海外研修は、毎年希望者を対象に実施しており、多数の学生が参加しています。海外の文化・生活習慣に触れることで見識を広げることはもちろん、ホテル・観光分野を学ぶ学生にとっては、海外のホテル事情やホスピタリティ、観光について、実際に感じて学ぶ貴重な機会となっています。昨年度はシンガポールへ、もうすぐ行われる今年度の研修は香港が予定されています。昨年度の海外旅行に参加した2年生の綿貫伽羅さんに、海外研修について、そしてホテル・観光の学びについてなど、詳しくお話を伺いました。
ホテル・観光科(現 情報ビジネス科 ホテル・観光コース)2年
綿貫 伽羅
毎年行われる海外研修は、1年間の学びの中でもとても重要なイベントです。卒業後にお客様へサービスを提供するプロになるために、ホテル・観光を学んでいる現在の視点で、迎えられる側として旅行をしてみるのはとても大切なことだと思い、私も参加しました。昨年度の海外研修はシンガポールとマレーシアへの5泊7日の旅。もちろん訪れるのは初めてで、シンガポールという国についての前知識もあまりありませんでしたが、とても楽しみにしていました。
入国して1日目はシンガポールが国をあげて取り組んでいるSDGsを学ぶ日。幅350メートルのマリーナ運河河口に建てられたダム・マリーナバラ―ジや、天然の水源を持たないシンガポールの水資源についての取り組み、国の緑化政策などを体験で知ることができるサスティナブル・シンガポール・ギャラリーを見学。2日目は現地の学生の案内で、有名な観光地を一日巡り、3日目はセントーサ島というシンガポール島の南にある島で、砂浜や大きな水族館を堪能。夜はナイトサファリで夜の動物たちの不思議な生態と自然に触れることができました。そして4日目はユニバーサル・スタジオ・シンガポールで思い切り楽しみ、最終日の5日目はシンガポールの隣国マレーシアへ。陸路で国境を越えて入国するという、日本ではありえない経験をすることができました。マレーシアではホストファミリーのご自宅に訪問し、ママさんの手料理をご馳走していただいたり、現地の伝統的な民族衣装を着させていただきました。 とても温かいおもてなしを受け、心が温かくなったことは忘れられません。
また、宿泊したホテルでは、本当のサービス・ホスピタリティに触れる機会もありました。ルームサービスの時間外にも快く対応していただき、私が拙い英語のため、スマホの翻訳ソフトや身振り手振りでのコミュニケーションになってしまったのですが、丁寧にこちらの要望を汲み取ってくださいました。マニュアルではない、本当に心のこもったサービスに触れ、私もこのようなホスピタリティマインドを持ち、これからお客様に寄り添って仕事に挑みたいと強く思うきっかけになりました。
私がホテル・観光業界に進みたいと思ったのは、高校の時のアルバイトがきっかけです。ファミリーレストランで接客を担当していたのですが、人と関わることが好きな私にとって、お客様との会話や接客でお客様に喜んでいただき、笑顔になっていただくことに、魅力ややりがいを感じました。本格的にサービス・ホスピタリティについて学び、将来はサービスの仕事に就きたいと思い、どうせならホテルスタッフというサービスのトップとも言えるスキルを身につけてみたいと思ったのです。
母が大学でマーケティングを教えていることもあり、私はマーケティングにも興味がありました。大学に進学し、マーケティングを主に学ぶことも考えたのですが、マーケティングもサービス・ホスピタリティも学びたい私にとっては、その両方を含め、幅広く学べる日本工学院が最善の進学先でした。オープンキャンパスに参加した時、実際に星野リゾートの方が、マーケティングについて話されていたのを聞いて、進学を決意しました。
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実際に入学してみて、自分が学びたかったことのすべてがここにあるのを実感してます。接客術、マーケティングは、ホテル・観光業界の中でも特にマーケティングを重視している星野リゾートの方が一からわかりやすく教えてくださいます。
私が特に興味深く受けている授業は「ブランドマーケティング」です。実際のブランドを自分で1つ決め、そのブランドについて分析・解析をしていくのですが、自分が利用している商品が、どのようなブランディングをされて作られているかを知ることがとても面白く、興味を持って学べていますし、学んでいくうちに日常のいろんな商品や物の見え方も変わってきました。 |
もうすぐ今年の海外研修も行われます。今年の行き先は香港で、もちろん今年も私は参加予定です。今年は研修メニューの中に、ディズニーランド香港でのホスピタリティプログラムが含まれていて、パーク内を実際に見学しながら学べる研修が予定されています。私は将来テーマパークにも関連したサービスをしたいという希望がありますので、この研修をとても楽しみにしています。私の夢は、テーマパークやリゾートホテルで子供やそのご家族みなさんに楽しい体験を提案・提供して笑顔にすること。自分で企画し、その楽しい瞬間、瞬間をデザインできるようなスタッフになりたいと考えています。
まずは今年の海外研修を思い切り楽しみ、経験から新しい学びを得て、自分の希望の夢に向け、さらにがんばっていきます。 |
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