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化粧品づくりの技術を学び、大学で化粧品開発・研究の道へ

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東京の専門学校 日本工学院TOP >学科紹介 >テクノロジーカレッジ >環境・バイオ科 >NEWS & TOPICS >専門学校から大学編入へ 麦田絢香さんインタビュー
2019年07月23日
カリキュラム教育資格就職・デビュー

宮崎県から大学編入のため日本工学院へ! 遠回りではなく、ベストな選択

東京工科大学 応用生物学部 4年 細胞制御研究室

東京工科大学 応用生物学部 4年
皮膚科学研究室
麦田 絢香さん

浪人するより日本工学院から大学編入へ

宮崎県出身の私が、地元から遠く離れた東京工科大学を志望した理由は、どうしても化粧品について学びたかったからです。化粧品開発を専攻にしている大学が他になかったので、他の選択肢はありませんでした。それなのに受験に失敗してしまい、浪人も覚悟しましたが姉妹校の日本工学院専門学校に編入制度があることを知り、入学を決めました。1年間浪人するよりも、日本工学院で化粧品製造の技術や知識を学んで大学編入した方が、化粧品業界をめざすうえで有利になると思ったからです。
入学後は大学編入講座のほか、就職を志望する人たちよりも勉強する時間が多いため、余裕がなくて大変でした。編入という目標がなければ、途中で挫折していたかもしれません。
さらに、化粧品業界で働くという夢に近づくために、化粧品成分検定ほか学校で推奨している危険物取扱者や品質管理検定など8種類の資格を取得しました。将来の仕事に役立つと思われるアロマテラピー検定、色彩検定と合わせて、2年間で取得した資格は10種類になります。忙しい思いもしましたが、自分のやりたいことに向かって努力するのは苦にはなりません。絶対に編入して化粧品の開発に携わりたいという気持ちの強さが、私を支えてくれました。

日本工学院で化粧品製造の技術や知識を学んで大学編入

研究が楽し過ぎて、時間が経つのも忘れる

高校時代の私は、外出するのが嫌になるほど自分の顔にコンプレックスを持っていました。でも、化粧をすれば自分のキライなところを隠せるので、自信をもって外に出たり、人と会ったりできるようになります。外面だけじゃなく、内面まで変えられる化粧品って本当にスゴイ。化粧品のない世界は考えられないし、生きていけません。当時の自分と同じような悩みを持った人たちを笑顔にする化粧品を作りたい。その想いが、化粧品の開発者をめざすきっかけになりました。
東京工科大学の3年次に編入した私は、皮膚科学研究室に在籍して頭皮の炎症が毛髪に及ぼす影響について研究しています。実験の第一歩は、皮膚の角層からタンパク質を取り出して、炎症性因子を調べることです。現状ではタンパク質を採取する方法が確立できていないので、そのための試行錯誤を繰り返しています。いまは腕から角層を採取していて、次は角層の多い頬で試す予定です。最終的には頭皮の角層を採取するのですが、油が多くて取りにくいうえに、毛を刈る必要があるので簡単にはいきません。もともと化学より生物が好きだったので、細胞レベルで研究を深めていくことに面白さを感じています。
大学生のいいところは、専門学校よりも自由に自分の好きなこと、やりたいことに時間を使えること。だから私は、何よりも楽しい研究に取り組んでいます。時間が経つのも忘れるほど夢中になって、朝から夜遅くまで実験していたこともありました。大学に編入して良かったと心から思えるのも、そんな時です。

自分を律して、編入基準をクリア

化粧品作りは大学で味わえない貴重な経験

スキンケアからメイクアップまで、一つの分野にこだわらず幅広い製品の開発を手がけたいと考えていた私は、希望通り化粧品のOEM会社から研究開発職の内定を得ました。高校時代から、ずっと憧れていた夢に手が届いたのです。
いま振り返ってみれば、日本工学院から東京工科大学へ編入したのは遠回りではなく、私にとってベストな選択だったと思います。日本工学院で学び、体験したことは大学の研究にも、就活にも役立ちました。その一つが実習や卒業制作プロジェクトで化粧品を作ったことです。大学ではさまざまな研究が行われていますが、化粧品は作りません。自分たちで考え、企画したオリジナルの化粧品を作れるのは、本当に貴重な経験です。1年次から大学生として過ごしていたら、その楽しさを味わえなかったでしょう。大学編入の道を選んでも、日本工学院の2年間は決してムダになりません。4年制大学とは違う環境の中で自分の世界を広げることにより、ユーザーの使い心地や環境への影響まで含めた、多角的な視野で化粧品の開発に臨むことができます。

遺伝子レベルの実験で探る

時間を作って、今しかできないことに挑戦しよう

もし、日本工学院から大学編入をめざすなら、編入した後に何をしたいのか明確な目標を持ってください。そして、私が在学中に10種類の資格を取得したように、いろんなことに挑戦してほしい。専門学校でも、大学でも、その時にしかできないことがきっとあります。2年という期間は短いかもしれませんが、時間は工夫して作るものです。私も研究に没頭している合間をぬって、夏休みに友人と韓国に行きグルメとコスメ三昧の日々を過ごしました。キャンパスライフもしっかり楽しみながら、夢に向かって一歩ずつ進んでいます。

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