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化粧品LOVEの一途な想いで、憧れのメーカーへの就職を実現!

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2019年06月17日
カリキュラム教育就職・デビュー講師蒲田校

化粧品LOVEの一途な想いを実現!

環境・バイオ科2019年卒業

環境・バイオ科2019年卒業
清水葉波さん

化学式がわからない私でも、環境・バイオ科で学べる?!

大好きな化粧品に関わる仕事に就きたくて、進学先について調べるうちに日本工学院の環境・バイオ科と出会いました。数多くの学校見学会や説明会に参加しましたが、日本工学院のように実習の時間が多くて、自分たちでオリジナルの化粧品を作ってしまうところは他にありません。それは夢のようなカリキュラムでした。
ただひとつ気がかりだったのは、私は文系のため化学も数学も苦手な科目だったことです。化学式もわからない私が、バリバリ理系の環境・バイオ科でやっていけるだろうか?
そんな不安を持って参加したオープンキャンパスで文系出身者も基礎から学べると聞き、安心して入学したのです。環境・バイオ科は化粧品業界を志望する学生が多いので、同じ興味を持つ仲間たちと過ごした学生生活は、「楽しい!」のひと言に尽きます。
化学の知識を学ぶのも、好きな化粧品に関わることだと思えば、それほど大変ではありません。充実した時間が過ぎるのは早く、2年制の後期から卒業展に向けてオリジナル化粧品を作るプロジェクトが始まりました。

2年制の後期から卒業展に向けてオリジナル化粧品を作るプロジェクト

世界に一つしかないオリジナル化粧品作りの楽しさ。

化粧品作りのプロジェクトがスタートしたのは10月。それから2月の半ばに完成するまで、週の半分くらいの時間をプロジェクトに費やしました。私は3人でチームを組み、リーダーとしてプロジェクト全体を管理することになりました。
まず、最初に決めたのがリップに関する化粧品を作ることです。欲張りな私たちは、いま市場にないものを作りたいと思い、アイデアを出し合いました。唇の色や形を整えるリップとコンシーラが一体化していたら便利だと考えて、2つのものを1つにすることにしたのです。ありふれたリップではつまらないので、韓国発祥で落ちにくいと話題のリップティントを作ることに決めました。

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固形のスティックタイプではなく、液状のリップです。粘度を調整するのに、何十通りもの配合パターンを試しました。さらに苦労したのは、色です。リップは油性成分なので、色をつける材料がきれいに溶けません。さまざまな材料を検討した結果、食用色素を使うことにしました。最終的に作り上げた色はピンクとオレンジと赤の3種類です。オリジナル化粧品の名前は「フラワーティント」。ピンクにはコスモス、オレンジにはマリーゴールド、赤にはバラの花をパッケージにあしらいました。
化粧品作りは、緻密な作業の繰り返しです。成分を配合するときに、0.01g違うだけで失敗作になってしまうため、集中力と根気が必要になります。試作品を作りながら実験記録を取る必要があるので、3人のチームでは人手が足りず、忙しい思いをしました。でも、企画からネーミング、原料探しと配合、試作品の製造、パッケージデザインなど、全てのプロセスに関われたことは、とても貴重な経験です。ますます化粧品が好きになり、メーカーの製造工程や流通について、より深く知りたくなりました。

  • オリジナル化粧品「フラワーティント」

    粘度を調整するのに、何十通りもの配合パターンを試した液状のリップ

    オリジナル化粧品。

    パッケージにもこだわりました

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文系出身の私が化学の知識を強みに、面接試験を突破!

文系出身の私が化学の知識を強みに、面接試験を突破!

授業や実習で化粧品に関する知識を深めるうちに、製品開発よりも化粧品の良さを伝える仕事に魅力を感じるようになりました。化粧品を通じて、大勢の人とコミュニケーションする方が自分に向いていると思ったのです。
そこで、就活ではフレグランスが大好きで、家族も愛用しているロクシタンの店舗スタッフを第一志望にしました。ロクシタンのグループ面接で一緒になったのは、みんな大学生です。一人ずつ1分間で自分の好きな化粧品を紹介するという課題が出て、私は成分を中心に話をしました。成分について話したのは私だけだったので、面接官の印象に残ったのかもしれません。化学の基礎知識が何もない状態で入学した私が、採用試験の面接で成分を語るなんて、思ってもみませんでした。
合格できた勝因は、化粧品に向き合ってきた時間の長さと、誰にも負けない化粧品LOVEの強さです。今後は、身につけた化学の知識を活かして、一人でも多くのお客さまに化粧品の良さを伝えていきたいと考えています。

理系も文系も関係ありません。仲間との出会いや体験を糧に自分の夢へ挑戦してください。

化粧品の新製品を開発する仕事というと、華やかなイメージを持つ人が多いかもしれません。でも、実際には、でき上がりを予想してレシピを組み、決まった原料の決まった量を、決まった通りの順番で混ぜ合わせる地味な作業のくり返しです。最終的に出来上がるのは予想した通りのもので、そこにドラマチックな要素はありません。逆におかしな反応をしたら、それは失敗ということです。「でき上がりを予想できる人」になることに喜びを感じられる人に向いている仕事だと思います。ではそのような人じゃないと化粧品の仕事はできないのでしょうか?そんな事はありません。
最近、仕事にコミュニケーションを求めてビューティアドバイザーや販売員を志望する学生が増えてきました。化学の知識があって、成分に詳しいビューティアドバイザーは、大きな戦力になるでしょう。
よく文系出身でも環境・バイオ科の勉強についていけますか?という質問を受けますが、全く問題ありません。毎年数名の文系出身者が入ってきますが、授業では高校レベルの基礎から学べるので、心配しなくても大丈夫です。
化粧品でも、分析でも、自分の好きなもなら、学ぶのは苦になりません。環境・バイオ科で仲間と出会い、知識と技術を身に付けて、好きの境界を少しずつ広げて自分の夢へのパスポートを手にしてください。

理系も文系も関係ありません。

◎環境・バイオ科(化粧品専攻は、2021年より応用生物学科に移行)
https://www.neec.ac.jp/department/technology/biotechnology/

日本工学院専門学校
テクノロジーカレッジ
環境・バイオ科
教師:野﨑 甚司

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