表紙イラスト
表紙は雑誌や書籍の表紙を飾るイラストは、本の内容を踏まえ、かつキャッチーで想像力を沸き立たせる作品の「顔」。作者や出版社との打ち合わせによってイメージを決定し、描き上げていきます。書店で読者の目にとまり、アピールするためのイラストであることが必要で、作品の世界を表しながらも、イラストレーター独自のアイディアとセンスでアピールします。
ここでは、表紙イラスト制作のスキルを学んだ、デザイン科(3年制)イラストレーション専攻の学生が制作した作品の一例をご紹介しています。
産学連携課題:FMヨコハマ 84.7navi 表紙
蒲田校
山之内 陽菜
デザイン科 イラストレーション専攻/神奈川県立城郷高校出身
ラジオ局のFMヨコハマとの産学連携プロジェクト「 84.7navi」の表紙をデザインしました。コンセプトは「ラジオがあなたのパートナーになる」です。キャンペーンテーマの「Music For Smail」の文字をイラストレーション化し楽しい雰囲気で描きました。神奈川県のCDショップ・観光案内所で配布されました。
From Teacher
横浜の風景やラジオを楽しく聴いている様子が伝わる12月号として最適で華やかな表紙となりました。FMヨコハマの担当者からも「グラフィックデザインとしての完成度が高く、他の作品に比べレベルが抜きんでていました。キャンペーンテーマそのものをロゴデザイン化したアイデアもよかったです。」と大変好評のデザインです。
DANNY DING TIEW ZUN
デザイン科 イラストレーション専攻/マレーシア出身
「広報たまちいき」は多摩信用金庫が発行する多摩地域(30市町村)の地域情報を取りまとめた地域情報紙です。地域連携課題として多摩地域の各都市を表現するイラストレーションを制作しました。
From Teacher
7月号のテーマ地域は清瀬市でした。地域の名産であるひまわりが、これから夏本番を迎えようとする季節感を感じさせて爽やかです。ひまわりの中で踊るユニークな獅子舞も地域ならではの造形であることも注目したい点です。デフォルメされた形が楽しく感じられますし、カラフルな色彩も元気をもらえそうです。
朝倉 実夏
デザイン科 イラストレーション専攻/東京都・私立啓明学園高校出身
「広報たまちいき」は多摩信用金庫が発行する多摩地域(30市町村)の地域情報を取りまとめた地域情報紙です。地域連携課題として多摩地域の各都市を表現するイラストレーションを制作しました。
From Teacher
8月号のテーマ地域はあきる野市でした。魅力的な自然が多い地域ですが、あえて広く知られていないモチーフ選びに驚かされました。燃えるような赤い鳥居、補色関係にある緑の対比が力強さを感じさせ、夏の自然と暑さを伝えてくれるようです。地域の人々にとっても魅力再発見につながる提案がなされました。
関 菜々夏
デザイン科 イラストレーション専攻/東京都立八王子桑志高校出身
カバーアートは音楽とビジュアルの橋渡しをする役割を持つものです。iTunesやiPhoneなどで表示されるイメージとして、それぞれの楽曲の持つイメージをイラストレーション化した課題作品。
From Teacher
作者は楽曲の歌詞を読み込むことで、LGBTという性の多様性やマイノリティの存在に目を向けてイラストを描きました。様々な色の花は儚くもどこか毒々しくも感じられます。こってりとしたペインティングの持つ効果だと思われますが、コンセプトやメッセージなどよく考えられたイラストです。
SEKAI NO OWARI『スターライトパレード』
八王子校
関根 菜月
デザイン科 イラストレーション専攻/東京都立東村山西高校出身
カバーアートは音楽とビジュアルの橋渡しをする役割を持つものです。iTunesやiPhoneなどで表示されるイメージとして、それぞれの楽曲の持つイメージをイラストレーション化した課題作品。
From Teacher
シンプルであっさりした描画線と作中人物のポーズ、そして明暗の構成が見る者に「なんだろう?」と想像させる余地をもたらせてくれます。多くの要素をそぎ落とすことで押しつけがましくなく物語を感じさせるところが素晴らしいです。クールな印象に感じさせますが何かが始まる時のワクワク感は絵の中に確かにあると思うのです。
デザイン科(3年制)では、デザインの基礎から現場で即戦力となるための高度なスキルまでを、現場経験豊かなプロの講師による指導で学習。専門性の高いデザインを学ぶための4専攻を設置。実践的な学習を通して感性とスキルを磨き、卒業後は幅広い業界で活躍できるプロデザイナーをめざします。