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中級バイオ技術者認定試験で学生が、成績優秀者として表彰。

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2019年06月14日
八王子校

中級バイオ技術者認定試験で当学科の学生が成績優秀者として表彰されました。

中級バイオ技術者認定試験、成績優秀者

中級バイオ技術者認定試験とは

数少ないバイオテクノロジー分野の資格に2年間の総まとめとして全員が挑戦

バイオテクノロジーは新しい学問領域のため、医師や薬剤師のように技術者の知識やスキルを客観的に評価できる資格がありませんでした、そこで、1994年に始まった日本で最も歴史のある民間資格がバイオ技術者認定試験です。試験はレベルによって3種類に分かれていて、初級は農業高校の学生、中級は専門学校または大学2年次修了見込みの学生、上級は専門学校の3年生および大学3年次修了見込みの学生が対象になっています。

日本工学院八王子専門学校に設置する応用生物学科では学びの総まとめとして、2年生全員が中級バイオ技術者認定試験を受験しています。中級で認定を受けるのはバイオテクノロジーの基盤となる化学や生物学の知識を持ち、実験を適切・安全に行う能力です。試験は生化学や分子生物学など5科目で150点満点。全体の平均点は毎年85点くらいで、これが確実な合格ラインといえるでしょう。応用生物学科では目標を高めに設定しており、学生たちの努力の成果により平均点は常に100点を超えています。2018年度の全体合格率は75.7%、当学科の合格率は94.3%で全国平均を大きく上回りました。

  • 上級バイオ技術者認定試験(1)中級バイオ技術者認定試験に合格し、認定証を取得した者。
    (2)大学、短期大学および専門学校のバイオ技術等に関する課程の3学年修了者または3学年修了見込みの者、卒業者または卒業見込みの者。
  • ◎中級バイオ技術者認定試験(1)初級バイオ技術者認定試験に合格し、認定証を取得した者。
    (2)大学、短期大学および専門学校のバイオ技術等に関する課程を卒業した者、または 2学年修了者および2学年修了見込みの者。
    (3)高等専門学校のバイオ技術に関する課程等を卒業した者 または卒業見込みの者。
    (4)その他、前項と同等以上であることを本学会が認めた者。
  • 初級バイオ技術者認定試験高等学校在校生、高等学校卒業者、高等学校卒業者と同等以上の学力を有すると認められた者。

出典:日本バイオ技術教育学会HPより

全員合格をめざす試験対策講座

試験の成績優秀者にランクイン
資格取得への意欲が、就職の成功につながる。

出題の傾向は毎年あまり変わらないので、試験対策講座では徹底的に過去問を解くように指導しています。試験は12月なので、10月から準備をスタートして2カ月間集中して勉強すれば、必ず合格できるはずです。ポイントは丸暗記するだけだと忘れてしまうので、一つひとつの項目についてきちんと理解しておくこと。当学科には真面目で勉強熱心な学生が多く、資格に対して意欲的なことも、高い合格率の原因だと思います。

全員合格をめざす試験対策講座

喜ばしいことに、2018年度の中級バイオ技術者認定試験では当学科の恵木拓己さんが138点(自己採点)という高得点をとり、総受験者1557名の中で成績優秀者に入るに入るという素晴らしい成績を収めました。毎年発表される高得点者ベスト10の入賞者は、そのほとんどが4年制専門学校や大学3年生のため、成績上位を狙うのは難しい中での快挙と言えるでしょう。恵木さんは世界トップクラスのガラス・化学品メーカーであるAGC(旧:旭硝子)に就職しました。理系の就職人気ランキングでも上位に入る難関企業です。では、恵木さんに中級バイオ技術者認定試験で高得点をとれた理由と、当学科の2年間で何を学んだのかを聞いてみましょう。

中級バイオ技術者認定試験優秀成績者インタビュー

自分の「甘さ」を克服して資格と就職の目標を達成!

応用生物学科2019年卒業

応用生物学科2019年卒業
恵木拓己さん

高得点をめざした理由

自分の力を試すため、満点をねらって試験に臨んだ

応用生物学科では中級バイオ技術者認定試験の受験は必須なのですが、やるからには高得点をとりたいと思いました。すでに就職が決まった後で、自分の力がどれくらいのレベルにあるのか試してみたかったこともあります。河内先生の試験対策講座でしっかり過去問を研究して、何年度の何問目と言われただけで解答できるくらい頭に入っていたので、合格には自信を持っていました。週に1回の対策講座が試験直前には毎日になり、集中力を保ったまま試験に臨めたのも良かったと思います。合格するだけなら満点を狙わなくてもいいわけですが、意気込みだけは150点満点をめざしていました。まさか成績優秀者に入るとは思っていなかったので、成績優秀者になったことは素直に嬉しかったですね。試験で満足できる結果を出せたので、親にも自慢したくらいです。

学ぶ意欲がめざめた、先生方の真摯な指導と実験ノート術

志望していた大学に合格できずに浪人したのですが、生活管理の甘さから再挑戦も失敗してしまい、専門学校に進もうと考えたことが日本工学院に入学したきっかけです。医薬や食品など一通り学んだうえで自分の進路を選べることに魅力を感じました。入学するまでは専門学校って拘束されることがなくて、楽しそうだと思っていたんです。でも、実際に河内先生の授業を受けて、そのイメージは間違いだったと気付きました。遅刻したり、私語が多かったりすると「なぜその行動がまずいのか」理由も含めて飲み込めるまで注意されます。これは厳しい、2年間続けられるだろうかと心配になりましたが、本来ならできて当たり前のこと。それを厳しいと感じる自分に甘えがあったのです。私たち学生と真剣に向き合って指導してくださる先生方のおかげで、学びに対するモチベーションが芽生え、意欲的に授業や実習、資格取得に取り組むようになりました。実習のときに手順や時間を記録する実験ノートも、最初のうちはほとんど書けませんでした。でも、ノーベル賞に選ばれるような研究においても、実験ノートの精度が問われることを授業で知って、おろそかにできないと思ったのです。実習のたびに実験ノートを書けるようになってから、実験の全体が把握しやすくなり、レポート作成の効率もアップしました。先生方が一つひとつの作業の必要性について、ていねいに教えてくださったことは、自分の中で大きな財産になっています。

後輩へのメッセージ

努力すれば必ず報われる。それを信じて頑張ることが大切

後輩へのメッセージ

就職先にAGCを志望したのは、食品より化学に興味があったからです。1年生のときに、AGCの品質管理部長の方が学内で講演したのを聞いて、面白そうなことをしている会社だと興味を持ちました。面談や工場見学の際に意識していたのは、円滑なコミュニケーションをはかることです。担当の方に積極的に話しかけたのが好印象につながったと思います。いつも学校で和気あいあいとした雰囲気のなかで意見をぶつけ合い、協力して実習に取り組んだ経験を活かすことができました。実習を通じて身に付けたコミュニケーション能力は、これから社会人として仕事をするなかで、大きな力を発揮すると思います。これから日本工学院で学ぶみなさんは、イメージしていた専門学校よりも厳しくて戸惑うかもしれません。でも、先生方がとても真摯に指導してくださるので、たくさんのことを得て成長できます。私が中級バイオ試験で優秀成績者に入り、希望通り就職できたのも、自分の甘さと決別できたからです。最初のうちは大変かもしれませんが、努力すれば必ず報われます。どうか頑張ってください。

新入生には「社会人0年目」という心構えを持ってほしい

当学科で最も多い就職先は食品メーカーで、食品の安全性を守る品質管理や環境管理の仕事を担当しています。検査や管理は一人でコツコツやるイメージがありますが、会社の仕事はチームや関連部署のメンバーとコミュニケーションをとりながら進めるのが一般的です。当学科ではグループで実験実習を行い、その中でコミュニケーション能力やチームワークが学べるように配慮しています。実習で行う実験ノートの作成は退屈に感じるかもしれませんが、精度や再現性が求められる仕事においては、とても重要な作業です。当学科の学生は、多くの企業から真面目で物事を手順通り進めることに優れていると評価されています。また、卒業生の就職先から、社会人として自覚すべきことを新人研修で教えなくても、既に身に付いていので教育しやすいという声もよく聞きます。私は、4月に新入生を前にした初めての授業で、「社会人0年目」のつもりで2年間を過ごすように伝えています。学生のうちから、社会人としてのふるまいを意識してもらうためです。時間厳守や私語厳禁は、社会人にとっては当然のことですが、いきなり方向転換するのは難しい。本学科の2年間は、知識や技術だけでなく、そうした心構えを学ぶ時間でもあります。それがみなさんの可能性を広げ、夢に向かう大きな力になるのです。

新入生には「社会人0年目」という心構えを持ってほしい

◎応用生物学科
https://www.neec.ac.jp/department/technology/biology/

日本工学院専門学校
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応用生物学科
教師:河内 隆

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