

2025年7月22日~9月30日の応募期間で実施しました「第16回高校生デジタルフォトコンテスト」に全国からたくさんのご応募を頂きました。応募総数798点という多くの作品の中から、グランプリ以下14作品が決定しました。どの作品も「高校生活」というテーマを存分に表現していて、また、非常に個性的で多彩な作品が数多くあり、審査も難航しましたが、その中から選ばれた14作品です。



清水哲朗氏
横浜市出身。写真学校卒業後、写真家助手を経て、23歳でフリーランスに。ライフワークとしているモンゴルでは、独自の視点で自然風景からスナップ、ドキュメンタリーまで幅広く撮影。2005年「路上少年」で第1回名取洋之助写真賞受賞。個展開催多数。公益社団法人日本写真家協会会員
https://tokyokarasu.com/

林久喜氏
デザイン会社を経て、日本工学院専門学校デザイン科の専任教員となる。学生たちへデザインのテクニック指導や方法論などの手法について日々教鞭を執っている。

野村律子氏
武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒。パリ国立美術大学(ボザール)修士卒。Eテレ「デザインあ」「テクネ映像の教室」番組映像。ADFEST銅賞、BOVA準グランプリ、EU-日本デザインコンペ入賞、東京国際映画祭入選等。「デザインあ展」「六本木アートナイト」「ルール?展」参加。東京工科大学デザイン学部准教授、多摩美術大学統合デザイン学科非常勤講師。
https://www.ritsukonomura.com/

本橋育夢氏
OMデジタルソリューションズ株式会社 ギャラリー担当
埼玉県和光市出身。OM SYSTEM PLAZAにてプロサポート/ギャラリー運営業務に従事。フォトマスター1級。


大阪府立工芸高等学校
中原 颯汰
机の上に広がるのは、お菓子と笑顔と、かけがえのない時間 だった。

清水哲朗氏
「にぎやかな中で一瞬の隙をついて撮った仲間との記念写真」。中心にいる人物は表情、パフォーマンス共に完璧なのにそこから放射状に離れるに従って状況理解が追いつかない微妙な表情となっていることに写真的魅力を感じます。結果それぞれの人物像描写にも成功。特別な日なのに普段と変わらない光景に思えるのがこのクラスの良さであり関係性であり、それを引き出した作者も実に巧み。臨場感あふれる秀逸な撮影アングルにも唸りました。清水哲朗氏


林久喜氏
机いっぱいに並ぶお菓子とふざけ合う仕草などから、にぎやかで自由な空気感が伝わりました。それは仲間と過ごした青春の一瞬を切り取っています。大胆な構図と自然な表情が魅力的で、今この瞬間を共有する喜びや仲間の絆を感じる作品です。時間が経って、また同じ顔ぶれで写真を見返す日が来たら、きっとこの一枚から青春が思い出され、仲間との絆を再確認できることでしょう。林久喜氏






清水哲朗氏
文化祭終わりに仲間やオーディエンスが多数見守る中で行われる応援団の伝統儀式。どの人物の表情も輝き、温かさがあり、見るほどに引き込まれる美しさがあります。薄暮の時間帯にこのライティング(朝礼台にセットされた2灯の照明)で浮かびあげる舞台演出が素晴らしく学校の無形文化遺産にしたいくらいです。この時間を作り上げ共有することは彼らの誇りでしょう。作者の撮影アングル、構図、シャッタータイミングも完璧でした。清水哲朗氏


野村律子氏
役目を全うした3年生の誇らしさと切なさ、次の世代の喜びと緊張。写真のいたるところから滲み出る、感情をとらえたそれぞれの表情と、全てが終わった夜の冷たく澄んだ空の濃い青が、尊い一瞬をとらえたと感じました。パースの構図と明かりも効果的で、彼らが感じていたその時を共有できるかのような魅力的な写真です。次の世代に受け継いで、みんなで作っていくという、人間の根源的な部分がテーマであることも評価したいです。野村律子氏






清水哲朗氏
何気ない瞬間を切り取ったようで演出されたセットアップ写真。場所と光は選べるので表情とシャボン玉の位置とのバランス勝負になりますが、シンプルな画面構成で伝えるのはごまかしがきかず、難しいもの。審査員の心を掴んだのはリラックスした中にも強さを感じる友人の表情。ファインダーを覗く作者へ向けたメッセージを込めた表情と受け取るとシャボン玉が見えなくなるほどその瞳に引き込まれます。友人の存在は永遠ですね。清水哲朗氏






本橋育夢氏
見た瞬間にバンドの楽しさと高揚感が伝わる一枚ですね。ハンドマイクで顔を真っ赤にして歌うボーカリストを中心に、穏やかで優しそうなベーシスト、雰囲気の対照的な二人のギタリスト、そしてメンバーの隙間から笑顔を見せる女性ドラマーまで、全員の生き生きとした表情を絶妙なタイミングで切り取った作品だと思います。ついつい笑みがこぼれてしまいますし、何より彼らの演奏を聴いてみたくなりました。──ところで、みんなの視線の先には一体何が……?OM デジタルソリューションズ株式会社
本橋育夢氏



豊川高等学校
稲石 七彩
水泳部の練習風景を撮影しました。
大阪府立工芸高等学校
前田 琉和
噴水から出る水に驚いている瞬間を撮影した写真です。絶対に濡れるとわかっているのに近付いてしまう高校生らしさを動きで表現できたと思うので良かったです。
熊本県立八代工業高等学校
福田 知仁
雪景色の中、最後まで教室に残って楽しんでる様子を撮影しました。
沖縄県立那覇工業高等学校
上原 理咲
中学の頃、一緒にテニスをした友達のテニス大会を見に行った日に、次の試合を待っている時、高校生になって久しぶりに会って楽しく話しながら撮影した写真です。
高崎商科大学附属高等学校
大澤 愛佳
夕陽に照らされてとても綺麗だった。
神奈川県立鎌倉高等学校
山川 亮介
初めて自分のカメラで撮った日の一枚です。撮り方も分からず戸惑っていたところ、友達がいい感じにポーズを決めてくれたのでシャッターを切りました。本人もお気に入りのようです。
中村学園女子高等学校
肥本 奈都代
鏡の中の自分、あれ表情が…【友達協力】
大阪府立千里青雲高等学校
城守 陸史
高校軽音部でのすべてが詰まった最後の文化祭ライブ。
会場の温かい雰囲気がファインダー越しに伝わってきました。
福岡県立福岡高等学校
草場 星渚
久しぶりの活動をした時に学校で撮影したものです!
扉に反射している自分の姿を見て、活動していたメンバーを集めてみんなで撮りました!!
愛媛県立新居浜西高等学校
椛島 采奈
ドイツからの留学生エリックは日本に来て初めて「制服」に出会いました。
友人たちはドイツでの学校生活との違いに興味津々でした。


愛媛県立今治北高等学校



清水哲朗氏
応募総数798点(応募者506名)は前年には及ばなかったものの、個人、仲間、先生、家族、近所の方々と共にする時間を表現した印象的な作品が多く見応えがありました。コンテストなので初見のインパクトや珍しさで審査員の気を引きつけることも大事ですが、しばらく見ていると目が慣れるぶん想像力を掻き立てる滞空時間の長い作品に強みを感じたりもしました。テーマ「高校生活」の中で何をどのように写真で表現するのかはみなさんの自由ですが、卒業後に思い浮かびそうなシーンやもう戻れないかけがえのない時間を選びたいという審査員の気持ちがあるのは確かです。応募いただいた作品はどれも将来思い出話に花を咲かせそうな出来事や瞬間、行動が写った貴重な記録でした。入選、選外に関わらず大切に保管し、数年、数十年後にぜひ思い出の扉を開いていただけたら嬉しいです。時間の限られた高校生活、今後もたくさんの写真を残してください。清水哲朗氏

「第16回 高校生デジタルフォトコンテスト 受賞作品展示会」開催!受賞作品および、今回惜しくも受賞に至らなかった最終審査進出作品も展示しています。

【写真展期間】
2025年12月18日(木)~2025年12月29日(月)
※休館日:12月23日(火)・12月24日(水)
【営業時間】
10:00~18:00
(最終日15:00まで)
【会 場】
OM SYSTEM PLAZA(旧オリンパスプラザ東京)
〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビルB1F
Tel:03-5909-0190
アクセス等、詳細は下記をご参照ください。
https://fotopus.com/showroom/tokyo/
主催 |
日本工学院 |
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共催 |
OMデジタルソリューションズ株式会社 |
協力 |
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後援 |
公益社団法人 全国高等学校文化連盟 |