日本工学院 情報ビジネス科のコースとしてスタートし、2021年4月より、国内外70カ所以上の観光施設を展開する、星野リゾートとの教育連携をスタートしたホテルコース。本コースは2026年4月、既存のコースを再編し、ホテル・観光科(観光マーケティングコース、ホテルスタッフコース)として新設されます。日本の学校で日本のツーリズムやホスピタリティを学びたいという海外の方も増えており、日本工学院でもたくさんの留学生が学んでいます。本コースで勉強中のグェン ホアン リェンさんもその一人。グェンさんは今回、大田区より「国際都市おおた大使(来~る大田区大使)」に任命され、大田区の魅力を発信する大使として活躍中。グェンさんに国際都市おおた大使について、日本工学院での学びについてなどお話を伺いました。
ベトナム出身
ホテル・観光科(現・情報ビジネス科 ホテル・観光コース)1年
グェン ホアン リェン
大田区に住む外国籍の方が、大田区の魅力を世界に発信する活動を担う「国際都市おおた大使(来~る大田区大使)」。今年度、その大使の一人に私が選ばれました。大使として担う活動は、地域のお祭りやイベントに参加し、自分の国を紹介したり、その体験をレポートにまとめてWEBサイトを通じて発信したりすることなどです。私はベトナム出身で、現在は日本工学院でホテル・観光を学んでいますので、大田区の魅力を日本国内はもちろん、世界へ伝える役割を担えることを、とても誇りに思っています。これから経験することが、私の学びや将来に必ず大きな力になると感じ、喜んで任命をお受けしました。
先日は、SNSに大田区で見つけた面白いことについてレポートを発表。大田区のデザインマンホール蓋とマンホールカードについて紹介しました。また、10月には大田区の防災活動にボランティアとして参加を予定しています。
これから、私が大使として特に取り組んでみたいことの一つは、大田区の博物館の紹介です。大田区には歴史や文化に触れられる施設が数多くあります。なかでも私のお気に入りは「大森海苔のふるさと館」です。ここでは海苔の歴史や文化を学ぶことができ、展示や体験を通じて、日本ならではの食文化の一端を知ることができます。私は好奇心旺盛な性格なので、よく訪れて楽しんでいますが、意外にも知らない人が多い場所でもあります。そのため、日本の方にもぜひ紹介したいと思っています。その他にも博物館がたくさんありますので、博物館をきっかけに、大田区の魅力をもっと多くの人に知ってもらえるような活動をしていきたいです。
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私が日本に興味を持ったきっかけは、中学生の頃に出合ったアニメやゲームでした。その後、学校で第二外国語を選ぶとき、迷わず日本語を選びました。高校時代も日本語を学び続け、卒業後は「本物の日本を知りたい」という気持ちから来日を決意。まず1年間日本語学校で学び、その後、日本工学院に進学しました。もともと旅行が好きで、人と話すことも大好きです。もっともっと日本を知り、そして日本の旅行業、観光業について学んで、将来はツアーガイドになりたいという思いから、この学科で学ぶことを選びました。
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日本語は話すのも読み書きも得意だと思っていたのですが、入学当初は専門用語や難しい発音の言葉などに戸惑うこともありました。接客の授業などでは、時々言葉を忘れてしまったり、尊敬語と謙譲語などが混ざってしまい、話すのが恥ずかしくなることもあります。そんな時は、事前に敬語などを頭の中で準備し、整理しておくようにして授業に臨んでいます。また、普段の日本語も、クラスメイトや先生方とコミュニケーションをとっていくうちにレベルアップすることができ、今では若者言葉や略語のようなものも理解できるようになりました。クラスメイトはみな親切で面白く、よくおしゃべりをしますし、先生方も授業だけでなく、プライベートの相談にも乗っていただけて、色々と優しくサポートしてくれます。 |
休日にはクラスメイトと旅行に行くこともあります。日本のホテルのホスピタリティにはいつも驚きます。お客様が何をしたいのか、何を欲しているのかを考え、とても細かく丁寧に対応する日本のホテルスタッフ。私もこれから2年間学ぶ中で、そういった対応力やホスピタリティを身につけていきたいと思います。
日本工学院で2年間学んだ後は、大学へ編入を考えています。観光について、さらにもっと幅広く日本の文化について学んでいき、大学卒業後は日本かベトナムで観光の仕事に就きたいと思っています。日本の方に自分の国・ベトナムを紹介をしたいですし、ベトナムの人にも日本のことを知ってもらいたい。観光業界に就職して、そういった旅のお手伝いができるツアーガイドのような仕事に就きたいです。