東京都文京区にある宗教施設「東京カテドラル聖マリア大聖堂」を見学してきました。
建築を学ぶうえで大切の事は、現地に足を運び、建築を五感で感じる事。
実際に自分の目で確かめる事。自分の手で触れる事。その空間に流れる時間を体感する事。
現在では、最新の技術によりバーチャル体験ができるようになりました。
建築もまた同様に、計画段階での完成予想のCG、動画等でクライアントへ説明する時代となりました。インターネットで様々な情報を得ることができ、写真や映像で、建築の情報を得ることができます。
しかしながら、今も昔も、建築は「現地で体感」しなければ、わからないこと、理解できない事が多くあります。
季節の移り変わりごとに、建築もまた様々に表情を変えていきます。
歴史上の模範となる建築を今後も学生に体感できる機会を多く持ちたいと思います。
【建築概要】
東京カテドラル聖マリア大聖堂
設計者:丹下健三
1964年竣工
1962年5月締め切りによる指名コンペティションの1等案。
前川國男、谷口吉郎、丹下健三の3名。
教会の建物内部空間頂部の十字架型のトップライトから自然光が入る計画。
コンクリート造のHPシェル(双曲放物面(Hyperbolic Paraboloid)を持つ殻構造)がこの建築の最大の特徴。
コンピューターの無い時代に、手描きによる図面、現場打ちコンクリートによる施工、当時この建設に関わったの建設会社関係者の皆さん、職人皆さん、丹下事務所のスタッフの皆さんのエネルギー、魂が、今も脈々と、この空間に生き続けていることを感じることができます。機会があれば、皆さんも是非、訪問してみてください!どなたでも見学可能です。