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本校における生成系AIの利活用についての基本方針

2023年07月18日
総合蒲田八王子
日本工学院は設置する各教育分野における次世代の中核的人材を養成するため、大規模言語モデル(LLM)等の生成系AIを授業において積極的に利活用することを推奨します。
ChatGPT等の生成系AIを利活用することは、ものづくりにおいて、考えるプロセスから行動する(作る、造る、創る)プロセスへの早期移行を実現し、日本工学院が強く掲げる「若きつくりびと」の成長につながります。
ただし、決して一人ひとりが「創造して考える」というプロセスを割愛するものではありません。
その上で、高度かつ質の高い結果を追求することを可能にし、学生ひとり一人の学びをより深いものに出来ると考えています。
一方で、生成系AIは人類が利活用をはじめて間もない仕組みであることから、機能の誤解によるヒューマンエラーや情報セキュリティリスクへの対策、新しい仕組みへの不安に対する配慮が必要となります。
特に、以下の4点を意識する必要があると考えます。
①大規模言語モデルは論理構造が確からしいテキスト情報を、確率的に生成する仕組みであることを理解する
・生成されたテキスト情報が事実として確かであるかは人が判断することが必要です。
・人と同様に大規模言語モデルも、問題の捉え方を誤っていると間違った答えを出してしまいます。大規模言語モデルに対して予め推論過程を指定して出力させたり、推論過程を段階的に出力させたりしながら問題を解かせていくことが有効です。
②生成されたコンテンツを自身の著作として公開・外部発表する場合は、既存のコンテンツと類似性・依拠性がないか十分に確認する
・学習済みモデルの仕組み上、類似性・依拠性のあるコンテンツが生成される場合があるため、著作権等の権利侵害とならないよう、異なる方法で確認することが必要です。
・使用する生成系AIによっては、コンテンツの生成に活用した旨を謝辞等に明記する必要があります。
③生成系AI等を活用したサービスを利用する場合は必ず利用規約を確認する
・規約が不明な場合や、入力した情報が収集、再学習される場合は、秘匿性の高い情報を入力してはいけません。
④各分野の特性を理解し、携わる人々が生成系AIに対して抱く不安に配慮する
・新しい仕組みの利点と課題を整理して、正しく伝えられるように努めましょう。
これらを考慮した上で、以下のように大規模言語モデル等の使い方に習熟することを推奨します。
・アイデアや考えからコンテンツを生成し、ものづくりのきっかけやモチベーションにする
・形式的な文章の体裁を整えることに使用して時間を確保し、内容の推敲に時間をかける
・テキスト情報(文章、コード)の理解を補助するために変換(翻訳、要約、分解)する
・公開されている情報や定義を事前入力し、問題と解答を生成して理解度テストを行う
・多様な立場を設定して文章生成することにより、多様性の理解や抜け漏れチェックを補助する
・意図した結果を出力させるために、必要な事前情報を整理して入力、推論過程を指定して入力といった、対話を繰り返す(壁打ちする)ことで、「考えを伝える力」「指示する力」を向上させることに使う
今後は、実現が早まっているとされる汎用人工知能(AGI)の登場に向けて、生成系AIの動向に学生と教職員が自ら注目し、利活用していくことで人と社会への影響を検討していくことが必要であると考えます。
日本工学院専門学校 日本工学院八王子専門学校 校長 山野大星
日本工学院北海道専門学校 校長 福井誠

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