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ネットワーク社会で活躍するために 価値あるアイディアを生む力を養う、AIシステム科久保田達也先生の「アイディア・発想法」授業

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2021年01月21日
教育カリキュラム講師

AI業界をめざすみなさんへ

ネットワーク社会で活躍するために
価値あるアイディアを生む力を養ってほしい。
AIシステム科 久保田達也先生の「アイディア・発想法」授業

久保田達也先生

日本工学院のAIシステム科で行われているユニークな授業の一つが久保田達也先生の「アイディア・発想法」です。
なぜAIについて学ぶのに発想法が必要なのか?と疑問に思う方がいるかもしれません。でも、そこには日本工学院AIシステム科がめざす人材育成のコンセプトが色濃く反映されています。前期の授業の総決算ともいうべき課題の発表を終えて、学生たちの成長に驚かされたという久保田先生にお話しを伺いました。

AIはスマホと同じ道具に過ぎない
だからアイディアに価値がある。

10代の若者たちがこれから社会に出て、活躍するために最も大切な力。それが発想力です。

いま、デジタルネットワークの浸透とともに社会のフラット化が進み、誰もが簡単に情報にアクセスできようになりました。そこで自分の存在をアピールし、評価してもらうためにはオリジナルのアイディアが必要です。ネット上のデジタルな世界ではごまかしがきかない。同じものがあればすぐにわかってしまうので意味がないし、故意に人の真似をすれば知的財産の侵害になってしまいます。だからフラット化したネットワーク社会ではホンモノしか価値を認めてもらえない。そのことは私たち大人よりも、ネットワーク世代の若者たちの方が感覚的に理解しています。彼らはYou Tubeをよく観ますが、そこで求められるのもオリジナリティにあふれる新しいアイディアです。AIではアイディアを出せません。AIはスマホと同じような道具なので、それを使って何をするかは人間が決めるし、結果を見てどうするかも人間が判断します。だからAIに何をさせるかというアイディアに価値があるんです。

ネットワーク世代の若者たちは、オリジナルアイディアの重要性は知っていますが、今まで受けてきた学校教育に発想法のカリキュラムはありませんでした。いま私が日本工学院のAIシステム科で学生たちに教えている発想法は、AIで実現したいアイディアを生み出すための技術なのです。

久保田達也先生

好きなアニメをつくる側になって
プロットを絵に描いてみよう。

アイディアを出す力は日常的な訓練でどんどん伸ばせます。最初は思いつきや妄想でもかまいません。日常生活の中で、視点や立ち位置を変えるだけで、ヒントになるものがたくさんあります。たとえば、アニメや映画も、ただ面白がって観ているだけでなく、つくる側になって考えてみればいい。自分だったら、どんな作品をつくりたいか。いきなり物語を書き始めようとしても無理なので、まず結末を決めて思いついたことを箇条書きにしてみる。その順番を組み替えれば、簡単なプロット(あらすじ)のできあがりです。次は、そのストーリーを4コママンガにして人に説明してみる。文字よりも絵の方が伝えやすいし、絵に描いてみることで自分のイメージもはっきりするからです。

学生たちに課題として出したら、みんな夢中になって絵を描いて見せあっていました。アイディアを形にしていくのは楽しくて、面白い。一度こうしたプロセスを経験すれば、AIを使って人を幸せにするグッズを考える、といった課題にも対応できます。

私は授業のたびにアンケートをとって、200人の学生たちが提出してくるアイディアを添削しています。作業は大変ですが、学生たちが力をつけていくのが実感できて楽しいし、久保田先生が見てくれたと喜んでくれるのは、やりがいになります。だから絶対に手抜きはしません。デジタル社会で人を動かすのは本物の情熱であり、オリジナルのアイディアにほかならないからです。

久保田達也先生 学生用レジメ

フラット化するデジタル社会には
世界へと羽ばたくチャンスがある。

AIを学ぶのは、プログラマになるためではありません。私が学生たちに教えているのは、ジェネラリストになれということです。AIの知識があって、クラウドも使いこなせるし、IoTも理解していて、ビッグデータもどう処理すればいいか判断できる。そんな幅広い技術を自在に使いこなせる人材をジェネラリストと呼びます。最近よくDX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉を耳にしますが、ICTの予算を正しく使うために企業に必要になるのがジェネラリストの資質です。それは、これから企業が求める人材の中心になるでしょう。ビジネスの現場で目標を達成するために、ICTを複合的に組み合わせられる人材が足りないからです。

今後は就職活動も大きく変っていきます。2年ほど前にバンクーバーで開催されたSIGGRAPH(世界最大のCGのカンファレンス)に行ったら、奥にリクルートコーナーがあって大学生たちがPCを持って企業のブースに並んでいました。自分でつくったプログラムや動画コンテンツを企業の担当者に見せると、その場で採用が決まります。学歴は関係ありません。自分のアイディアを形にして、黙って見せるだけでいいんです。

やがて日本企業の採用もそうなるかもしれませんが、そんなのを待たずに海外に就職したっていい。現地に行かなくても国際的なコンペに参加できるし、語学が苦手でもアイディアのオリジナリティを評価してもらえれば道が開けます。授業の教材としても使っている私の自著「くぼたつ式発想カード」を英訳してアマゾンで電子出版したら、世界中に読者が増えて、アメリカの高校と大学から講演の依頼がきました。ネットワーク社会では、世界中が地続きです。小さなアイディアが大化けするかもしれません。だから、アイディアを生むための発想法、それを実現するための技術を日本工学院のAIシステム科で学んでください。

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プロフィール

久保田達也 先生

久保田達也 先生

西武百貨店、サンリオ、東急ハンズ、電通などの企画業務を歴任し、キャラクターグッズ開発や、スケートボード、ティラミスの日本市場開拓など、数々の企画・プロデュースを手がける。 1985年に(株)イッツ設立、代表取締役就任。 人間本来の発想能力とネットワーク世界との相互関連性を研究、開発するかたわら、ビジネスマンや学生に向けた講演・セミナーを多数行っている。著書に「企画エクササイズ(インプレスR&D)」「企画とプレゼンの技術(日本実業出版社)」「新版 勝てる企画の技術(ダイヤモンド社)」などがある。金沢工業大学元教授、サイバー大学元教授、一般社団法人インターネット協会評議員、NICT教育指導員、日本工学院顧問。通称くぼたつ。

AIの知識を学ぶだけでは終わらない
「生きる力」を身に付ける2年間です。

日本工学院のAIシステム科の特徴は、単に技術を学ぶのではなく学生たちが夢を実現するためにAIを使う力を養うことをコンセプトにしている点にあります。そのために必要なのがアイディアであり、久保田先生が教えている発想法なのです。久保田先生が発想力はネットワーク社会で食べていくための力と表現されたように「AIの知識を学びました」で終わらずに、AIシステム科で過ごす2年間を「生きる力」に還元してもらいたいと思っています。そのためにAIシステム科では4つのスキルを備えた人材育成をめざしています。

・機械学習を中心としたAIプログラミング技術

・ビッグデータのIoT活用と分析力(データサイエンティスト)

・既存ビジネスにAIで新たな価値を創造できる

・AIの普及により今後生まれる新しい職種への対応

プログラムの経験がなくても、数学が不得意でも問題ありません。理数系が苦手な人を前提にカリキュラムを作っています。AIに興味を持っていて、その可能性にワクワクしている人はぜひ来てほしい。AIって想像した以上に面白いと感じてもらえるように、教師陣も熱意をもって授業に臨んでいます。


AIシステム科 科長小高 一 先生

AIシステム科 科長
小高 一

◎日本工学院AIシステム科
https://www.neec.ac.jp/department/it/aisystem/

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