタリーまで幅広く撮影。2005年「路上少年」で第1回名取洋之助写真賞受賞。個展開催多数。公益社団法人日本写真家協会会員
www.tokyokarasu.net
工藤幸樹氏
千葉県出身。2005年オリンパス株式会社に入社。オリンパスデジタルカレッジ(写真教室)を企画・運営。オリンパスデジタルカレッジインストラクター フォトマスターEX
小泉修氏
日本工学院放送制作芸術科を卒業後、写真家・三好和義氏に師事。アディダス、コーセー、TAYA、AERA等、ファッション、ビューティーの他、風景写真でも多くの作品を発表するなどジャンルにとらわれず活動中。2006年より日本工学院グラフィックデザイン科講師として後進の育成にも携わる。
川口貴弘氏
アートディレクター&グラフィックデザイナー。多摩美術大学デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業後、株式会社スタジオワープ、株式会社日本デザインセンターを経て、タックデザイン(takdesign inc.)設立。「デザイン」を通して、さまざまな問題の解決に取り組んでいる。JAGDA会員。
大分県立国東高等学校 井手 里和さん
来年から離れ離れになってしまう仲良し5人組で思い出作り!!またこうやってはしゃぎたい!!
清水哲朗氏
発想の意外性と特異な視点で見る側の意表をつく内容に審査員一同驚愕。誰が何の目的で掘った穴なのか、彼女たちの視線の先には何があるのか。何度見てもその答えなど出ず謎が謎を生むばかり。作者コメントにはさらりと「仲良し5人組で思い出作り!!」とありましたが、単なる記念写真におさまらないところがこの作品の魅力。使用カメラがスマホと聞きさらに驚愕しましたが、抜きん出た発想と視点、行動力にただただ脱帽です。 清水哲朗氏
小泉修氏
東京からトンネルを通ってリオデジャネイロへ向かった、あのリオオリンピック閉会式を彷彿させる写真です。それとも草むらの穴を覗き込む不思議の国のアリス?何にしても、穴の底にスマートフォンを置き、五人で覗き込む様子を撮影したアイディアが素晴らしいです。穴を覗き込む五人の中で、一人だけ顔が見えないのが残念な気もしますが、それが逆に印象に残りました。顔が見えない一人も含め、五人全員が穴の中に楽しいもの、明るいものを見つけられる事を祈りつつ、グランプリを贈ります。おめでとう! 小泉修氏
清水哲朗氏
おそらく黒板に貼った写真はどれが一番ということではないのでしょう。一枚一枚が被写体との大切な思い出であり、成長の証であり、写真部員として過ごした濃密な時間の軌跡。すべての人に感謝の気持ちを伝えようと思ったら自然とこの展示になったと推測しますが、レンズを見る目からは悔いなくやりきったことがうかがえます。すっと胸に飛び込んでくるタイトルもすごく良い。次のステップへ行く区切りのつけかたに共感しました。 小泉修氏
工藤幸樹氏
コメントにもある通り、三年間の大切な想い出を大きなアルバムとして表現されましたね。まるで想い出が現実に飛び出してきたかのような素敵な作品です。
また、アルバムのそれぞれの写真に想い出が詰まっているかと思うと、自身の学生時代も想い出しながら、目を凝らして一枚一枚見入ってしまいました。
工藤幸樹氏
生光学園高等学校
増田 みさとさん
卒業まであとわずか。
みんな進路先は県外なうえ、場所も全然違う。
それでもまた会ったときに、この昼休みを思い出して
こんな馬鹿やって笑い会おうね。
小泉修氏
この作品を初めて目にした時、鏡を見る女の子の写真かと思ってしまいました。そう錯覚させる意図があるのか偶然か分かりませんが、審査員の足を止めるのに十分な作品に仕上がっています。友達の真似をして遊んだ学生時代の記憶が一気に蘇ります。アンバー系の色調補正、周辺の光量を落とす周辺光量調整等、技術面のテクニックも秀逸です。5年後、10年後、友達と再会した時、この写真を見れるようにスマホの機種を変えても、この画像は削除しないでくださいね。単なる記録写真ではなく、向かい合う二人の気持ちまで伝わる素敵な写真です。 川口貴弘氏
川口貴弘氏
学校生活の醍醐味は「学ぶことを楽しむこと」と、その関係が一生続くであろう「仲間と出会える」ことでしょう。この作品は、大切な仲間と出会えたことを素直に表現していると感じました。一瞬、鏡に写っているようにも感じ、そのアイデアも豊かです。個として存在するものは皆無であり、相対的な関係において、私たちは存在しています。そのことに、あらためて気づかせてくれる作品でした。これからも楽しみながら作品を撮り続けて下さい。 川口貴弘氏
松岡達也氏
彼女の笑顔にひきつけられました。人物をつつむ柔らかい光のグラデーションと、線路に反射する光、この2種類の光をうまく生かした作品です。「また明日。」この一瞬を素敵な思い出として残しておきたい、そんな笑顔に出会えました。見ている私も高校時代に戻れる、すがすがしい1枚にエプソン特別賞を贈ります。マット系の用紙にプリントすると、さらに柔らかなやさしい雰囲気の作品になると思いますので、ぜひ挑戦してみてください。 松岡達也氏
清水哲朗氏
いい表情ですね。作者と被写体に絶対的な信頼関係がなければ撮れません。撮影時間帯の選択、レールの取り入れ方もイメージにピッタリで、すべてを集約しているタイトルが心に響きます。作者は2年生ですが、卒業間近になるとこのような光景も「また明日」という言葉を発するたびにもいろいろな思いが巡るでしょう。友人を撮る“ポートレート写真”はとても魅力的ですね。今後もぜひ撮り続けてください。 清水哲朗氏
大分県立大分上野丘高等学校
後藤 紬さん
部活対抗リレーでの一コマ。各部活が趣向を凝らして笑いを取りに頑張っていましたが、吹奏楽部は別格でした!歓声を背に必死に走る姿に、全校が笑いに包まれました。
愛知県立西尾東高等学校
榊原 拓巳さん
学校祭を素晴らしい結果で終えたリーダーの少年。記念写真撮影中に感極まって号泣。
錦城高等学校
白石 寧々さん
最後の部活の合宿での1枚。部活を引退してもずっとなかよしな2人。
山口県立下松高等学校
田中 真理子さん
新幹線の中で先生と一緒に記念写真を撮っている友達を撮影しました。
神奈川県立相原高等学校
田原 みゆきさん
私の高校で行われた体育祭でのパン食い競争の写真です。部活の一環として撮影活動をしました。砂埃がきれいに背景を白くしてくれて、全体的にすっきりした写真になりました。また、そのおかげでパンも人もはっきりと写すことができました。
新潟県立新潟向陽高等学校
土屋 佳代さん
一人遊びをする友達を撮りました。
反転させることで、不思議な雰囲気が出たと思います。
東海大学付属札幌高等学校
遠山 海里さん
帰り道に傘が邪魔になったのか排水溝に傘をさしていたので、その瞬間を撮りました。傘を見ている友人の表情を見て欲しいです。
東京都立杉並工業高等学校
間宮 衣芙紀さん
高校の近くの公園でっ・・・首があああああ!!!!!!!
ふふふ・・!これは本当は友達が健康遊具で背中を伸ばしてる写真なのです!!!!!!!!!!!!!
夏にぴったりな少し涼しくなる写真ですねb
中京大学附属中京高等学校
横関 あすかさん
校内オリンピックみんなでがんばった!
埼玉県立伊奈学園総合高等学校
吉川 百香さん
学園祭で水泳部が発表した時に撮った写真です。
水しぶきを立てながら揃った動きをする、男子たちのかっこいい瞬間がとれたと思います。
清水哲朗氏
過去最多の応募数となった「第7回 高校生デジタルフォトコンテスト」。バリバリの写真部員もそうでない人も同じ土俵で戦うのがこのコンテストの面白さ。今回も内容に共感したり、斬新な視点にハッとさせられたり、常識にとらわれないアプローチに驚愕したりと最後まで審査員を飽きさせることはありませんでした。使用カメラは「一眼」が圧倒的に多いですが、スマホ撮影が昨年以上に増えたことは時代を表しているのかもしれません。気軽に応募してくれる生徒さんが増えた一方でノリだけの写真も多く見受けられました。また過去の受賞作やどこかで見たイメージを真似た写真が増えたのも事実。流行や傑作にインスパイアされるのは悪いことではありませんが、それらを凌駕するイメージにアレンジしなければ上位選出は難しいでしょう。他にも人物写真では後ろ姿よりも表情が見えているほうが評価も高く、最終審査まで残る傾向にありました。残念ながら選外となった生徒さんは自分の作品には何が足りなかったのかを入選・入賞作品から感じ取っていただければ幸いです。次回も無限の可能性を秘めた皆さんからの多くの作品を期待しています。 清水哲朗氏
「第7回 高校生デジタルフォトコンテスト 受賞作品展示会」開催決定!
主催 |
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共催 |
オリンパス株式会社 |
協力 |
エプソン販売株式会社 |
後援 |
公益社団法人 全国高等学校文化連盟 |