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2023年03月03日

AIシステム科学生がIEEE TOWERSワークショップにてUndergraduate Student Awardを受賞

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日本工学院八王子専門学校AIシステム科2年生の髙田隼佑さん、志村歩佳さんのチームが「電気インピーダンス法を用いた調合調味料の評価」の研究発表で、IEEE TOWERSワークショップにてUndergraduate Student Awardを受賞しました。
IEEE TOWERSとは、若手研究者向けの異分野学術交流ワークショップで、学生によって運営され、ポスター発表を行うことで若手研究者同士、企業の方々との間で活発な議論が交わされます。優秀な発表者にはワークショップ委員会、スポンサー企業から複数の賞が与えられ、今回髙田さんと志村さんが受賞したUndergraduate Student Awardは、学部生以下(高専生・高校生等を含む)の学生の中で、最も優れた発表をした1人が選ばれるものです。受賞のお二人、そして指導を担当した小林先生にお話を伺いました。

受賞したAIシステム科学生の声

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髙田 隼佑

AIシステム科 2年生
長崎工業高校出身
アイ・ケイ・ケイ内定 / 東京通信大学 3年次編入

もっと深くAI技術を学び、応用することで
さらにいろいろなことができる可能性を感じました

私たちが今回発表した「電気インピーダンス法を用いた調合調味料の評価」は、小林先生や一期生の先輩が手がけていた研究テーマのアイディアを引き継いで発展させたものです。センサーで調味料のインピーダンスを計り、その特性をAIでデータ化・解析し、出汁やスープなどに含まれる調味料の種類や濃度、割合などを数値化するというものです。液体中に何がどのくらい入っているのかがわかるため、計るだけでその料理をレシピ化でき、同じ味が再現できるようになるのが目標です。

実験結果がかなり纏まってきた頃に、先生よりIEEE TOWERSワークショップでの発表を勧められて参加しました。研究結果を纏めたポスターを掲示して、そこに見に来てくださる人に実験の解説をしていくのですが、たくさんの人が集まってきてくださり、関心を持ってもらうことができました。賞をいただけたのも嬉しいですが、会場では聞いていただけた人からアドバイスをもらったりディスカッションをすることもでき、コミュニケーションの場としてもとても有意義で、本当に参加してよかったと思っています。 takada02

この実験・研究では、授業で学んだことを生かすとともに、この実験での経験が授業を理解するポイントになったことも多々あります。また私たちのやった実験は、AIの基礎的な知識だけで進めることができたので、もっとさまざまなAI技術を学び、応用することでさらにいろいろなことができる可能性を感じています。夢はAIの技術をもっと身近にさまざまな人に簡単に提供できるようなシステムを作ること。就職は決まりましたが、これからも学び続け、そして実験・研究を続けていきたいと思っています。


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志村 歩佳

AIシステム科 2年生
私立桐蔭学園出身
東京工科大学メディア学部2年次編入

受賞だけでなく、さまざまな分野の研究に触れ、
刺激を受けたことで、今後の研究へのモチベーションもUP

この実験・研究は、髙田さんと私の2人でアイディアを出し合い、計測は2人がかりで行い、データの分析は高田さんが担当、そして実験・研究のまとめやポスター制作などアウトプット部分は私が担当しました。実験は一回の計測の中でもやるべき作業が多く、何回も同じことを繰り返さなければならないため、2人では手が足りない場面も多々ありました。しかし、その作業が結果につながってくるとモチベーションも上がり、2人で協力することで楽しみながら前へ進めていくことができました。IEEE TOWERSワークショップ参加が決まってからは、発表のためのポスター作りにはかなり苦労をし、学会の前日まで準備に時間を費やしました。この作業ではAIシステム科でのプレゼンテーションの授業での経験を生かすことができたと思います。

IEEE TOWERSワークショップは、参加されている方の発表の分野が広く、私が今までまったく触れてこなかった分野や、絶対に考えつかなかった研究がたくさん。どれもが高度で、とても興味深く刺激になりました。受賞することができたのは、実験の今後の進行予定や、最終的な目標までを明確に提示できたことが評価されたのではないかと思います。 shimura02

私はもともと理学系は得意でしたが、IT系はそれほど深く学んではいませんでした。入学当初はプログラミングなども未経験でやったことがなかったので、初めは難しく苦労もしましたが、徐々にプログラムを実装してうまくいくのを味わうと、楽しくなりました。そしてこの研究を始めてからはぐんぐんと自分に自信がつくようになりました。卒業後は東京工科大学に編入し、さらに深く学びこの研究も継続していきたいと思います。さらに教育の分野で活用できるAIシステムの開発に携わる夢も実現していきたいです。

AIシステム科 講師 小林 彰人先生からのメッセージ

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授業で学んだことを形にしてアウトプットすることを重要視し、
ワークショップや学会などにに参加するチャンスを多数設けています

IEEE TOWERSは若手研究者の異分野交流促進をめざし、IEEE 東京支部の後援のもと学生により運営されている団体で、ジャンルレスで異分野が繋がる素晴らしい場です。ワークショップは誰でも参加できますが、毎年かなりレベルの高い参加者が多く、大学生、専門学校生、高校生や若手研究者問わず、高度な発表を行っています。

AIシステム科では、学生は授業内だけではなく、放課後や空いている時間を使って、授業で学んだことを応用して実験・研究を行っています。そして授業で学んだことを形にしてアウトプットすることを重要視し、ワークショップや学会、ハッカソンに参加するチャンスを設けています。IEEE TOWERSのワークショップへの参加もその一つで、今回は髙田さんと志村さんの行っていた研究の成果が出ていたため、ワークショップへの参加と発表を勧めました。例年通り、レベルの高い発表が多い中、2人が賞を取れたのは快挙だと思います。しかし、賞を取って評価された一方で、まだまだ知らないことが多く、これで満足してはいけないということを身をもって感じることができたと思います。

IEEE TOWERSのワークショップへの参加は、学内の学びだけで終わることなく、さまざまな学びや研究を進めている学生と接することで、自分の実力を測ると共に、視野を広げ学びのモチベーションを高めるための絶好の機会です。これからもAIシステム科では、このようなチャンスをたくさん用意し、AIを学び、そしてその技術を駆使して幅広い分野で活躍できるエンジニアを育成していきます。みなさんもぜひチャレンジしてください。


◎AIシステム科
https://www.neec.ac.jp/department/it/aisystem/

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