2019年月27日(金) 応用生物学科では特別講義を行いました。
近年、応用生物学科では活発化させているプロジェクト活動。実際に多くの企業さんとコラボレーションして、地域の問題発見・課題解決を行ってきました。
生ハムを作るプロジェクトで最もお世話になった企業様の1つ山形県酒田市にあります楯の川酒造 株式会社 より佐藤 淳平 社長をお招きしての特別講義を行いました。この講義では7代目の蔵元となります佐藤社長から日本酒の作り方を講義いただく一方で地域との関わりあいや、厳しい酒造業界の中で今後どのようなビジョンを掲げて戦略的に打って出るのかなどお話いただきました。
厳しい清酒業界の中で「楯の川酒造でなければ作れないお酒」や「100年ビジョン」などの話もあり単純に発酵の話だけではなく発酵業界の話や世界での日本酒の見え方なども力強いお話でした。
学生さんたちも専門的な話に耳を傾け、真剣に話を聞いています。さらに、佐藤社長より「これから社会に出るみなさんへ」という形で、楯の川酒造での若手の育成や実際に姉妹蔵である「奥羽自慢」の製造責任者である阿部 龍弥さんのお話も引き合いに出してアドバイスやエールもいただけました。
中でも若いということはまだまだ可能性がいっぱいあるということだから素直な気持ちで取り組んでほしい。人となりがしっかりしていてくれれば絶対に伸びるはずだから。と、気持ちを作るうえでとてもためになるお言葉をかけてもらえました。
目的をもって物事に取り組む。いいお酒造りは目標であって、目的は人と人をつなげること。楯の川酒造はまちづくりも応援するなど単なるものづくり企業ではありませんでした。日本酒でまちづくりを応援するという企業スタイルは応用生物学科の「地学地就」というスタイルにとても近いと感じました。そして、これらの企業とのコラボレーションは単に実験技術を身に着けるだけの学びではなく、何のためにこの実験をするのか、これがわかると誰の役にたてるのかなどはっきりとした目的を持った学生さんを育成するのに非常に重要になると確信しています。
ぜひ、発酵業界で、日本酒業界で働きたいと思っている人は応用生物学科を検討されてはいかがでしょうか。