アクリル・水彩
アクリルや水彩など、さまざまな画材を使ったイラストレーション。イラスト制作は画材によってそれぞれに特徴のあるスキルを身につけることが必要で、画材に対する深い理解と技術、そして経験が求められます。
ここでは、アクリル・水彩のスキルを学んだ、デザイン科(3年制) イラストレーション専攻の学生が制作した作品の一例をご紹介しています。
早川 翠
デザイン科 イラストレーション専攻/群馬県立伊勢崎清明高校出身
三貴神と呼ばれる太陽神「天照大御神」、月神「月読命」、海原の神「須佐之男命」の三柱の物語の場面です。透明水彩をメインに使用し、重厚感と軽やかさ神秘性を意識して制作しました。人物、動物、背景それぞれが引き立つように、構図にもこだわって制作しました。
From Teacher
半年以上、コツコツと時間をかけて緻密に丁寧に描ききった力作です。「神は細部に宿る」を体現したような、心を込めて制作した作者のコンセプトが伝わる作品となりました。構図も力強く、色も何度も塗り重ねて厚みのある神々しい作品になりました。卒業制作ゼミ担当の各講師からの評価も高く、学科内で最優秀賞を受賞しました。
石川 織歌
デザイン科 イラストレーション専攻/埼玉県立鶴ケ島清風高校出身
食べ物をモチーフとしたアナログ画材で制作する課題です。食べ物モチーフは自由、ただし同じ様式でバリエーション展開されたイラストレーションを複数点描くことが条件で描かれた作品です。
From Teacher
キューブ状にフードアイテムがデフォルメされた様子がかわいらしいコピック着彩作品です。実際にはありえない形状にも関わらず、美味しそうにみえるという点が評価ポイント。画材を巧みに扱うことができる基本的な描画力の高さもさることながら、小さい部分も丁寧に描いているところが全体的なクオリティアップにつながっています。
青木 萌花
デザイン科 イラストレーション専攻/東京都・私立八王子実践高校出身
身近なアイテムを様々な画材で描くことをテーマにした作品制作の中で作られた課題作品。本作品は愛用のマグカップをモチーフとして制作し、アクリルガッシュを用いて描きました。
From Teacher
しっかりとモチーフを観察して描かれています。カップそのものの形状に対する確かさ、陶器の持つ白さの表現と光によって艶めく光と拡散する影の演出。カップそのもののエレガントな雰囲気も感じられるのは確かな描画力によって支えられているから。デッサン力の重要性を改めて感じさせてくれる作品です。
デザイン科(3年制)では、デザインの基礎から現場で即戦力となるための高度なスキルまでを、現場経験豊かなプロの講師による指導で学習。専門性の高いデザインを学ぶための4専攻を設置。実践的な学習を通して感性とスキルを磨き、卒業後は幅広い業界で活躍できるプロデザイナーをめざします。