2020年6月に始動した、産学連携・共創で地域の問題発見、課題解決に向けてプロジェクト『明日も楽しみで”たまんない”~学生シェアハウスdesign project @暁町~』。建築学科(4年制)の学生が取り組んできたこのプロジェクトが、開始から4ヶ月を経た2020年9月10日、リノベーションの対象となる料亭なか安[八王子市暁町]にて最終発表会が行われました。
『明日も楽しみで”たまんない”~学生シェアハウスdesign project @暁町~』は、建築学科(4年制)3年次の学生56名が「自分も住みたくなる人気のシェアハウス」の提案、実現に向けて取り組んだ”リノベーションプロジェクト”。学生たちはオンライン授業を通じ、6月中旬から課題制作に取り組み、夏休みを実質的にほぼ返上。8月下旬に実施した校内での発表会で選ばれた15人が、建築模型の展示や最終プレゼンテーション、関係者などと質疑応答に臨みました。発表者以外の学生はリモートで視聴参加し、関係者の審査とは別に、リモート参加の学生による学生が選ぶ優秀作品の投票も行いました。
最終発表会の冒頭では、建築家・隈研吾氏よる、今回の課題に取りくんだ学生たちへの激励のメッセージ動画をサプライズで紹介。学生たちの発表に続き、関係者による審査の上、最優秀賞、優秀賞、特別賞が選出・表彰されました。
最優秀賞は、井上汐里さんの「Inner Terrace(照らす)House」。運動や健康について学び、トレーナーなどをめざす学生などの入居を想定。インナーテラスを室内に取り入れ、採光や風通しに配慮した設計となっているほか、学生が屋上でフィットネスを教えるといった、入居者と地域や「なか安」との交流などを提案した点が高く評価されての受賞です。クライアントからは「ここまで課題に向き合ってもらえるとは思っていなかった。今回の経験を誇りに思い、人生の糧にしてほしい」という嬉しいお言葉をいただきました。
今後は、2021年3月入居をめざして、提案から実物になっていく実施設計、施工などの過程を見学、体験を通して、「若きつくりびと」(学生たち)は、プロジェクトを推し進めていきます。
●最終発表会のダイジェスト動画[㈱住宅工営 制作]
≪産学連携・協力先≫
株式会社 住宅工営 https://jutakukouei.com/
料亭 なか安 https://www.nakayasu.jp/
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