CG映像科
東京国際プロジェクションマッピングアワード Vol...
2024/11/28
ゲームのおもしろさをさまざまなビジュアルで表現する、ゲームグラフィックデザインの世界。そこにはたくさんのCG技術が使われており、ゲームの世界観を演出しています。ゲームCG専攻では、ゲーム業界で行われているCG制作と同様の実習を通して、ゲームCGデザイナーに必要なCG制作スキルをしっかり身につけます。カリキュラムはCGの初心者でも着実にスキルアップできるように工夫されており、多くの学生が(株)カプコンなどのゲーム関連業界に就職しています。
ゲームCGとは ゲームはキャラクターや背景、アイテムなど、さまざまなグラフィック(視覚表現)でできています。ゲームCGデザイナー(ゲームグラフィッカー)は、そのすべてをデザインし、リアルな視覚表現でプレイヤーをゲームの世界に没頭させます。ゲームグラフィックの制作工程は、「モデリング」「モーションデザイン」「エフェクト」などに分かれており、それぞれを得意とする専門のCGデザイナーが分担して作業します。どのポジションもゲームのクオリティに直結する重要な役割を担っており、自分たちの手がけたゲームがリリースされ、プレイヤーに喜んでもらえたとき、大きな達成感を得られるでしょう。 |
ゲームCGのお仕事
ゲームCGデザインは、まずCGモデラーが背景やキャラクターのモデルを作り、リガーがそのモデルに動きをつけるためのしくみを加え、それにアニメーターが動きをつけるという流れで進んでいきます。その後さらにエフェクトアーティストがさまざまなエフェクトを加え、ゲームの完成度を高めていきます。そして、分担して制作したグラフィックを統合してゲームを完成させます。大手のゲーム会社の場合、例えばリガーはリガーとしての役割だけを担いますが、中小のデベロッパーでは他の職種の役割を兼任することもあり得ます。
ゲームCG専攻の教育
高精細なゲームグラフィックに対応するため、さまざまなCG制作ソフトを使いながら、高度なモデリングやモーション制作を学びます。ゲームに実装させることを目的にCG制作を行い、ゲームエンジンを使用する技術も身につけます。ゲームエンジンを自在に操作できれば、エフェクト機能などを使ってゲームをよりリアルに演出することも可能。また、ゲーム会社から講師を招いてゲームCGデザイナーの職種別講義を行うなど、ゲーム業界の基本知識の習得にも力を入れています。
初めにゲームのキャラクターや背景などの3Dモデルをつくります。ゲームのモデリングは、登場人物などを作るキャラクターデザインと、ゲームの世界観を描写する背景デザインに大きく分かれます。特に背景デザインは、遠近表現やオブジェクト(背景のなかにある物体)の表現次第で作品の臨場感に大きな差がつく大切な仕事。制作チームのデザイナーの中でもっとも人数の多い職種がゲーム背景デザイナーです。 |
モデルができたら、ゲームキャラクターなどに動き(モーション)をつけます。キャラクターを動かすためのしくみ(リグ)を作る「リギング」と、動きを作成する「アニメーション」に分かれています。2Dのキャラクターを立体的に動かして3Dのように見せるモーションなども作成します。ゲームキャラクターに命を吹き込む重要な仕事です。 |
CG制作現場で即戦力として活躍できるスキルを養います。
「就職してすぐに制作現場に出ても通用するレベル」を目標にしています。具体的には、CG全般に関する基礎知識と3DCGソフトを思い通りに使いこなせるスキル、ゲーム業界で仕事をするうえで知っておくべき最低限の知識を習得します。そのため、例えば四年制大学の卒業生と共に大手ゲーム会社などに採用された際、スタート時点から即戦力として優位性を発揮することができます。
業界の定番ツールを使いこなし、架空の世界をリアルに描き出す。
ゲームCGデザインの分野では、さまざまなCG制作ソフトが用いられています。3Dモデルの表面に直接絵を塗れる「Substance Painter」、粘土をこねる感覚で細部まで造形できる「ZBrush」、2Dのイラストを分解して3Dのように動かして見せる「Live2D」などの注目度が特に高く、ゲームCG専攻でも力を入れて実習しています。また、CG制作の定番ソフトウェアである「Maya」を使いながら、3DCGの制作スキルをじっくりと養っています。
● 使用するソフトウェア
Live2D®️
(アニメーション作成ツール)
Photoshop
(画像編集ソフト)
Adobe Illustrator
(図形描画・編集ソフト)
など
Maya
(3DCG統合ソフト)
Substance Painter
(2D/3Dペイントソフト)
ZBrush
(スカルプトツール)
など
CG映像科はAdobe社の製品を使って教育を行っています。
CG映像科では、アドビ社のPhotoshop、Illustratorを実習に使い、CG映像制作の元となる画像の加工やイラストの制作などに使用しています。
ゲームCGを作る楽しさを、基礎から学んでいきます。
CGの入門者でも大丈夫なように、段階式のカリキュラムでゲームCG制作スキルを身につけていきます。1年次はCGデザインの基礎をしっかり学習。2年次以降は「Substance Painter」や「ZBrush」などを使い、より専門的なCG制作スキルを磨いていきます。そして豊富な実習を通してポートフォリオやデモリール(就職活動のための作品集)を作り、3年次には卒業制作に取り組みます。ゲームクリエイター科とのコラボレーションにより、希望者は学科の枠を越えてゲームコンペティションに向けた作品づくりを共同で行うこともできます。
● 3年間の学びの流れ
ゲームCG専攻
1年次 | プロジェクトワーク、3DCG基礎、2DCG基礎、2Dデザイン、 映像リテラシー、デッサン、美術基礎 |
2年次 | モデリング演習、アニメーション演習、3DCG応用、ゲームエンジン、ポートフォリオ |
就職作品制作、ゲーム制作(コンテスト応募) | |
3年次 | ゲームCG応用・制作 |
卒業制作 | |
卒業
CGデザインの観点から、ゲームエンジンを教材に導入。
ゲームエンジンとは、ゲームを効率的に作る機能をパッケージ化した開発ツールです。代表的なものに「Unreal Engine」や「Unity」があります。ゲームCG専攻では、「Unreal Engine」を教材に導入し、基本操作(ツールの使い方)、「Maya」などで作成したデータを連携させるノウハウ、レンダリングなどについて学びます。また、ゲームエンジンを使えばCG映像をVR化することが可能になるため、VRゴーグルと組み合わせてVRゲームのCG映像制作に取り組んでいる学生もいます。
仲間と一緒に楽しみながらゲームを作り、ゲームコンペで腕試し。
「自分が作ったCGデザインをゲームに組み入れ、ゲームコンペティションで腕試しがしたい」。そう思う学生のために、ゲームクリエイター科の学生たちと一緒にチームを組み、さまざまなゲームコンペティションに参加する機会を設けています。学科の垣根を越えたコラボレーションは総合専門学校の大きなメリットであり、CG映像科でもさまざまなコラボレーションが活発に行われています。
デザイナーに欠かせない画力と基礎造形力を、しっかり身につけます。
グラフィックを扱うデザイナーにとって、もっとも大切なのはベーシックなデザイン力です。そのため、1〜2年次にかけて「デッサン」の授業で画力をしっかりと養います。また、1年次には座学と「Maya」を使った実習で、造形力を集中的に強化。ツールを選ばずにデザインできる基礎力を養いながら、CG制作ソフトを使いこなすスキルを身につけることで、CG関連業界で活躍できる実践力が身につきます。
CG業界に実力をアピールできるよう、作品集の制作をサポート。
CG映像科では、学生たちをしっかりとCG業界に導くことを目標にしています。そのため、CG制作のスキルをしっかりアピールできるよう、さまざまなCG作品を盛り込んだポートフォリオやデモリール作りをサポートしています。授業課題に取り組む中で、一人ひとりの得意な所が自然と明らかになってくるので、長所がきちんと伝わるような作品集になるように指導しています。
1年次にCGクリエイター検定の取得をめざします。
1年次にCGデザインの基礎を学ぶ中で、知識をしっかり身につけられるよう、CGクリエイター検定の取得をサポートしています。CGクリエイター検定とは、CG制作や映像制作のスキルを証明する民間資格。ベーシックとエキスパートに分かれており、ベーシックでは主に2次元・3次元のCGやデザイン、CGによる静止画制作の知識が問われます。CGデザイナーに必須の資格ではありませんが、資格取得者は業務に必要な知識を保有していると評価されるため、CG映像科では対策授業を設けて取得を支援しています。
CG映像科
鈴木 伸幸 先生
担当科目:プロジェクトワーク、
デジタル演習、ゲームプロジェクト
【プロフィール】
ゲームCGデザイナー、アートディレクター。『デッド オア アライブ』『シェンムー』『キングダム ハーツ』『ファイナルファンタジー』シリーズなどのAAAタイトルの開発に携わる。
ゲームCGデザイナー志望者がいまできること
高校在学中から、デッサンの勉強をしたり、ゲームデザインに触れておくのもよいと思います。ただ、それよりもいろいろな情報を吸収しておしてほしいですね。例えば、架空のものを作る場合でも、現実の物理的な法則や科学的な法則に基づいたグラフィックは説得力が全然違います。大切なのは、現実をしっかり知っていること。いろいろなことを吸収しておけば、そのぶんデザインに深みが増し、ゲームの完成度も高まります。
これからゲームCGデザイナーをめざす人へ
ゲームCGデザインは、日本国内のみならず、世界中から喜ばれる、とてもやりがいのある分野です。ただし、自分の好きなテイストのゲームだけを作れるわけではありません。ゲームが好きな気持ちは絶対に必要ですが、それだけだと厳しい仕事でもあるのです。そのためにも、日頃から自分の周りに興味を持ってほしいと思います。電車に乗ったときに他の人の仕草に興味を持つとか、道を歩いているときに道端の建物の構造に興味を持つとか、ほんの些細なことでいいんです。好奇心旺盛に、いろいろなことに興味を持つ人になってください。そういう人にとって、ゲームCGデザイナーはやりがいにあふれた職業だと思います。
CG映像科
2024/11/28
CG映像科
2024/11/20
CG映像科
2024/10/07
CG映像科
2024/09/10
CG映像科
日本工学院をムービーでご紹介
ここがポイント!