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高校生いすデザインコンテスト

第13回 高校生いすデザインコンテスト入賞作品発表。

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第13回高校生いすデザインコンテスト結果発表
応募テーマ「旅する明日への いす」

(応募総数480作品)

【審査委員長】
清水忠男(共生環境デザイナー、博士(工学)、千葉大学名誉教授)
【審査員】
河東梨香(tona代表、医療福祉ビジュアルディレクター)
田中啓介(株式会社イトーキ スマートオフィス商品開発本部)

受賞作品 ※受賞者の高等学校は受賞当時のものです

『世界でつくる平和の椅子』
工藤 木乃華
宮城県白石工業高等学校

世界でつくる平和の椅子

審査員コメント
フレームのみの木製椅子を他国に送り、送られた国の人々は、その地に特有の木の部材を加え、さらに次の国に送り・・・という具合に、この椅子は世界を旅する間に育ち、人々の心をつなぎ、明日の地球環境への意識を育んでいく。何とも楽しくスケールの大きなアイデアですね。素晴らしい!実現させてみたいと思わせられました。(清水 忠男 氏)

『還る椅子』
佐々木 夏星
仙台市立仙台工業高等学校

還る椅子

審査員コメント
社会的に「脱炭素」「脱プラスティック」への注目が集まる中、椅子の素材目線からリサーチされた作品。持ち運びのし易さ、川や海で交流を生むような仕掛けなど視野の広い提案にも好感が持て、また「還る椅子」という作品名もコンセプトが明確に伝わり秀逸でした。夏の暑い中、ヒンヤリとしたこの椅子にぜひ座ってみたいです。(田中 啓介 氏)

『STELLA ITER CHAIR』
千代永 海美
熊本県立八代工業高等学校

STELLA ITER CHAIR

審査員コメント
いすに腰掛けた時の包まれるような感覚や静けさが、青と光の色で美しく表現されています。外出の機会が減っている中、ついテレビやネットに時間を奪われている人もきっと多いはず。全身を囲む作品が幾つかある中で、この作品は溢れる情報を遮断し、自分の心身状態を静かに見つめる時間を作ることにより、明日へと進む力をくれそうです。(河東 梨香 氏)

『memarry』
藤井 綾
東京工業大学附属科学技術高等学校

memarry

審査員コメント
何事もスマホに記録する時代ですが、旅に出る時、あえて大判のアルバムを持参して、購入したチケットや絵はがきや落ち葉や花びらなどを行く先々で挿入して行けば、その人なりの記憶の表現となり、そのアルバムを組み立てれば自分の椅子になる、というのですから、楽しい旅となるでしょう。座面をアルバムの表紙で被うと安心ですね。(清水 忠男 氏)

『国境を超えるいす』
大谷 木乃花
静岡県立浜松工業高等学校

国境を超えるいす

審査員コメント
コロナ禍の自粛期間中には国内外への距離を今まで以上に感じる事も多々あったかと思います。しかしその一方でWEBによる交流が活発となり、逆に心の距離が縮まった機会もあったかもしれません。この作品には今までよりもリラックスしたコミュニケーションが生まれるアイデアがあり、より海外が身近に感じられる予感がありました。(田中 啓介 氏)

『フィルムチェア』
中田 実佑
私立宮崎日本大学高等学校

フィルムチェア

審査員コメント
新型コロナウィルスの影響でなかなか遠出しづらい今、違う視点から見ると、いつもの風景が新しい景色になることを気づかせてくれる作品です。畳まれているいすを広げるにつれ、一枚一枚鮮やかな色が現れます。鉛筆描きと淡い水彩タッチによる積層した色の儚さに、茂みや波打ち際など様々な場面を想像させる表現手法も魅力的です。(河東 梨香 氏)

審査委員特別賞

『エビデンスタンプ』
酒見 昂暉
熊本県立熊本工業高等学校

エビデンスタンプ

審査員コメント
持ち運びできるこの椅子は、感銘した場所に置いて坐ると、体重で地面や床面に水と石灰により自分なりのスタンプが押せる、という仕掛け。立ち去るときに振り返ると、自分の居た「証し」が景観の中に組み込まれているが、やがては消えてしまう。その光景が、むしろ本人の記憶を鮮明にしてくれます。環境への配慮がいいですね。(清水 忠男 氏)

『地球に座る』
宮内 駿
仙台市立仙台工業高等学校

地球に座る

審査員コメント
明日にでもこれを持って旅に出たいと思える作品です。近年、SDGs含め自然との共生に関心が高まっています。「地球と一体化」するこのいすで、自然の雄大さだけでなく、人間が原因の環境の変化や環境汚染をも直に感じ、希望の持てる明日へとつなげていただきたい。コンセプト、シンプルなつくり、ポータビリティを評価しました。(田中 啓介 氏)

『ケッタでいこまい』
児子 創汰
国立豊田工業高等専門学校

ケッタでいこまい

審査員コメント
今回のコロナ禍において、安全で健康的な移動手段として自転車の価値が再評価されたように思います。この作品は目的地に着くまでのサイクリングを楽しむだけでなく、訪れた先での楽しい時間の過ごし方を想像させる新しいアイデアがありました。構造的にもシンプルで実現出来そうな提案であった点も素晴らしかったと思います。(河東 梨香 氏)

学校賞

北海道釧路北陽高等学校
三重県立伊賀白鳳高等学校
香川県立善通寺第一高等学校

東京都立墨田工業高等学校
兵庫県立兵庫工業高等学校

関連学科