2024年6月4日(火)~6月7日(金)の4日間、東京ビッグサイトにて開催された世界最大級の食品製造総合展「FOOMA JAPAN2024」内の「アカデミックプラザ」に、AIシステム科教員と学生が研究内容を展示するブースを出展。6月6日(木)には、AIシステム科教員の小林彰人先生による口頭発表も実施しました。
「FOOMA JAPAN」とは、一般社団法人日本食品機械工業会が主催する、世界最大級の食品製造総合展示会で、2024年度は約1000社、5000を超えるソリューションが東京ビッグサイトに集結。毎年10万人規模の業界関係者などが来場するビッグイベントです。会場内の「アカデミックプラザ」は産官学共同研究を行う契機ともなっており、2024年度は国公立大学、海外の大学をはじめとする43の教育機関がブースを出展。AIシステム科は、全国で唯一専門学校からの出展でした。
6月6日(木)には、AIシステム科教員の小林彰人先生が、「“騒がしい環境も問題なし!音で食品の硬さを手軽にチェック”-Swept-Sine法による食品硬度の非破壊検査の実現:食品製造現場と小売店での新しい応用-」と題した口頭による研究発表を実施。既存のスマートフォンやPCとソフトウェアのみで実装できるハードルの低さや、環境に左右されない評価手法が注目を集めました。
AIシステム科の学生は、ブースでの研究内容の説明を担当。研究内容に興味を持った研究者や食品関連企業の方々からのあらゆる質問への対応も行いました。説明を担当した学生の大半は1年生で、アカデミックなイベントへの参加は初めてだったと思いますが、今後に繋がる良い経験になったと思います。
先生と共同でスマートフォンアプリの開発を行ったAIシステム科2年の吉田成秀さんにお話を伺いました。
■「FOOMA JAPAN2024」に参加したきっかけは?
「1年生の時にも『農業施設学会 学生・若手研究発表会』※に参加しており、学会などに出ることには前向きな気持ちを持っていたところ、小林先生から『FOOMA JAPAN2024』への出展について声をかけていただいたので、参加することにしました。」
■スマートフォンアプリの開発を担当した経緯を教えてください
「もともとプログミングが大好きで、高校時代から独学で学んだスキルを生かし、さまざまなアプリの開発を行っていました。Java、Python、Swift、C、Rustなど、10種類ほどのプログラミング言語を扱えるのですが、今では新しい言語でも感覚でプログラムを組めるようになってきました。それを知っていた小林先生からアプリを開発してみないか?と声をかけていただき、音で非破壊検査を行うという研究に興味があったので開発を担当しました。」
■開発したスマートフォンアプリの特長は?
「使いやすさが一番の特長です。画面を見ただけで誰でも使い方が想像できるように、ユーザーインタフェースを工夫しています。また、今後さまざまなことに活用される可能性を考慮し、クラウドと連携できるようにするなど、拡張性を考慮した設計になっていることも大きな特長です。」
■参加して得たものはありましたか?また感想をお願いします。
「ブースに立っていると、さまざまな分野の研究者や企業の方々が来てくださり、こちらから研究内容を説明するだけでなく、各々の視点からアドバイスなどをいただけるので、とても良い刺激になります。ここで得たものを、今後の学びや制作・研究などにも生かすことができると思います。」
※2024年農業施設学会学生・若手研究発表会
https://www.neec.ac.jp/department/it/aisystem/news/2024/03/19/187/